第12話 キーについて語る

おはようございます。FITです。

今回は「キー」というものを紹介します。このブログにもたびたび登場してきた「スケール」とか言うものと関係しています。

今まではあまり触れていませんでしたが、今回ようやくその謎に迫るわけです。前回、音楽理論は必要ないと話したばかりなのに、こういった話をするのは忍びないです…。

説明し忘れた自分が悪いのですが、それでもキーの話はとても大切なので一度ここで話しておきます。本当に必要な理論は2つだけで、そのうちの1つがこれです。あとは何もいらないっていうのが前回の話です。

それではドウゾ。

1.ドレミファソラシドは12個ある

第2話で話した内容を思い出してください。どうしてドレミは氣持ち良いのか。

それは「氣持ちの良い音の飛び方をしているから」でしたね。また第4話で話した音の飛び方の用語を使って説明すると、ある音を基準としたとき、その基準音から順番に
「全全半全全全半」
と音を飛ばして鳴らすとまさしく「氣持ちの良いドレミファソラシド」を聴くことが出来ます。

この「全全半全全全半」を「メジャースケール」と呼びます。そして一つのオクターブには12個の音階があるので、基準音は12個あるわけです。

つまり、その基準となる音のことを我々は「キー」と呼んでいます。別の言い方では「調」などと言います。

キーは大体英語表記で表されることが多く、Cから始まるドレミのキーは「C」、Eから始まるドレミは「E」と言ったりします。

日本語表記の場合、日本語でCは「ハ」なのでCキーを「ハ長調」と呼びます。別の音階の場合も同じです。(第3話参照)

2.悲しいドレミ

いよいよいつぞやに話した「マイナースケール」の話をします。メジャースケールは先ほどいた全全半全全全半の音の飛び方で氣持ちが良いドレミを弾くことが出来ますが、マイナースケールの音の飛び方は次のようになります。

「全半全全半全全」

ちなみにAを基準としたとき、マイナースケールは綺麗に白鍵のみに表れます。メジャースケールはCが基準の時に白鍵のみが使われるんでしたね。

鳴らしてみましょう。

う~ん、なんか暗い雰囲気。実際暗~い雰囲気の曲にはこのマイナースケールが採用されていることが多いです。

これがマイナースケールです。ちなみに「短調」とも言ったりします。これでようやくすっきりした人がいるのではないのでしょうか。

つまり「ハ長調」というのは「Cから始まるメジャースケール」を指します。「へ短調」というのは「Fから始まるマイナースケール」を指します。

3.転調の仕組み

もうここまで来たら「転調」がどういう現象なのか説明することが出来ますよね。

つまり転調とは「基準音が変化する現象」のことを指します。Eメジャーで進んでいた曲がラスサビで調がE#メジャーに音が丸ごと全部半音上がる、といった感じです。

どうにも我々にとってはこの転調が氣持ちよく感じるそうで、歌ものにもたびたび存在します。というか今この時点で絶対に「あ~あれのことか」ってなっているはずです。

まとめ

今回は音階の基準となるキーについて解説しました。キーはその曲の色を決めるのに重要で、それぞれ違った味のする色を出すことが出来ます。

まあまたその話はおいおいするとして。今回の話がすっきりしない場合はピアノの鍵盤をそれぞれ12個分メジャースケールを鳴らしてみて下さい。

今日はここまで!

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