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宇宙に融けるのか、宇宙が融けるのか:The Astronaut①


ひとりの青年が '誠実' だけで紡いできたストーリーは、あまりにもデカい愛になった。

デカくなりすぎて、宇宙みたいになってしまった。というか、たぶん宇宙だった。



冒頭ですでに語彙が機能していない。支離滅裂が過ぎている。




あたりめです。

私はユンギペンだ。前回のホソクさんに続いて、また他メンバーのnoteを書いている。ホソクさんのときは、私のなかで沸き起こった『ヤベかった』を昇華させようとひたすらオタク文面で文字を打った。だけど今回はそれとは『ヤベかった』の色がかなり違う気がしている。ホソクさんのとき以上に、文字にすることをためらう類の色だ。


なので改めて最初に書いておきたいのは、この手の文章は必ずしも読んだ人全員が心地良いと思えるものではないということ。特に今回のnoteはとてもパーソナルな部分に触れることになるし、ユンギペンでARMY歴も長くない私の文章、このへんで先を読むか読まないかを判断していただければ幸いです。



ホソクさんのnoteを完読したであろう強者達がお酒を持って近付いてきている気配がする。そうです今回も長丁場です。必ずつまみも注文してください。ちなみに私はエイヒレを注文しています。あとドレスコードはパジャマでお願いします。

※このnoteでは主に楽曲と歌唱、ライブパフォーマンスについて書きます。これらはすべて個人の見解です。また、MVの詳細については触れませんので、ご了承ください。



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"Jin of BTS × Coldplay" のお知らせが来た。

バンタンは今までたくさんの魅力的なアーティストとコラボをしてきて、どれも素敵だったことには違いないんだけれど、そのなかでも私はColdplayとのコラボが本当に大好きだった。そこには楽曲だけではなく活動のすべてを通して '意志の共鳴' みたいなものがあったんじゃないかな、と私は思っている。

"練習してきたんだね ジンさん"



世界に星の数ほどいるアーティスト、たとえ心の繋がりがずっとあったとしても、活動として二度も手を取ることはないと思っていた。もうこの時点ですこし出来上がってしまったドラマに、先の展開を想像してなんだか悔しくなった。




10月28日13時、楽曲がリリースされた。
当然の如く仕事中だったので、帰路の電車のなか、ドキドキしながらSpotifyを開いた。

私は一回目を聴くときをメチャクチャ大事にしている。だってまっさらな状態で何かを受け取れるのはこの一回きりだから!!!純度100%の感情をすこしでも留めておきたくて、メモアプリも開いた。いざ!!!!!!!



このザマである。



何なんだよマジで。ちゃんと聴いた?いや、聴いたからこうなったんだよなそれは分かる分かるけど。もうちょい頑張れなかったのか?なぁオレ?



そういうわけで(?)純度100%の愛を受け取った一回目だったが、こうなってしまったのにはちゃんと理由がある。

ウソはつきたくないのでメチャクチャ正直に言います。正直に言うと、勝手に絶対『くる』と思っていたものが曲を通して一度も現れず、そこに気を取られすぎた結果、曲全体のムードとしての愛を受け取っただけで終わってしまったのである。漠然と『何か…何かが足りてない……………?』という気持ちになってしまった。おそらくこのときの私の眉間シワはゴルゴ13くらい深かった。



その、私が絶対『くる』と思っていたものは、こちらもまた私が勝手に思っている、ジンくんの代名詞 'エッジのあるパワーボイス'



一人ひとりが思う 'ジンくんの声' って少なからずあると思うんだけど、私が思うジンくんの声は、

①エッジが強く、クリア
②水分量が多くて、潤ってる
③フレーズごとの声幅がずっと一定で、太い
④音として縦幅より横幅が広い感じ
⑤真っ直ぐ、力強く前にポーンと飛ぶ

みたいなイメージがあるのだ。(※もちろん曲によって様々だし、あくまで私のイメージです!)



