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電子機器を使わない防災対策とは?追記4

今回の写真はお寺ですね。非常に綺麗な風景だなと思いました。

さて、2025年、万博の際には電波を使った様々な新たなサービスに関する発表が予定されています。
NTN,HARPなどまだまだこれからだと言われているようなものも万博をめどに様々なサービスが実装されるように動いているようですね。

今回は、電子機器に頼っている現在の防災、災害対策についてはデジタルだけではなくアナログなこともしっかりできるように点検やトレーニングが必要になるのでないか。

この点についていくつかピックアップして行きます。

先日の防災用品の展示会では多くのものがDX化に対応した形での防災装備、システム、ソフトウェアなどの案内をしていました。

我々としてはデジタルではなく、アナログでのみの対応をしなければならない際にはどのような影響ががるのかを検討しています。

通信手段としては以下が使える可能性がありそうです。

ラジオ:災害時の通信手段としては、アナログラジオが非常に有用と言われていますが、AM/FMラジオは、電池や手回し発電機などで動作させることができます。発信機が機能するかの問題もありますが、地元の天気情報や緊急放送を受信することができ、災害時の情報収集に使える可能性があります。

トランシーバー:トランシーバーは、短距離通信に使用されますが、特定の周波数範囲で動作し、通信範囲は数キロメートルから数十キロメートルまでです。トランシーバーを持っている他の人と交信することができ、簡易的な作りのものであれば情報の共有や救助要請などに使用できる可能性があるようです。

煙信号やミラーサイン:煙信号やミラーサインは、視覚的な手段での通信です。火を使って煙を発生させたり、日光を反射させたりしてメッセージを送ることができます。これは緊急時には効果的な手段ですが、天候や距離の制約があります。

伝書鳩:鳩を使った伝書は、古くから使われてきた伝統的な手段です。特に長距離の通信には時間がかかるかもしれませんが、情報を運ぶ手段として使えます。

伝令ランナー:飛脚のようなものですね、通信の手段としての伝令ランナーは、人々が手紙やメッセージを持ち、走って目的地に届ける方法です。特に近距離での迅速な通信には効果的です。現在であれば自転車でのメッセンジャーが該当するのではないでしょうか。

糸電話:こちらは私が個人的に考えたものですが、全くダメということもなさそうです。類似のものについては針金を使ったものも可能性としてはありそうです。

移動手段としては以下の方法がありそうです。

歩行・自転車:最も基本的な手段として、歩行や自転車が考えられます。短距離の移動に適しており、燃料や電力を必要としません。

馬や馬車:馬は古くから人間の移動手段として使用されてきました。馬に乗ることで長距離を効率的に移動できます。馬車や荷馬車を利用すれば、荷物や物資の輸送も可能です。ただしコンクリートばかりの状態では少し心もとない部分は否めません。

ボート・カヌー:水辺の地域では、ボートやカヌーが有用です。川や湖、海を航行することで、交通の要所や避難場所へのアクセスが可能となります。

鉄道:電車以外であれば、電子機器が使えなくなっても、一部の鉄道路線は蒸気機関やディーゼルエンジンで運行されています。長距離の移動においては、鉄道が依然として重要な手段となります。

動物の力を利用した輸送:災害時には、農作業用の牛やラクダ、象などの動物を輸送手段として活用することができます。これらの動物は、重い荷物や人々を運ぶのに適しています。

徒歩やその他輸送手段の組み合わせ:特に長距離の移動では、徒歩と他の輸送手段を組み合わせることが効果的です。例えば、歩いて鉄道や川岸の港まで行き、そこから船や車両を利用する方法です。

食品の保存に関しては以下の方法がありそうです。

常温保存可能な食品の利用:常温で保存可能な食品を利用することも重要です。缶詰や乾燥食品、非加熱のパンやクラッカー、ナッツ、乾燥果実などは、冷蔵庫を使用せずに保存できます。これらの食品を備蓄しておくことで、非常時に役立ちます。
これはこれまでの防災としても開発をされているものですので備蓄しておくことは常に推奨されると考えてよいでしょう。

