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中日が獲得して欲しいドラフト候補【野手篇】

 今季、完封負け数の球団記録を更新するなど歴史的な貧打に悩まされている中日だが、個人的に獲得して欲しい野手のドラフト候補を数人挙げることとする。

田中幹也(亜細亜大)

 亜大出身の選手は井端弘和以来中日への入団はないものの、この選手は喉から手が出るほど欲しい選手だ。

 この選手の魅力はなんと言ってもレベルの高い守備だ。小柄ではあるが、その身体を無駄なく使って打球に飛び込むプレーは先輩の井端を彷彿とさせる。3年時に病気を患い影響が懸念されたが、今春に見事なカムバックを果たした。仮に中日が獲得した場合、牧宗悟や山田哲人といった、打棒が売りの二塁手が近年増えているが、やはりセンターラインということで、守備を固めたいポジションである。その中に俊足好守、巧打という「正統派」の二塁手としてレギュラーで使って欲しい。

中山遥斗(三菱重工イースト)

 大阪桐蔭高から国学院大、そして三菱重工イーストと正真正銘の野球エリートである。現在24歳とプロ入りしたら「オールドルーキー」と呼ばれる年齢ではあるものの、守備は社会人野球でもトップクラスである。

 中山の魅力は二塁手、三塁手、遊撃手と3つのポジションをそつなくこなすユーティリティな点であると思っている。兎にも角にも肩が強く、堅実な守備なので仮に入団したらベテランの域に入った堂上直倫の後釜として起用するのはどうか。関係の無い話をするが、顔は仁村徹前二軍監督や、現役では阿部寿樹のような「中日顔」なのでナゴヤドームが似合う選手となりそうだ。

伊藤基佑(愛工大名電高)

 好守好打の三拍子揃った、広島の田中広輔のような遊撃手である。売り出し中の土田龍空と共に、二遊間を組んで欲しい選手だ。

 この選手は今年の愛知県大会、非常によく打っていた。勝負強い打撃で、4番の山田空暉の前を打つ3番打者を全うし、強打のチームに生まれ変わった名電を牽引していたのだ。低く強い、ライナー性の打球はナゴヤドーム向きだ。来季、直ぐにレギュラーということは難しいだろうが、数年後の絶対レギュラーになって欲しい選手だ。

森下瑠大(京都国際高)

 この選手はあくまで下位で残っていたら指名するという形にして欲しいが、打撃に光るものがあるので候補となるだろう。外野手として数年間育成して、チームの主軸となって欲しい選手だ。

 この手のタイプはよく中日が指名する。野手としての評価が高かった藤嶋健人を投手で、今は投手へとコンバートされたが投手としての評価が高かった根尾昂を野手で、そして投手としての評価が高かった岡林勇希を野手で指名するなどウルトラC的な使命が多い。この森下も、投手として評価が高いが野手として活躍する姿を見たいと感じるような力強いスイングが持ち味である。柳田悠岐や清宮幸太郎のような、セ・リーグにはなかなかいない面白い打ち方をするので残っていたらが大前提ではあるが獲得して欲しい選手の1人である。

最後に

 高卒、大卒、社会人出身とそれぞれ1人ずつ遊撃手と、外野手を1人を挙げたが、遊撃手を1人か2人を獲得し、あとは投手に費やして欲しい。外野手は本当に残っていたらという感じだ。その投手はドラフト会議の直前にご紹介しよう。

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