見出し画像

大邱で賭け狂ってきた w/推しVTubers(前編)

※随所にVTuber要素がありますが本筋はカジノで賭け狂ってきた話です

 今年は秋分の日が土曜日に食われるクソザコだったこともありあまり実感は持てないが、9月半ばの連休はいわゆるシルバーウィークと呼ばれる行楽シーズンである。

 イベントが重なった地域では日本の旅行業界の歴史に刻まれし日本国民の超特大超特別A級最終戦犯リ◯マックス特別終身名誉死刑囚の一泊単価が5万円を超えたなどという報もあり、やはりこの時期に旅行に出るのは高くつく。
 しかしながら3連休であるという事実自体はあるので引きこもってるのも勿体ないと思案していたところ、ちょうどエアプサンのセールが投げ込まれてたので、

 チケット取っちゃった❤️

 いや軽く言ってるが海外旅行の経験は台湾が1回だけで今回が人生2回目、しかも韓国語の見識は全くのゼロでその上主目的はカジノの博打なのである。無鉄砲だと嗤ってくれ。

レッツフライト

 というわけで9月15日、国外逃亡のためやってきたのは新千歳空港。

 新千歳空港に8時に入ったが国際線ターミナルにはまだ人っ子一人おらず、ただ虚空だけが広がっている。そのためゲートオープンまでは国内線ターミナルで過ごすこととなる。

 ラーメンやらソフトクリームやらを摂取しているうちにチェックインが始まったのでそそくさと国際線側に戻る。

 ゲートに入るのが早すぎたのか制限区域で1時間半を持て余したのでスカスカの椅子で爆睡していた。そうこうしているうちに搭乗開始。

 日本国民が阪神のアレリーグ優勝はまだかまだかと沸き立つ中、私は颯爽と国外へと消えていった。

あれが釜山の灯だ

 飛行機に乗っていてもYouTube Premiumの特権によりVTuber楽曲を聴ける。これと、配信の都度推したちに入る視聴収入を考えると12800円の年間プランはそう高価ではない。

 そうこうしているうちに"Cabin attendants,prepare for landing"の放送が入る。CAの機内アナウンスはほとんどが韓国語で何を言ってるのかさっぱりだったが、これだけははっきり聞き取れた。

 徐々に雲海が近づいていき、窓は霧に包まれ、それが晴れると───

 日本とほぼ変わらないコンクリートの森でありながら、どこか日本と違う雰囲気が既に漂う。
 釜山よ、我は来たぞ!

韓国はしすぷらと共に

 入国審査は事前に渡されたカードを書いて渡すだけでほぼ問題なく通る。さてここから鉄火場までは長い道のりだ。

 まずは手元の日本円を韓国ウォンに両替する。このMoney Boxという両替所は主要都市にいくつか存在するチェーン店で、レートがなかなか良い。
 一般的に外貨両替は空港内でするとレートが良くないもの。徒歩の距離にレートの良い両替所があると大変捗る。
 手元の96000円を844800ウォンに換え、いざ往かん戦場へ。

 余談だがスマホの通信はahamoの海外ローミングが月20GBまで使用可能。日本人の大抵の旅行先はカバーされており、連続14日までの制限こそあれ、それ以内の滞在であれば別途現地SIMを購入する必要がない。

 釜山軽電鉄 金海空港→沙上

 乗車券が日本では馴染みのないコイン型。入場は改札のカードリーダーにタッチ、出場は改札のコイン穴に入れる。

 釜山地下鉄 沙上→西面[乗換]→釜山駅

 券売機は日本語対応で、その場合乗車券も日本語で印刷される。乗車券は日本では沖縄のゆいレールでのみ採用されているQRコード。入場・出場とも改札のQRコードリーダーに読ませる。
 乗り換え駅の西面は釜山の中心街で、ここで降りる観光客も多い。

 かくしてやってきたのは釜山駅。

 ここに一つ、韓国旅行の重大な目標があった。

 釜山駅までの電車こそ現金を払ったが、韓国では何度も電車やバスに乗ることを考えると交通系ICカードは持った方がいい。そして、韓国にはなんと自分の好きな画像を券面に印刷できるカードがある!

 このnamaneカードの発券機が釜山駅にある。ここで券面に使わせてもらったSiSter PRintempsは才能有るVsinger4人による歌い手グループ。既にいくつも良作のカバーを出しているので一通り聴くと人生の彩りになる。なお作成に際してはメンバーに内諾を得ている。

 大邱──希望の街、輝く人々、欲深き私

 韓国の国鉄「KORAIL」には券売機があるが、流石はキャッシュレス先進国、現金の挿入口が潰されており、しかもカードは国内発行のものしか受け付けないので、外国人は窓口での発券しかできない。
 窓口にGoogle翻訳の画面とクレカを出すとアーハイハイといった感じで直近の列車の乗車券を寄越した。

 日本の在来特急に似た座席に1時間ほど揺られると、列車はいよいよ大邱の街へと入っていく。

東大邱駅

 大邱市で一番栄えているのは大邱駅よりもこちらの東大邱駅らしく、KTX等の優等列車は東大邱駅に停車し大邱駅は通過する。
 ここからはバスで宿まで移動。使うのはもちろんさっき作ったしすぷらカードだ。

 大邱の住民はバスの運転手にも割とカジュアルにアンニョンハセヨと挨拶する。黙って乗ってる私はもしかしたらだいぶ浮いてたかもしれない。

 Simple is best.チープで寝るには不自由しない場所、それで私には十分なのである。
 この日はこのままシャワーを浴びて就寝、翌日からはいよいよ身を焼く賭博の炎に足を踏み入れる……

※長いので2つに分けます

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?