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「働くを考える」を続けていこう。       ~ハロートレーニングと自己理解~

こんにちは!

「鳥取で働くを考え支援する」を終の仕事にしたいと、ゆる~くキャリアコンサルタントをやってるくろちゃんです。

地元米子で働き始めておよそ2カ月。なんとなーく「働くを考え支援する」仕事が日常になってきました。そこで今回は、僕が支援しているハロートレーニングから就職活動への流れで感じていることをお話します。


そもそも……ハロートレーニングってなに?

ですよね! 少々ご説明しましょう。
ハロートレーニング(以下ハロトレ)とは、「無料で職業訓練が受けられる!」というありがた~い国の制度です。
特徴は大きく3つ。
①受講料が無料(テキスト代除く)
②訓練コースが豊富(IT、介護福祉、医療事務、観光、製造技術系など)
③全国のハローワークで申し込めて全国に訓練施設がある
といった感じで、所管の厚労省資料では全国で年間20万人以上が受講しているそうです。

ハローワークでお仕事探している人や、お仕事しながらスキル磨きをしている人などハロトレには幾つか種類はありますが、僕が担当しているのはハローワークでお仕事探しながら訓練を学んでいる人たちです。


「急がば学べ」はとても大切なこと

「急がば学べ」はハロトレのキャッチフレーズです。国をヨイショする気はありませんが、この言葉はキャリコンとしてとても共感します。ご存じの元の言葉「急がば回れ」は、急いで焦ってしまうときほど、近道をするのではなく、遠くても確実な道を選んだ方が結局速い、という意味で仕事でもプライベートでも使われますよね。

離職して仕事を探している人の事情は人それぞれだけど、多くの人は一日でも早く次の仕事に就きたい!と思う気持ちが強くあります。
そこでブラックな求人や、ブラックとはいかないまでも自分に合わない求人に飛びついて、また離職をしてしまう人がいます。就業期間が短くて離職を繰り返すと、再就職先の採用担当からは不審な印象を持たれてしまいます。

キャリアコンサルティングの要素の中に「職業を知る」「自己を知る」がありますが、ハロトレはまさにこの二つを自らの体験を通して同時に知ることができる場だなー、と現場にいて感じています。


自己理解をしていく受講生たち

僕の担当している訓練コースに介護資格を目指す人たちがいます。年齢は20代から60代まで様々で、前職もコンビニ勤務やメーカー営業、銀行マンや居酒屋店員など、これもまた様々。介護職経験の人もいますが、未経験で介護を職業にしたいと学んでいる人は多いです。訓練期間はコースによって3カ月~6カ月ほど。平日に毎日6時間、介護施設の現場実習もあって濃密な時間を過ごすことになります。

そして無事訓練を修了し、いざ就職活動となるわけですが、ここで訓練生の皆さんと面談をしていて感じること。それが、「自己理解」と「職業理解」の浸透度です。新卒学生の就活で言えば、長期インターンシップを経験したと同じわけですから、当然「職業理解」は深まっています。そして、自分の職業人としての価値観も必然的に養われていきます。


先のことはわからない、でも納得して一歩を踏み出す

Aさんは重度障がい者の訪問介護の求人を探し始めます。Bさんは特別養老介護施設(重い介護認定)の求人を探します。Cさんは排泄や入浴介助までまだ自分には無理と判断し、でも介護を職業にしたいと決めて補助的な求人を探します。仕事探しは報酬条件はもちろん勤務地、勤務時間など自分や家族との暮らし方にも関係します。途中退校する人もいます。訓練期間を通じて、それぞれが自分で納得して仕事探しを始めるわけです。これが大事!

職業と自分に集中して向き合う時間。それこそが一度立ち止まり遠回りしてでも、過ごすべき価値ある時間なのだと思います。訓練カリキュラムのなかにはキャリアコンサルティングも含まれます。

職業を知り、自分を知る。働くを考えるうえでの大切なテーマを現場で働きながら学んでいく日々です。


ではでは。。。







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