これでいう①③⑤が強く出た声が、私的ジンくん代名詞 'エッジのあるパワーボイス' なのである。具体的に1つ挙げるとすればEpiphanyラストの歌い上げ部分がそれにあたるかなぁ。説明が長くなってしまったが、The Astronautにはそれが一度も無かったのだ。

てっきりゴリゴリに発動されると思ってしまっていたので、それ仕様の耳(それ仕様ってなんだよ)になっていた私は拍子抜けした。




しかしここで己に住み込むゴルゴ13が静かに私に語りかけてきたのである。

『……それが無いということは、すべてが新しい…………………ということか』

(やかましいよ)





若干しつこいのでゴルゴはこのへんで終わりにするが、語りかけられたことを念頭に置き、二回目を聴いてみた。



ここでようやく私は異変に気が付いた。


確実にとんでもないことが起きている。




私が思う 'ジンくんの声' 概念が、ことごとく覆されていたのだ。



異変は曲の冒頭からすでに始まっていた。

『You and me』、何なんだこの声は。高貴がすぎるだろ。



ジンくんの声は元々高貴要素がかなりあったと思うけれど、ここの高貴レベルは次元が違う。完全に高貴が限界突破している。

You and meに限らず曲全体を通しても、高貴レベルに関しては過去トップ3に入るんじゃないだろうか。

なんて言えばいいんだろう、なんかこう、ダンディ〜〜〜なエエ声…………………って感じしません?(雑だな)



音を横というより縦に広く出して、上下に広い空間のなかで弧を描くように響かせている感じがする。深みを出す感じかな?私的ジンくん声概念の④(縦幅より横幅が広い)が覆された瞬間であった。曲全体を通して徹底的に覆されてるの、笑ってしまうな。


この類の声の出し方は、私のなかではなんとなくテヒョンのイメージがあった。テヒョンは弧というよりかは円を描く感じ、響かせるというよりかは籠らせる(鼻にかかったような)感じなので、一緒というわけではないけれど、近さで言えばAstronautはそういう声の出し方をしてるんかな〜〜〜?と私は思いました!自由な妄想は楽しいな〜〜〜〜〜!


ただ、曲全体として低音が多いので よりそういう風に聴こえているところもある気がしている。ェ〜〜〜こんだけ喋っといてそれ言っちゃう???



ホソクさんのnoteのときもこのタイミングだったので言っておくと、

ここまでですでに2500字書いている。ヤバイ。2500字も書いておいて曲で言うとまだワンフレーズしか触れていないあたり、マジのマジでヤバイ。どんだけ喋るんだ。一回ジンペンに怒られる必要がある。



この調子でライブパフォーマンスまで書く予定してるんだけど、終電大丈夫そ?タクる?とりあえずサビの話するね?



個人的にAstronautにはキラーフレーズが2つあると思っていて、そのうちの1つがサビで登場する。


『There is no one else』、ここが優勝しすぎている。



また私的ジンくん声概念を思い出してほしいんですが(本当にすみません)、代名詞要素として挙げていた
①エッジが強い
③声幅がずっと一定
⑤力強く飛ぶ

の3つがここでコテンパンに叩きのめされ、覆されている。もう戦えねぇんよ。満身創痍なんよ。



There is no まではまだ良かった、まだ良かったんだけれど、

"one else" 、オメェとは腹割って話す必要がある。どういうつもりなんだ?んお?



※細かい話なのでここは飛ばしてもらって大丈夫なんですが、読んでやってもいいぜ〜という方は見て、是非聴き直してみてくださいな。

まず①
、地声でこうなるのは難しいし、編曲があっての、というのはもちろん分かっているけれど、エッジが強く出ないように意識して歌っているのは確かなはず。
次に③、ここに関しては "no" も罪深いと思いませんか?幅広がりすぎだろ。もう宇宙なんよ。(そうだよ)
そして⑤、真っ直ぐ飛んでいるのは変わりないけれど、力強いかと言われるとそうでもないと思う。


フェードアウトするようにフレーズが終わっているのが分かると思うんだけど、フェードアウトって私のなかでは段々細くなっていく・しぼるようなイメージだった。でもここのフェードアウトは逆で、どんどん広がりながら消えていく感じがする。まるでジンくんの声が '宇宙に融けていく' ような感覚がした。



実はこのThere is no one else、ヤバさはまだ続いている。

フェードアウトしたあと、よく聴いてみてほしい。違和感ありませんか?