冷蔵庫・冷凍庫の代替手段:冷蔵庫や冷凍庫の代わりとして、自然の冷気を利用することができます。地下室や地下倉庫、洞窟などは比較的安定した低温環境を提供する場所に保存する方法が考えられます。また、地下水や川なども食品をこれらの場所に保管することで、一定期間の保存が可能です。

乾燥・脱水:食品の乾燥・脱水は、保存期間を延ばすための効果的な方法です。果物や野菜は、切って日干しにしたりすることによって、水分を取り除いたりすることができます。乾燥させた食品は、湿気を避けて密閉容器に保管することで長期間保存できます。

塩漬け・燻製:食品を塩漬けにすることで保存性を高めることができます。塩は細菌の成長を抑え、食品を腐敗から守ります。また、燻製も食品の保存に有効です。食品を燻煙にさらすことで、酸化や細菌の繁殖を防ぎます。

食品の保存に関連して、食品の調理などについても考えるのであれば、石灰を使った食品の過熱の方法など、電気も火も使わないでもできる調理法はあるようです。

食品の調理方法

ガスストーブ:ガスストーブは、電気を使わずに火力を得ることができるため、食物を調理するのに適しています。ガスボンベやガスラインが必要ですが、燃料としてプロパンやバイオガスを使用することができます。

木や炭火:伝統的な方法として、木や炭火を使って食物を調理することができます。キャンプファイヤーや焚き火のような屋外での調理に適しています。食材を直接炎の上に置くか、鍋やフライパンを使って調理します。

石油ストーブ:石油ストーブは、灯油を燃料として使用し、熱を発生させることができます。食材を調理するための熱源として利用することができます。

太陽光調理器:太陽光調理器は、太陽の光を利用して食物を調理する方法です。鏡や反射板を使って光を集め、熱を発生させることで調理します。ただし、天候や日照状況によって効果が変わるため、使用できる場所や時間帯に制約があります。

バーベキューグリル:バーベキューグリルは、木炭や木を燃料として使用し、食材を焼くことができます。野外での調理に適しており、肉や魚、野菜などを焼くことができます。

決済手段について

現金取引:電子決済が使用できなくなった場合、物品やサービスの売買において現金の使用が一般的となります。紙幣や硬貨を使用して、直接物品を購入したり、サービスを提供したりすることができます。
もともとこれは使われているので可能性は高いかと思います。

物々交換:物々交換は、物品同士の交換手段です。ある人が持っている物品やサービスと、別の人が持っている物品やサービスを交換することで、価値を交換します。例えば、野菜を育てる人と魚を捕る人がお互いに必要なものを交換することができます。
不動産でも物々交換はありますので、検討しても良いかと思います。

共同経済システム:共同経済システムは、地域コミュニティやグループ内での売買や価値交換を支援する手段です。例えば、地域の農家や手工業者が作った製品を取引所や共同市場で取引することができます。
いわゆる地域通貨的な考えも良いかもしれません。

自然資源の交換:自然資源や自給自足に基づいた交換手段も考えられます。例えば、農産物や木材、燃料などの自然資源を交換することで、必要な物品やサービスを得ることができます。

食料の確保について

電子機器が使えない場合というと飛行機や船、自動車、電車などが動かなくなる可能性があるのでそこでの食料の確保が非常に大きな問題になります。
コロナ蔓延時においてもこの点は大きな問題となります。

食品備蓄:食品備蓄は、非常時に備えて食料を確保する手段です。乾燥食品、缶詰、非加熱のパンやクラッカーなど、長期間保存が可能な食品をストックしておきます。また、保存期限に注意し、定期的に備蓄の更新を行うことが重要です。
これまでも同様に食料備蓄はしていると思いますが、昔のように様々な保存食を自然な形で備えている方は少ないと思います。
干しいも、干し柿、梅干しや漬物、干し椎茸なども備蓄のものになるかと思いますがそれらがない場合には困難が多くなることが考えられます。

