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相談の適切なタイミングについて

「早く相談するように」と「もっとよく考えてから相談して」のはざまで葛藤することがよくあった。
しかし、どのレベルまで考えて相談するべきかの基準を自身のなかでが明確に持つようになることで上記の葛藤はなくなった。

■前置き

①まず「考えること」とは何か?を定義する。
夕飯何食べようか
旅行先でどこを観光しようか
問題がおきたので解決策を練ろう
中期経営計画を定めよう
・・・すべて考えてはいる。ここでは・・・

<考えること>
「あるテーマに対して、妥当な結論を(早く)出すこと」と定義する。

②妥当な結論に至る条件
妥当な結論とは…(いい加減ということではない)
以下の条件下では多くの場合、同じ結論になると思われる結論のこと。

⑴ ”同じ”情報量を有している
⑵ 正しく情報が整理されている
⑶ 有した情報をもとに”同じ”状況理解をしている
⑷ 判断基準(判断の優先順位)が”同じ”である

逆に言うと同じとした箇所が異なる場合、結論も変わる可能性を秘めているということである。

■相談するタイミング

以下を満たしたタイミングで速やかに相談するのがグッドタイミングと考える。

①情報収集
・その件の有識者からのヒアリングが完了
・絶対に必要と考える情報が取得済み

②論理構築
・情報が(自分なりに)整理できていると感じること (「BOX思考」)
・結論を明確であること
・その結論を選択した判断基準が明確なこと

③最終チェック
・必要最低限の情報取得が完了しているか
・(いま有している情報の範囲内で)論理に矛盾がないか

※ここを疎かにして相談をすると「もっとよく考えてから相談して」となる。

■相談した結果
結論が変わることも割とある。 (但し、相談を繰り返していく中で精度が上がっていく。相談量が質を高めていくということである)

結論が変わる理由は、3点。

①相談した相手が他の情報を有しているケースが往々にしてある
 ※相談先は上司が多いと思う。当然、有している情報も異なる(一般的に、現場はミクロ。役職があがるにつれマクロな情報や機密情報を多く有すると言われている)

②状況の理解が異なる
 ※有名な話では、靴メーカーが靴を履いていない民族に対して商機を感じるか感じないか。同じ状況に対して解釈の相違があり得るということ。

③判断基準が異なる
 ※今期1億円と来期の1.1億円のどちらの売上が重要か?予算の達成状況等によって判断は変わり得る。(①の保有情報に差があることで優先する判断項目が異なる)
 ※あるいは組織内でのしがらみ等もあるかもしれない

■まとめ

①情報収集
②論理構築
③最終チェック

上記を早急に行い相談すると最終結論が自身のものと異なっても𠮟責を受けることはまずない。
「仕事が早い!」という評価を確実にもらうことができる。
そして、①~③を経たうえでの相談は相談相手との差異が自身で明確に認識できることで今後の相談にも活かせるという利点もある。

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