シェア
午後の庭で指し示されたものは 未来だったのか過去だったのか。 風の中で私はため息を零した。…
すべてがじんわりと滲んで それから世界に貼りついた 首を傾げればあなたが笑う わかりやすく…
黒々とした森の上を 花咲く丘の上を 砂糖菓子のような街の上を 真っ白な飛行船が緩やかに渡っ…
彼女は壁と同じ色のペンキで暖炉を塗り込めて あっけらかんと言い放つ もう冬は来ないの 輝く…
誕生日に贈られたガラス皿。 小さな円盤は色の氾濫で 何が何だかわからない。 空の色、風の色…