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大邱で賭け狂ってきた w/推しVTubers(後編)

 深淵に取り込まれた1日目は中編

リアルタイムポーカーギャンブラー

 2日目は到着が遅かったために、ポーカーは既に1卓が満席。かといってウェイティングは2人だけで2卓目を立てるほどでもなく、結局1時間ほど待たされることになった。
 それまでは暇なので結局ETGに入ることに。また電子バカラでバンカーミニマム気絶打法をしてたら85000ウォンも勝っていた。なんで???
 ETGの卓でぼーっとしてたらこの旅初めてのネイティブの日本語が聞こえてきた。どうやらETGじゃないほうのバカラで戦果上々らしい。

 人が減り空席ができたところで、昨日の勝ち金から30万ウォンを出してゲーム開始。そこそこ上手く手がハマり少しずつチップが増えていく。この日の印象的なハンドを一つ挙げたい。

NLH 1000-3000 7players rake 10% max 15000
Hero(BTN) has KdTd
UTG str 5000
MP folds
HJ folds
CO folds
Hero raises to 15000
SB folds
BB folds
UTG calls 10000
Flop:5s Kh 6s
UTG checks
Hero bets 20000
UTG calls 20000
Turn:8d
UTG checks
Hero bets 30000
UTG calls 30000
River:Jc
UTG goes all-in 110000
Hero calls 110000
UTG has Ks2c

 いきなりのドンクオールインってなんだ!?と面食らったがブラフも多くありそうなのでコール。むしろちゃんとKを持ってた方に驚いた。相手は直前に大きな勝負に負けてスタックを減らしていたのでヤケクソベットかもしれないという読みもあった。

 2日目になって同卓者の一人に声を掛けられた。
 同卓者「(雪餅アクスタを持って)Your fiancee?」
 ぼく「No,my favorite VTuber」
 
 相手はめっちゃ笑ってた。お前、雪餅はめっちゃおもろ芸人やぞ。帰ったら検索して登録してTwitterもフォローしてくれ。あっ待ってそれ持ってかないで返しt

 2日目もタクシーはホテルの位置を理解してくれないので始バスで帰投。

 3日目。翌日早朝に帰国のためホテルはチェックアウトした。日中は街中のコインランドリーをぶん回しながら昼食。

 ところでコインランドリーとはいうが韓国の硬貨の最大額は500ウォン(約55円)であり、ランドリーの利用料としては小さすぎる。どうするんだろ、紙幣使えるのかな、でもそれじゃビルランドリーだろと思ったら答は「店内に両替機があり、必要な枚数の500ウォン玉を入れる」だった。なるほどなあ~~~
 私は10000ウォン札しか持ってなかったのでこれを500ウォン玉×20に換え、洗濯機に12枚、乾燥機に6枚を入れた。枚数多くてこれはこれで面倒じゃないか?

 洗濯したての服に着替えた後は今回の旅行最後の勝負へ。
 到着は15時頃だったが、ポーカールームには全く人がいない。祝日なのは日本だけで韓国では普通の平日なので仕方ないか……とETGに座って待機する。
 平日のせいかETGのバカラすら開いていないので、全自動のルーレットしかできなかった。どうせ暇だし、前2日で結構勝ったしちょっと遊んでもいいかということで「推しVTuberの誕生月日の数字にミニマムを2点賭け」を推し全員分やってみた。ちなみに当たったのは月熊ノワさん1人でした。おめでとうございます。

 20時ぐらいにディーラーにお呼ばれしてポーカーのセッション開始。平日ということもあり、初めから7人しかいない卓。ただ、この日初めて日本人のプレイヤーと同卓になった。流石韓国まで来るだけあって、守りは硬いし攻めるときは強い。強者のオーラが漂っていた。

 この日は非番のディーラー(日本語できる人)にアクスタの名前を聞かれたので、Yukimochi Nonomeと答えると「ののめ!キャー!かわいいー!」と言ってはしゃいでいた。いたくお気に召したようで、振り回したり折ろうとしたりカウンターに誘拐されそうになったり、休憩時間に卓に置いておいたらチップの下敷きにされるなどの扱いを受けていた。

 ポーカーの卓は早くも23時に解散となり、寄る辺がなくなったので朝までルーレットのBIGにミニマムをオートリピートで賭けて寝てた。途中で負けて台のクレジットが切れていたようで、bet pleaseと言われてたたき起こされたので5万ウォン札をぶち込んでまた寝た。起きたら負け分が戻ってた。

