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ウクライナの芸術家シリーズ

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ロシアの芸術家と思っていた人の大半が,実は現ウクライナの出身だったりして驚いてます。その芸術家が生まれ育った当時はソ連の一部だったりしたわけですが,それにしてもウクライナはロシア…
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#ショパン

【アレクサンダー・ブライロフスキー, 1896-1976🇺🇦ウクライナの芸術家シリーズ17】

ショパン弾きとして名高いピアニスト,アレクサンダー・ブライロフスキー(Alexander Brailowsky, 1896-1976)はロシア帝国キーフ(現ウクライナ)でユダヤ系の家庭に生まれる。 ピアニストだった父親にピアノを習い,8歳から数多くの巨匠を育てたレシェティツキの門下生だったVladimir Puchalskyにキーフ音楽院で師事。Vladimir Puchalskyは,やはりキーフ生まれのホロヴィッツ(1903-1989)の師匠にもあたる。ただしブライロフス

【Vladimir de Pachmann, 1848-1933🇺🇦ウクライナの芸術家シリーズ9】

ピアノギークなあなたなら,きっと知ってる伝説の名ピアニスト,ヴラディーミル・ド・パハマン (1848-1933)もオデッサ(ロシア帝国,現ウクライナ)出身。ショパンは1810年に,リストは1911年に生まれているので,その少しばかり後の子ども世代になる。 オデッサ大学の教授だった父親はかなりの腕前のアマチュアのヴァイオリニストで,ウィーンでベートーヴェンやウェーバーらにも会ったことがあるとか。パハマンはこの父親に18歳まで音楽を習い,その後,ウィーン音楽院でピアノをカール・