マガジンのカバー画像

ウクライナの芸術家シリーズ

22
ロシアの芸術家と思っていた人の大半が,実は現ウクライナの出身だったりして驚いてます。その芸術家が生まれ育った当時はソ連の一部だったりしたわけですが,それにしてもウクライナはロシア…
運営しているクリエイター

#オイストラフ

【ダヴィッド・オイストラフ(1908-1974, ウクライナの芸術家シリーズ22】

20世紀を代表するヴァイオリニストの一人ダヴィッド・オイストラフ(David Fyodorovich Oistrakh, 1908-1974, 写真左)はロシア帝国オデッサ(現ウクライナ)のユダヤ系の商人の家庭に生まれる。5歳の時にピョートル・ストリヤルスキーの元でヴァイオリンとヴィオラの勉強を始め,同門だったナタン・ミルシュタイン(1904-1992, 過去記事はこちら)とも随分仲が良かったらしい。 1927年にモスクワに移り,1934年にはモスクワ音楽院で教職に就く。弟

【Leonid Kogan, 1924-1982🇺🇦ウクライナの芸術家シリーズ7】

20世紀の名ヴァイオリニスト🎻の一人,レオニード・コーガン(1924-1982)はソビエト連邦エカテリノスラーフ(現ウクライナ, ドニプロ)の生まれ。アマチュアのヴァイオリン弾きでもあった写真家の父親がレオニードの才能に驚き,音楽の勉強をさせるためにモスクワに行き,10歳からモスクワ中央音楽学校(1934-43)で,その後モスクワ音楽院(1943-51)で,アウアーの弟子のヤンポルスキー(Abram Yampolsky)に師事する。 コーガンは,モスクワ音楽院で同門となった