自給自足:自給自足は、自家栽培や自己生産によって食料を確保する手段です。自宅の庭や屋上で野菜や果物を栽培し、家畜や家禽を飼育することで、食糧を生産することができます。また、釣りや狩猟も自給自足の手段として考えられます。
普段から生産をしている家庭などでは特に問題になることは多くないと思いますが、そうでない方の方が多いでしょう。

地域の共同農業:地域の共同農業プロジェクトに参加することも考慮できます。近隣の人々と共同で農地を耕し、野菜や果物を生産することで、食糧を確保することができます。地域の結束力を高め、食料の共有や交換を行うことも重要です。
農地を借りて少しだけ生産するという方も増えていますがそのようなことができるのも良いと思います。

保存食品の調達:非常時に食糧を確保するために、保存食品を調達することも重要です。乾燥食品や缶詰、乾燥果実などの保存期間が長い食品を探し、備蓄することができます。また、食品を加工して保存性を高めることも考慮できます。備蓄と同様になるかと思いますが、食料の調理とも関連してくるかと思います。

交易やバーター:他の地域やコミュニティとの交易やバーターも一つの手段です。自分が持っていない食糧を他の地域から取り寄せたり、自分が持っている食糧と他の必要な物品やサービスとを交換することができます。
これについては移動や輸送手段が長く確保できないときには重要になる可能性があります。江戸時代に戻るとも言われていますので考慮しておくことは有用でしょう。

水、生活用水の確保

自然水源の利用:自然の水源から水を確保する方法です。川、湖、池などの近くに住んでいる場合は、浄化やろ過を行った上で直接採取することができます。ただし、水の安全性に留意し、適切な浄化方法を用いることが必要です。濾過器などについてはキャンプなどでも使われるものあるようなのでそれら活用は用意しておいてよいでしょう。

雨水の収集:雨水を収集して利用する方法です。屋根やシートなどを使って雨水を収集し、適切な容器に保存します。収集した雨水は浄化処理を行うことで飲み水や生活用水として利用することができます。

井戸の利用:井戸や地下水源を利用して水を確保する方法です。地下の水源を使える場合は、手動の井戸ポンプやバケツを使って水を汲み上げることができます。地域の井戸や地下水の状態については地元の専門家に相談することが重要です。普段から使っている場所を確保しておければ問題ないでしょう。

水の節約と再利用:水の節約と再利用を行うことで、限られた水資源を効果的に利用することができます。シャワーの使用時間の短縮、排水の再利用、灌漑の最適化などの方法を取り入れることで、水の使用量を削減できます。

コミュニティの協力:どの災害対策でも非常に重要ですが、地域の人々や共同体と協力して、水の確保と管理に取り組むことも重要です。共同で水源を管理し、水の供給や浄化について協力し合うことで、より効果的に水資源を利用することができます。

情報収集手段

ラジオ:簡易的なポータブルラジオが発信機の問題もありますが、利用できる可能性があります。

口頭伝達:情報の伝達手段として口頭伝達を活用することも重要です。近隣の人々や地域のコミュニティメンバーと会話し、情報を共有することで、最新の出来事や重要な情報を把握することができます。

公共の場所の情報掲示板:地域の公共の場所やコミュニティセンターなどに設置された情報掲示板を活用することも効果的です。


全ての対策において共通することとしては、昔読んだ「サバイバル」という漫画で出て来たようなことを全てできるようにしないとダメなんじゃないかということです。一方で、キャンプなどに慣れている方は困ることが少なめなのではないかとは思いました。

デジタルデトックスという言葉が少しはやっていた気がしますが、デジタルデトックスを経験する良い機会だと考えると怖くはないのかなと思いました。


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