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米軍の機密情報漏れー壮大なバカッター?

誰でも一度は”何者かになりたい”と思ったことがあると思う。

でも大抵の場合、自分は特別な”何者か”なんかではなく、その他大勢の一人であることに否応なく気付かされて、そういった大それた願いを放棄することになる。

人によっては、”人はそれぞれ世界に一つだけの花なんだから、自分らしくいること自体が”何者かになる”ということなんだよ”、という甘い言葉で自分を言いくるめて”何者かになる”夢を放棄する。

まあ、それが人生というものだ。


でも、その域にたどり着く前が問題なんだよなぁ、と米軍の機密情報を漏らしたのが実は21歳の若者だったというニュースを見て思ってしまった。


彼は小さなチャットルームを開いて、機密情報をアップロードして、情報の読み方だのをチャットしていたらしい。機密情報に接することを明らかにすることで、”何者か”になっている自分を楽しんでいたのかもしれない。たとえそれが小さなコミュニティの中であったとしても。

でも、これって、回転寿司や牛丼屋やらでバカ動画を発信している連中と基本的には同じなんじゃないかと思ってしまった。


バカ動画を発信している連中は、面白いことをやって注目を集めて、”何者か”になりたい欲求を満たしたいと思っている。問題は、彼ら自身は小さな密かなコミュニティの中でやっているつもりなのだけど、実は世界中に情報を発信してしまっていることに気づいていないことだと思う。”何者かになりたい”欲求が強すぎて、他のものが何も見えなくなってしまっているのだろう。


大抵の人は、”何者でもない自分”に気づかされて、大それた欲求を放棄するのだけど、若いうちはそれがなかなかできない。で、結局、バカッターと呼ばれるようになって人生を棒に振ることになる。


21歳で人生が詰んでしまうというのも、なんだかなぁ。

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