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動機は堀内賢雄

NHKで放送していた海外のコメディドラマ『フルハウス』に登場する、黒に近い焦げ茶色の髪が特徴の青年。私が真っ先に思い浮かべる初めての堀内賢雄氏はこの作品だが、名前を知ったのはコーエーの乙女ゲーム『アンジェリーク』だ。

当時は店頭でキャラクターと恋愛するゲームを買う行為は恥ずかしく、モテないオタクの象徴とすら思っていた。なぜ買ったのか?怖いもの見たさである。

『アンジェリーク』には守護聖と呼ばれる男性陣が存在し、女王候補の手助けをしてくれるのだが、ライバルの女性に好意を持っている場合、プレイヤーに意地悪を言う。如何に!彼らに媚を売って味方をたくさん作るかが肝だ(ここだけ読むとほろ苦い)

競い合って勝利するだけが醍醐味ではない。音声だ。炎の守護聖オスカーが、べたべたに甘くてカッコいい。近年あまり聞かなくなった「キザ」の部類だ。

同じ大人組でも光の守護聖は堅すぎる。闇の守護聖はミステリアス。水の守護聖は優しすぎるなどなど、確かに「イイ!」。それはキャラクターとしてだ。私に「声の演技でこんなにも人を魅了できる仕事って凄い。一緒に仕事がしたい!」と思わせたのは、オスカー演じる堀内賢雄さんだけだった。

当時、中学二年生の話である。

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