第23話 アイデアの出し方

おはようございます。FITです。

前回は創作において作品に対するアイデアが創作活動を面白くするということを話しました。

今回は実際にどのようにして作品のアイデアを作り出すのか解説したいと思います。

それではドウゾ。

1.面白い曲のつくりかた

第13話にて「曲と映画は似ている」という話をしたのを覚えていますでしょうか。

映画を作る際は大前提として物語を作る必要があります。つまり音楽も同じで、大前提となる物語、もしくは伝えたいメッセージなど、何かしらの筋道を立てる必要があります。

創作は基準となる軸がないと不安定な作品が生まれてしまいがちです。

何を伝えたいのか、コンセプトはどうするのか考える際、自分自身の人生の中で得た感動や体験、思い出を最大限に活用してください。

またアイデアを考えてもありきたりな物語は普通過ぎて面白みがないです。第11話で話したように、ちょっとしたひねりがあると作品としてはグッと面白みが増しますし、作る際も工夫が必要になって創作が面白くなります。

以下は例えです。

「受験」をテーマにした曲を作りたいと思います。「受験」がテーマの物語と聞けば「受験を決意する」->「勉強を頑張る」->「合格する」といった流れが思い浮かびがちです。

でもこれって最初に言った通り、ありきたりな物語で割と予想道理の展開というか、起承転結が無いといった感じなんです。

なので少しひねりを加えます。

例えば受験をするのは自分ではなく友達とします。主人公は自分のままです。合格を目指す友達のために何かできないかなぁと考えた自分は、友達と一緒に勉強することを誓います。これで友達は一人ぼっちで勉強することはありません。二人で一緒に勉強を頑張ります。これが大まかな物語の軸になります。

その中に何かしらの事件を入れたりするのは自由です。そうやってどんどん軸に肉を付け足していきます。

このようにいきなり作曲を始めるのではなく、まず初めにコンセプトを決める。次にそのコンセプトにちょっとしたひねりを付け加える。最後に肉を付け足していく。こうすることでかなり作曲を始めるハードルを下げることが出来ます。

どうでしょうか。ちょっと楽しい感じがしますよね?まだ一切音楽的な要素には触れていないので誰でも簡単にできる作業です。どちらかというと小説の執筆的な要素が強いかもしれません。なかには苦手だと思う人もいるかもしれませんが、これを超えずに創作はできないので頑張ってください。

2.頭の中で完結しない

さて作品のコンセプトも決まったから早速ソフトを立ち上げて作曲していこう!!とはまだなりません。大切な作業がまだ残っています。

それは「コンセプトを紙に書き起こす」です。えぇ~別に忘れるわけじゃないしぃ~と思ったあなた、それは大きな間違いです。

信じられないかもしれませんが、紙に書かないと忘れます。これは本当です。嘘でも何でもありません。

忘れないためというかはどちらかというと軸を見失わないための灯台的な機能を果たします。さっきのコンセプトを紙に書き、いつでも見えるような位置に張っておきます。

そして製作途中で迷いが出てきたとき、その紙を見てください。迷ったときに自分がどんな作品を作ろうとしていたのか、思い出してください。

んでその紙を見て自分の目標を再確認した後に改めて、その迷いに対して自分なりの答えを出してください。このように自分自身が作品の軸を見失わないために紙に書く必要があるのです。

実際に自分が書いたコンセプトシート

まとめ

どうでしたか。まだ音楽的な作曲は始まっていませんが、でも作曲している感はすでにヒシヒシと感じているのではないのでしょうか。

というか実際にはもう既に作曲は始まっています。プロの作曲者はこのコンセプト決めの時点で既に頭の中でメロディが鳴り始めるそうです(自分はまだその境地に達していないので何も聴こえない)。

次回からはこのコンセプトをもとに実際に作曲を行っていきます。本当に曲が出来るのか自分でも曖昧な回答しかできませんが、頑張ります。

今日はここまで!

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