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赤単とそのグラデーションの話 その2

はじめに

前回の前語りをざっくりまとめますと、「赤単って一纏めにして話しているけど大丈夫?」って話です。
前回の記事ではバーンとRDWを紹介しています。

ブリッツ

窯の悪鬼などのパワーが上昇するクリーチャーを使って一撃必殺を決めるデッキです。ブリッツと言われるデッキには大きく2種類あります。
一つは先に画像で上げているティムールの激闘などで一発芸に特化したデッキ。窯の悪鬼、ティムールの激闘、無謀なる突進で3ターン目にワンショットキルも可能です。場合によっては盤面更地から致死ダメージを与えることが出来ます。

なんで殺し無警戒で全突っ張してるんだよと思った方はこちらをご覧ください。

事前準備が必要な遅いコントロールデッキや、積極的に動く必要があるクリーチャー主体のデッキに強いデッキです。対して単体除去に弱い傾向があります。特に一発芸を阻害されると一発芸に注いだリソースを失うので、一発芸に合わせて除去を撃つのが対戦する場合は効果的ですが、クリーチャーを護る手段を持っているケースがあるので、一発芸のパーツを戦闘できないタイミングで使わせる方が安全です。(相手がブリッツを使うプレイヤーの場合、自分のターン、相手のターンの第二メイン以降など)

もう一つは後の画像のティムールの激闘に依存しないブリッツです。
こちらも最速3ターンキルですが前述よりも複雑です。複数のスペルを唱えると強化されるクリーチャーを並べて全体強化して殴り勝つデッキです。
こちらのリストでは最大速度で更地からワンショットキルを意識していますが、祖先の怒りや大将軍の憤怒などのワンドロー付きスペルを多用して、アドバンテージを失いにくい構成にしているものもあります。
前者のブリッツの場合、対象をとる呪文が多いのに対して、こちらの場合は対象をとる呪文が少なく、巨森の蔦のような対象をとる効果を阻害するタイプの呪文が対策カードとして機能しません。
相手が呪文を撃てないタイミングを見計らって全体除去を通すのが有効となります。

このようにブリッツでも対策が異なるので「相手がどんなカードを使ってきたか」を見極めて戦略を練る必要があります。

ブリッツのグラデーション

前述の通り、全く異なるブリッツを紹介しましたが、先の一発芸型と後の横並び型でグラデーションが存在します。他の記事で紹介した通り、多色のブリッツも存在します。一発芸型で突破を入れる場合もありますし、横並び型でティムールの激闘を2枚程度さす場合もあります。「安全確認は盤面ではなく相手が行動できる回数で行う」「手札を戦闘できないタイミングで使わせる方が安全」は両デッキに共通するので、対戦する場合はそこを意識すると良いと思います。

カルドーサレッド

カルドーサレッドはその名の通りカルドーサの再誕を使ったデッキです。これにも両極端なパターンが存在します。先の画像はアドバンテージ獲得と火力に寄せたリストになります。前回の記事のバーンの考えに近いものです。逆に後の画像はクリーチャーに寄せたものです。前回の記事のRDWの考えに近いものです。どちらも放っておくと4キル安定です。
この二つが対戦したとき勝つのはどちらかというと、先手後手と引きに大きく左右されると思いますが、私の予想では勝つのは前者ではないかと考えます。
後者はゴブリンの奇襲隊を使った大ダメージを得意としていますが、前者が除去コントロールとしてふるまった場合、カルドーサの再誕のトークンで序盤を凌がれ、後者が息切れすることが考えられるからです。この考察は私がRDWで前者のカルドーサレッドと対戦した経験から来ています。

昨今カルドーサレッドが多いという話を聞くので、それを信じるのであれば現環境では前者のカルドーサレッドが有利なのではないかと考えています。
私は後者のリストをよく回してきた方なので、ちょっと悲しいですが。

後者型の動画はこちらになりますので気になった方はどうぞ。

カルドーサレッドのグラデーション

前者と後者の間にもグラデーションがあり、無謀なる衝動を入れているが奇襲隊も入れているというリストもあります。前述のブリッツのように果敢を持ったクリーチャーを入れるものもあります。後、根強い人気を持っている盗み癖を入れるものもあります。こちらはパーマネントの数で優位をとることで大地割りを布告除去のように使ったり、出てきた宝物トークンでサイドから赤以外のカードを入れて運用するなどトリッキーな動きをします。

最後に

ここに書かれている赤単の考察の精度はさておき、「赤単が強い」「赤単が多い」だけでは何を言っているのかわからないという人の気持ちが少しは伝われば幸いです。


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