医療人は消耗品じゃない。プロだ。時には泣きながら勉強を続けてきたプロだ
医療従事者志望の若者の多くは、患者さんの笑顔を見たいという気持ちを持って医療系大学を目指し、さらには国家試験合格を目指す。現場デビューがコロナ禍の今年になった1人の教え子が、泣きそうな声で恐怖と使命感を語った。2020年3月末のことだ。彼女は心が弱いのではない。思いを言語化して心の整理をし、現実に立ち向かおうとしている。
あの頃は、ウイルスの特性も症状もよく分からない手探り状態だった。マスクも防護服も手に入りにくい。それでも短期決戦ならプロとしての使命感で頑張れるのかもしれ