球場観戦記@ナゴヤ球場
5月21日のウエスタン・リーグ公式戦、中日ソフトバンク戦を観戦したのでその観戦記をいつも通りダラダラと書いていきたい。
僕自身、3年ぶりのナゴヤ球場
コロナ禍で世間が一変してからは初めてのナゴヤ球場での観戦となった。正直に言うと、灼熱のナゴヤ球場でマスクを着用することを貫き通す事に自信はなかったのだが、曇り時々雨という天気によって逆に肌寒いものとなってしまった。
ご覧の通り、昭和29年、49年、63年と3度の優勝の舞台となったナゴヤ球場の面影はもうなく、すっかりと二軍球場仕様となっている。僕の知らぬうちに、ブルペン前に鎮座していた「いろはにほへと」で振り分けられていたレッド・シートやホームベースをぐるりと囲んでいたウェイティング・ボックスが撤去されてしまい、この写真を見て「ナゴヤ球場だ!」となるものはもはや右中間スタンドにそびえ立つスコアボードぐらいだろう。ドーム世代の僕にとっても、この変わり様は祖母の家がリフォームされたような、綺麗になるものになんとも言えない寂しさを覚えることとなった。
試合を見ていて、印象に残った選手は
この試合、結果的に中日は1点差の惜敗を喫したが、勝敗以上に見応えを重視したいのが球場観戦の醍醐味なのではないか。そんな中で印象に残った選手を3人ピックアップした。
遅咲きのフラメンコ・渡辺勝の第1打席
試合は初回に中日が3点を先制したが、その1点目は渡辺の執念が実ったと言えるだろう。
王貞治の師匠である、荒川博直伝のフラメンコ打法で昨季一軍台頭を予感させたが、今季は未だコロナ陽性者の代替要員という形の昇格しかなく、28歳という年齢的にも二軍で腐ってしまってもおかしくない立場である。しかし、無視一、二塁という好機で回ってきた第1打席、渡辺は犠打を全力疾走で内野安打とし、さらに失策絡みで二塁を陥れる好走塁を見せた。こうしたひたむきな姿を見せていくと、一軍昇格は近いのではないか。
好守連発の伊藤康祐
渡辺と同じく、コロナ陽性者の代替要員といして一軍昇格をしたが、大島洋平の復帰と共に二軍へUターンとなってしまった伊藤康祐は強力ソフトバンク打線の痛烈な打球を見事に処理した場面が多々見られた。長打と思われる打球を強肩で単打に留めたり、大飛球に自慢の俊足で飛びついたりと若手らしいはつらつとしたプレーが多く、近頃疲弊気味の中日若手野手陣にいいカンフル剤となるのではないかと思った。
岡田俊哉が完投
岡田が負けはしたものの、漢の完封を見せた。雨降り頻る中、127球の熱投からマウンドを降りた際には、中日、ソフトバンクファン関係なく労いの拍手が割れんばかりに起こったのは圧巻だった。
先発投手に変身した岡田の新しい武器は100キロ台のスローボールである。柔よく剛を制すと言った感じで、ベテランらしい技巧的な投球がお見事であった。また、127球もの球数を投げながらも、試合時間を2時間48分で終わらせてしまうところに岡田の真骨頂があるだろう。非常に早いテンポで投げる、「ちぎっては投げ」投法は全盛期の内海哲也を見ているようだった。僕は岡田の中継ぎ時代から、これがあるので先発で起用して欲しいと思っていた。
最後に
球場は形を変えていっても、僕は1つ変わらない好きな食べ物がある。それがこのたこ焼きである。
たこ焼きを唐揚げにしたような味で、小粒なためにひと口で食べられるサイズのために野球を見ながらでもつまむように食べられるのがこのたこ焼きの魅力である。今回は食べなかったが、「ガッツ氷」というかき氷もまた美味い。非常に固く、文字通り食べるのにガッツがいるが、灼熱のナゴヤ球場にはモッテコイなのだ。
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