鬼のように空白(余韻)が長いのである。





ここサビの途中だぞ?まだ全然一区切り付いてないけど?次のフレーズまでそんな空けるの???マジで???????

この部分、違和感をおぼえるまで結構な回数を要した。それくらい '必要な空白' であるということだ。宇宙に融けていったジンくんの no one else の余韻に浸るには、これくらいの空白が必要なのだ。どんだけありがたい時間なんだ。思う存分浸らせてもらおう。

ちょ〜〜〜っとだけColdplay(音)の話をさせてもらいたいんですが、
The Astronaut、ギターを中心に、鳴っている音があまりにも '星' 。ゆらめく天の川そのもの。間奏やサビなんかは特に分かりやすいので是非一度じっくり聴いてみてほしい。
星って一つひとつ大きさも明るさも違うけれど、それを音で表すときっとこうなるんだろうなぁ。低音高音を交互に繰り返すようなギター、輝きを表現するようなシンセサイザー、もう一音一音が宇宙の一部になっていた。音の洪水。メチャクチャ美しいな〜〜〜。


そしてもう1つのキラーフレーズは最後に登場する。ええそうです、アレですアレ。




『And I love you』、正気か?????

こんなドストレートな言葉を最後に二度も繰り返すなんて完全にどうかしている。バカタレのすることである。早急に全国のジンペンの健康状態を確認しなくてはならない。もう遅い、という声が聞こえる気がする。


ここの声については、比較的私がジンくんの代名詞だと思っている 'エッジのあるパワーボイス' に近いけれど、それでもまだすこしエッジが薄い感じがする。


この I love you、ただ言葉を投げているというより、同じ高さで目と目を合わせて、なんなら手なんか握っちゃって、なんというか、そういう温度を持った 'I love  you' に聴こえてしまう。これはかなり危険だ。適切な用法・用量を守らねばならない。だからもう遅いんだって、という声が聞こえる気がする。



とにかく、繰り返し聴いて思ったのは、リリース前に自分が妄想していたものよりも、1204倍穏やかな曲だったということである。

ジンくんはリリース前から『ARMYへのプレゼントのような曲』だと言ってくれていた。彼のARMYへの愛は、こんなにも穏やかなのだ。何があったってそう簡単にブレることのない、心の深〜〜〜〜〜いところにある愛。ギュン。



そして驚いたのが、この曲の作詞についてだった。

こんなにも '煮詰めて煮詰めて愛情のいちばん深くて甘くて優しくてあったかいところだけ集めました〜' みたいな歌詞が、クリスさんからレコーディング前日に提案されてたった一日で書き上げた(※バース2)ものであったという驚愕の事実に、私はひっくり返ってしまった。そして泣いた。
当の本人は 'さも当然' のような顔をしてこの話をしていた。マジでなんて人なんだ。


きっと本当に 'さも当然' なんだろう。
まるで息を吸って吐くかようにその想いは日常で、いつどんな時であっても大切に抱きしめて一緒に過ごしてくれているから、だからすぐに書き上げられたんだろうな。聖母マリアなんか?

"ARMY"



レコーディングが大変だった、とも言っていた。そりゃそうでしょうよ!!!!!!!
過去一番とも言える低音の多さに、幅を広げていくエッジの薄いフェードアウト、全体に取り入れられた発声方法の違い。もちろんまだまだ要素はあるだろうし、こんなにもたくさんの '新しさ' が詰まっている曲、どう考えても大変に決まっている。

正直、これをライブでレコーディング通りに歌い上げるのは相当難しい気がする。

オマケに時差がハンパじゃない。全然いらないオマケである。返せるものなら返したい。




ん?なにラストオーダーだって?
もうそんな時間経った?ちょっと〜〜〜こっからが本番なのに〜〜〜〜〜?????(喋りすぎ)

ではライブについては2軒目でお話することにしましょう、移動!!!!!!!

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