幸運の女神は前髪しかない

 4日目、朝9時の帰国便に間に合うために朝一番の高速バスで直接金海空港に向かう。溜まりのタクシーもShinsegae Bus Terminalと言ったらさすがにちゃんと連れて行ってくれた。

 バスの運賃は11100ウォン。鉄道より安いし金海空港に直接乗り入れしているので、それこそNAMANEカードを作るなどの目的がなければ釜山~大邱のアクセスでは一番良さそう。

 所要時間70分。寝てれば勝手に着いた。朝日が眩しい。
 さて、後は帰るだけ……と思ったが、手持ちのウォンを円に換えようとしたところで事件発生。

 そう、両替というのは両替先の通貨が手元になければ出来ないのだ。その当たり前のことを異国の地で思い知らされる。
 日本の3連休には、人気旅行先である韓国行き航空券は当然高騰する。それを避けようと有休を1日連結して帰国を伸ばしたわけだが、それはきっちり連休最終日に帰国する日本人の後塵を拝するということでもある。幸運の女神は前髪しかない────掴み損ねたらおしまい。

 さりとて空港の銀行のレートは良くない。日本のレートは更なる極悪である。どうしたものか、本当ならカジノのキャッシャーで両替すべきだったが欲をかきすぎた。悩んでいるうちにチェックイン開始したので、「今回は諦めてウォンで持ち帰る」という結論に達した。また韓国には博打に来るだろう。なんならポーカールームはソウルのほうが大規模なのでいずれ行きたいし。
 というわけで1946000ウォンを財布に入れたまま帰国の途に就いた。

 やっぱり新千歳空港でラーメンを吸い込まない選択肢はないなあ~~~と言いながら舌鼓を打つ。日本の味、たった4日ぶりなのに懐かしい。
 というわけで大邱賭け狂い旅行記はおしまい!

おい!カジノの詳細を教えろ!

 最後になったが「大邱 カジノ」とか「韓国 カジノ」とか「大邱 ポーカー」とかで検索してたどり着いたであろう人のためにカジノのスペックを載せておく。あくまで2023年9月時点の情報である。

Hotel Inter Burgo Daegu
(ホテル公式)(カジノ公式)
場所:212 Palhyeon-gil, Suseong-gu, Daegu, South Korea

①カジノのゲーム
・スロット
 なんかいっぱいある。
・バカラ
 平日14-29時、休日10-29時開催
 絞り有りは5万~500万ウォン
 絞り無しは3万~100万ウォン
 誰でも参加できる一般卓は平日や休日昼間は絞り有りが1卓だけ。休日夜になると絞り無しの卓が立ったり、有りの卓が増えたりする。卓数が絶対的に足りておらず、立ち賭けがいっぱいいる。
・ブラックジャック
 一般卓は立っているのを見たことがない。VIPと思しき人が卓貸切でやってるのだけ見た。
・ETG(電子ゲーム台)
 バカラは5000~300万ウォン
 ルーレットは2000~100万ウォン
 バカラは平日お休み。
・ポーカー
 テキサスホールデムのみ。レートは1000-3000(バイイン15万~50万)と2000-5000があることになっているが後者はほぼ立たない。ただし深夜になると、参加者了承の下1000-3000が2000-5000に化けることがある(了承するかディーラーに確認される)
 ストラドルはUTG・BTN共あり(1000-3000は5000、2000-5000は10000)めっちゃ頻度高くストラドルする人が時々いる。一度UTGとBTN両方がストラドルしたときはBTNが返されてた。
 バッドビートジャックポット有り。私が行った時は3412万ウォンだった。発動条件は手札2枚使いのAフルT以上で2枚使いのフォーカード以上に敗北。
 ハイハンドボーナス有り。2枚使いロイヤルが100万ウォン、ストフラが50万ウォン。
 ハイハンドコンテストもあり、2枚使いAフルT以上を出し、かつ2時間の間より強い手が出なければ10万ウォン。
②VIP
 カジノの奥のほうにVIPフロアへの階段がある。中国人っぽい人や日本人っぽい人が黒服の付き添いを連れて登っていくのを見た。私はもちろん入る権利はないので中がどうなってるかは不明。
③ごはん
 週末に限り一日4回無料のビュッフェが振る舞われる。おいしい。
 平日はさつま揚げっぽいものとキムチとカップ麺2種しか置いていない。
 それとは別にホテル内にレストランやカフェなどもある。ここには韓国最大規模のビュッフェもあるらしいので行ってみれば良かった。


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