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メロディアスなハード・ロックについて書いています。とりあえず、昔やっていたサイトのアーカイブとして、当時の文章を元に再構築しながら記事を更新中。

最近の記事

BELIEVE/HAREM SCAREM

 1997年リリースの4thアルバム。前作の音楽性が特に日本ではあまり好意的に評価されなかったこともあり、厳しい見方をすると、レコード会社からのアドバイスもあり受け入れられやすいように作られたアルバム。前作の重いトーンから、躍動感のあるハードロックのスタイルに明らかに軌道修正が図られた。その影響か、これまでのアルバムにあった「流れ」のようなものがなく、曲を寄せ集めにしたような点は気になる。それでも良い曲はあるし(バラツキは多いが…)、しっかり進化している部分もあるし、発売当時

    • LIVE IN JAPAN/HAREM SCAREM

      1995年12月、ついに待望の初来日公演が実現する。そして、このアルバムは最終日の12月21日に川崎クラブチッタでライブレコーディングされ1996年にリリースされた。実際に、初日の大阪でのライブを観に行ったが、圧倒的な演奏力とパフォーマンスは期待以上のものがあった。特に頭2曲①②は、今ではありえないセットリストだと思うが、さすがにもの凄い盛り上がりをみせた。まさに鳥肌もの、今まで観たライブの中でもこれほど盛り上がったオープニングはあるだろうか。 「VOICE OF RE

      • VOICE OF REASON/HAREM SCAREM

        1995年リリースの3rdアルバム。このアルバムに関しては、発売約1ヶ月前にささやかなリスニングパーティーがあり、それに参加し事前に6曲ほど聴くことが出来た。その印象では、若干サウンド的にダークになったかな?とは思ったが、ヴォーカルハーモニーがより効果的に楽曲を盛り上げるタイプの曲が多く、ニューアルバムは期待できそうだとの手ごたえをつかんだ。 そして、ついに発売となり通して聴いたときは、華やかな2ndの次にしてはトーンが均一で地味になったな~というのが第一印象だった。し

        • LIVE AND ACOUSTIC/HAREM SCAREM

          素晴らしい2ndアルバムで日本デビューを飾り、翌年には1stの日本盤も遅ればせながら発売、その3ヶ月後にリリースされたのがこのミニアルバムである。結局、「MOOD SWINGS」のツアーでは来日公演が実現しなかったが、ほんの少しではあるがこれでその雰囲気を味わうことができる。 ①は1st収録の名バラードのアコースティックヴァージョン、LIVEではいろいろとアレンジされ演奏され続けている曲で、どんなヴァージョンで演るかいつも楽しみな曲である。元となるメロディがよいので、このア

        BELIEVE/HAREM SCAREM

          MOOD SWINGS/HAREM SCAREM

          日本でのデビュー作であり、2ndアルバムとなる1993年の作品。もし自分がミュージシャンだったら(図々しい)・・・こんなアルバムを作りたい、と思えるぐらい自分にとっては理想的な作品のひとつ。 1stと比較して明らかに違うのは、楽曲のヴァリエーションが拡がり、ギターサウンドが前面に押し出されサウンドの「重さ」を増したことだろう。 ヘヴィでありながらメロディックな①・②は、ひねりの効いたギターリフや起伏のある展開と大胆なコーラスワークで一瞬にして聴き手を彼等の世界に引きずり込

          MOOD SWINGS/HAREM SCAREM

          HAREM SCAREM/HAREM SCAREM

          1988年頃に、Harry Hess(vo,key)、Pete Leaperance(g)、Mike Gionet(b)、Darren Smith(ds)の4人で結成されたHAREM SCAREMの1991年のデビュー作。日本では2ndの次に1994年にリリースされたが、なぜ日本でもデビューできなかったのかが不思議なぐらいよくできたデビューアルバムであると思う。サウンドは、一言でいってしまえば爽やかなハードポップであるが、親しみやすく優しさと力強さあふれるメロディや、印象的な

          HAREM SCAREM/HAREM SCAREM