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「可哀想な自分」

この読者は、自分を「かわいそう」と思ったことがある?

かわいそう。それは、基本的に自分以外のひとを形容する時に使う言葉。
それは、同情する時に使う言葉。

-みじめな状態にある人に対して、同情せずにいられない気持ち。不憫なさま。
-弱い立場や逆境にあるものに対して同情し、なんとか救ってやりたいと思うさま。

今まで、自分を「かわいそう」と思っていた。
生後すぐ数年入院した、3歳まで生きたらいいねと言われていた妹がいる。そんな妹が3歳ごろ退院し、嬉しいはずの私はすぐに酷く悲しい気持ちでいっぱいになった。妹ないると妹ばかりに注目し、妹には好きなものを買い与え、妹の言うことはなんでも聞いていた家族たちに、私は注目されたかった。
私を見て欲しかった。妹の入院中は母と会わず、母の顔を忘れた。お姉ちゃんだからと、まだ2,3歳の頃から家族の前では寂しい表情を見せず、毎晩寝る前に妹のために祈った。「私がいい子にしているので、妹をお家に返してください」
私の頑張りを、一番近くにいる家族に認めて欲しかった。それだけなの。

人は、誰しも悲しい気持ちになる時が来ると思う。
そんな時、今までの経験が役に立つと信じている。

「あの辛さを乗り越えられた私。
あの頃より辛い?悲しい?
あの頃は辛いことを周りに伝えられなかったけど、
今はどうだい?
自分を大切にしてくれるひと、近くにいるかい?
自分は、自分を大切にしているかい?」

あなたの1番辛い経験は、なんですか?
たまにはひっそりと、文章にしてみては?

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