見出し画像

ゲイリー・バートンによる「ジャズ即興講座」@Courseraの修了証獲得! (その1)

2週間くらい前ですが,バークリー音楽大学がCourseraで開講しているゲイリー・バートン(Gary Burton)による"Jazz Improvisation"(ジャズ即興講座)の修了証を獲得しました!

2年ほど前からCourseraにある音楽理論関連の講座の受講を始めて,これで(多分)16個目の修了証で,バークリー音楽大学の講座では12個目!
おら,頑張ってるだ!

Gary Burton の演奏は以前から大好きで,Courseraに講座があることも結構昔から知っていたのですが,少しは予備知識がないと無理だろうと思って受講は控えてました。でも,そろそろいいんじゃないかな〜と思って,ようやく挑戦!Gary Burtonを知らない方は,ぜひ一度演奏を聴いてください。以下はChick Coreaとの共演。

で,この"Jazz Improvisation"は5週間が標準の講座ですが,案の定苦戦して,ほぼ13週間かかりました。これまでの受講コースの中で一番手強かったです。。。

でもゲイリー・バートンによるこの講義は本当に素晴らしかったです。
一番初めの講義(ビデオ)では,

「このコースでは,コース終了後にも,ずっと学び続けることができるようになるための情報や知識を学んでもらうで」

と話してましたが,まさにそのような内容です。

何よりも素晴らしいのは説明が非常に簡潔で,本当に大事なことだけを言葉を選んで説明している点。あとは受講生がその意味を考えながら課題をこなすことで習得させるような内容になってます。頭が無茶苦茶良い人なんだと思います。

というわけで,30分くらいの講義が終わると

Gary: 「じゃぁ,早速即興演奏をしてみて,今週中に録音を提出してね」
Jun: 「ぇ? 30分話を聞いて,すぐ即興演奏出来るくらいやったら,この講座受講してへんで…」 (実際は会話ではなく,ビデオ講義を見て絶句しているだけです)

といった感じで,それから毎日頭を抱えて試行錯誤。。。即興も無理なので一生懸命楽譜を書いて,それを一生懸命練習して…と,延々と時間がかかりました。(この講座では課題提出が遅れてもペナルティは無いらしい)

以下は提出課題の一つ。Chick Coreaの"500 Miles High"の,テーマとコード進行のみが書かれている,いわゆるジャズ用の楽譜が与えられていて,これをもとに4コーラス演奏して提出するというもの。リズムセクションの録音は用意されているので,この録音では私がそれに合わせて電子ピアノを弾いています。

私はジャズの即興のお作法とか全然知らなかったのですが,1コーラスめはテーマの提示で,概ね楽譜の通りテーマを弾きます(ピアニストは左手ではコードを適当に弾いて,リズムを作る)。で,2コーラス目からは変奏を加えていって,「ぉぉ,あのテーマからこんな変奏(即興)が!!」と聴衆を驚かすことが目標とのことで,考え方はクラシック音楽の変奏曲と同じですね。

受講生同士で相互採点をしますが受講生によっては,サックス吹いてたり,ギター弾いてたり,歌っていたり。Gary Burtonとバークリー音楽大学の名前がつくだけあって,あんたプロやろって人も結構受講しています。課題に挫折して,録音の代わりに貸しスタジオのレンタル料金表とか,謎のファイルを提出している人も結構います。

録音してみて痛感しましたが,クラシック音楽の演奏よりも精緻なリズム感が要求される気がします。かてぃんさんの演奏なんか,ショパンを弾いていても,リズム感の良さが滲み出てますね。爪の垢を煎じて飲みたいところです。ぁ,ちなみにショパンは以前の記事でも紹介したようにメトロノーム・マニアです。

これはまずいと,最近は以前以上にメトロノームを使って練習するようにしています。なんだか,「リズム通り弾くぞ」というよりも「正しい場所に音を置く」という感覚で弾くと良いみたいな気がします。

このゲイリー・バートンの講座でお勉強した内容は,(たぶん)近いうちにまた紹介します。

記事を気に入っていただけたら幸せです🥰 たまにコーヒー代☕️をいただけたら,天に昇るくらい幸せです😍 (本当に天に昇らないように気をつけます)