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千年紀末に降る雪は

大晦日ですね。

しかしながらまったく、全然、どうしようもなく、今日が大晦日という感じがしません。

日本は寒波が大変なようですけど、12月でも30度を越えるような土地に住んでいるということもあるし、テレビも見ないのでまるで年末ムードが高まりません。

日本人は気候とテレビで年末を感じるんだなぁ、なんてことを思います。テレビっつうか、なんていうの、映像全般? 街頭ビジョンとか、電車の中の映像広告とか、ふと目に入るCMとか、そういうのも含めて。日本で生きているとなんのかんの年末を思わせる映像って目に入るでしょ。ああいうのがあると、「あぁ、今年も終わるなぁ」って思いますね。

これは本当かどうか知りませんが、英語では「良いお年を」にあたる言葉が無いそうです。

「Have a great holidays」みたいな言い回しをするみたいですね。あとはもう年末年始ひっくるめて「Happy new year」って言っちゃうとか。なんなら「Merry Christmas」もまだまだ現役で使われてます。クリスマスから一週間経過してるのに。

英語! 雑な言語め!

雑な言語を用いる、雑な国で生きています。しかしながら郷に入れば郷に従え、という格言に従い、今日も普段と変わらず、雑な休日を過ごしました。

昼前に起きて、デリバリーのタコスをパイナップルジュースで流し込んで、マッサージ行って、会社のニューイヤーパーティをすっぽかして家に帰って来て、いまはデリバリーのピザを食ってます。

気分とタイミングが巡ってきて、なんとなーく、勢いとノリでセブという見ず知らずの土地にやってきて、毎日パッツンパッツンで生きて、休みの日はダラッとしています。

今までの経験をチャラにして臨む仕事は本当にしんどいし、金銭面では報われないし、余暇はとにかく退屈だし、もうだいぶ良い年なのに馬鹿みたいなことしてんなぁ、と思うこともあるのですが、それでも楽しいです。すべてが笑える。「なんで大して英語もできないのにセブで英語使って働いてんの?」みたいな。これだけで未だに笑えるんだよなぁ。

今の時代、やっぱり海外に飛び出すぐらいの気概がなくちゃいけない、なんてことはまったく思いません。どうでもいいんです、海外だとかそんなことは。

自分がすごいことをしてるとも思いません。海外で働くなんてこたあ皆わざわざやらないだけで、やろうと思えば誰でもできるし、どこで何をしようと労働の価値に変わりはありません。

重要なことは、今いる場所でどれだけ健やかに生きるか。

日々、とにかく笑えるように、とにかく心身共に健康でいられるように、とにかく自分にガッカリしないように、私はそれだけを考えて生きております。セブにやって来てもそれは変わりません。

今、外で花火が上がりました。けれど概ね静かな大晦日です。

単なる年末のご挨拶なので、特に面白味もないエントリーです。大晦日なので一年を振り返り、多少しんみりしても良いじゃない。人間だもの。まだ労働ビザが発行されてない異邦人だけど人間なんだもの。

いやー、なんかひとりでポチポチとブログ書いてたら寂しくなってきた。

やっぱり好きな人たちと話したいし、遊びたいし、飲みに行きたいし、日本にいる時は寂しいとかほぼ思ったことないんだけど、それはその気になればいつでも誰かと遊べたからなんだろうなぁ。

こっちで人に恵まれてないとは思いませんが、やっぱり積み上げてきたものがだいぶ違うので、日本とセブでは。

セブに来てから少し寂しがり屋になった気がするので、良くない遊びにハマらないように気をつけます。これが来年の抱負ですね。

どんな一年であろうが終わり良ければすべて良し。今夜はどうか心穏やかに、新しい年を迎えてください。

それでは皆様、良いお年を。

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