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自分のチェロが弾ける喜び

今日は久しぶりのチェロの話題です。


最近、コンサートによく行っています!!
大好きな上野通明さんのコンサートは、、たくさん行ってます、、汗
大阪、名古屋、東京、、、。
この前のサントリーホールでの無伴奏の演奏は本当に素晴らしかったです。
終了後にサイン会があったのですが、あまりの素晴らしい演奏で胸がいっぱいになって言葉に詰まって何も言えなくて、素晴らしい以外の言葉がありませんでした。

ただ、今日の主役は上野さんではありません笑


先日京都でチェリストのアレクサンドル・クニャーゼフさんのコンサートがありました。
指揮は今年現役引退を表明されている、井上道義さん、オーケストラは京都市交響楽団でオールショスタコーヴィチでした。

チェロコンチェルトの1.2番を同時に演奏する演奏会なんてそうそうないので、私得すぎると思い、チケット発売初日にいそいそと取りました。


大好きなショスタコを堪能できる素晴らしい機会で、チェロコン2番を生で聞くのは初めてだったので、すごく勉強になりました。
やっぱり動画ではわからないことも、生音だとわかることがいっぱいあるので、生演奏はやっぱりその場だけの特別な場所だと思いました。
打楽器との掛け合いもすごく素晴らしくて、聴いていてわかりやすかったです。
あんまり演奏される機会は多くありませんが、また聞きたい^_^
特にチェロコンの1番の1楽章のチェロとホルンの掛け合いが素晴らしすぎて、ちょっと涙。。。
これだよなぁー、、、って思いました。
ホルンの方が本当に素晴らしかったです!!
すごくチェリストに対してリスペクトを感じました。
息ぴったり!!
全体的にゆっくりめだったのと、テンポがけっこう揺れていたので、マエストロの匙加減が素晴らしい演奏会でした。
あ!コンミスさんもすごく良かったです。
綺麗な方だし、1人だけ全然違う演奏でした。
もちろんコンミスだから、少しは大袈裟にしないといけない部分もあるかと思いますが、それ以上に彼女の気迫が素晴らしかった。
1人だけ弓の動かし方も音も違いました。
さすがだなぁ、、。
素晴らしいしか出てこない演奏会もなかなかないと思うので、私はすごく勉強になりました。


残念だなって思うコンサートもたまにありますが、やっぱり相性なのかもしれません。
みんなそれぞれに特徴もあるだろうし、あとはその時の「運」かなとも思います。


ショスタコの交響曲第2番もよかったなぁー。
井上マエストロの指揮でもっといろいろ聞いてみたかったなぁって思いました。
でも、一回でも聞けたから良しとしよう。。
私が聞いたコンサートはCDになるらしいので、それもちょっと楽しみです!
私本当レポとかすごく下手くそでコンサートの感想書くの難しい・・。


そして、どうして京都のコンサートの演奏会の話を書こうと思ったかというと、、、


コンサート前に井上マエストロよりプレトークがあったんです。
そこで、アレクサンドル・クニャーゼフさんはロシア人なのですが、コンサートのために来日するのに、楽器を持ってこれなかったそうです。
自分の楽器で演奏できないなんて、演奏家の1人としてこんな悲しいことはありません。
日本でいい楽器を借りれて、それで演奏されたそうですが、それでもやっぱり自分の楽器で弾くのとは違っただろうに、、。
楽器を人質にするなんて、ロシアからの亡命させないためでしょうか?
政府として国としてそんなことしちゃダメだと思いました。
プーチンさん、、昔は嫌いじゃなかったけど、やっぱり人として、国として、演奏家の人生を邪魔するなんて言語道断です。
秋田犬と触れ合ってたころのプーチンさんに戻って欲しいです。。。


戦争は人の人生を狂わせます。
それは音楽家だけでなく、すべての人に言えます。
そんな中、クニャーゼフさんの素晴らしいショスタコを聴けて私はすごくすごくラッキーでした。
そして、自分の楽器で弾けることの幸せを改めて心に留められました。
今はフルパワーでは弾けないけれど、自分の楽器がいつも横にいて支えてくれる。
それだけでもう十分に幸せだと言えると思います。

アンコールのバッハ3番のサラバンド。
どこまでも優しく、どこまでもピュアで、そしてご本人は汗まみれでした笑
やっぱりバッハは人の年輪がでると思いました。
みんな違う演奏で、誰一人として同じようにならない、、、
バッハは奥が深いです。
深ーい深ーい湖の底に潜っていくような、そんな感覚になりました。


これからもいろんな演奏会に行ってたくさん勉強したいと思います!!
そしてそれを自分なりに噛み砕いて、自分の演奏にいかせて行けたらなと思います(^ ^)


最後までお読み頂いてありがとうございました!!

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