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メルマガ小泉悠と読む軍事大国ロシアの世界戦略(定期購読版)

ウクライナ戦争の行方やロシアの軍事力について、毎週月曜日に配信します。単独の記事のみ購読したい方はこちらをどうぞ(https://note.com/cccp1917/m/m59a…
毎号買うのめんどいという声が割とあったので定額版を作ってみました。
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#ショイグ

第264号(2024年5月13日)プーチン政権5期目の行方と国防大臣の交代

【インサイト】プーチン政権5期目の行方と国防大臣の交代悲願としての5期目  5月7日、プーチン大統領の任期が5期目に入りました。  プーチンが大統領になったのは2000年のことですから、もう24年もロシアの最高権力者をやっていることになります。首相に退いていた2008-12年を除いても20年。もういい加減満足したらどうかと思うのですが、今回始まった5期目の任期は2030年まで続くことになっていますから、少なくもそれまでは権力を手放すつもりはないのでしょう。  さらに202

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第259号(2024年3月25日) 14個師団増設は動員の前触れか?(多分違うという話)

【インサイト】戦時下で進むロシア軍改革 14個師団増設、「河川小艦隊」設置など 3月20日、モスクワでは定例の国防省幹部評議会が開催されました。四半期に一回開催されているものです。実際に何が話し合われているのかは明らかでないのですが、ショイグ国防相の発言録だけは毎回公表されます。今回は表題に掲げた通り、重要な論点が幾つか出てきたので詳しくみていきましょう。 物資装備補給担当国防次官の交代  ショイグ発言の冒頭は人事で、物資装備補給(MTO)担当国防次官がアンドレイ・ブル

第234号(2023年8月28日) アレクセイ・デューミンから見る「プリゴジンの乱」

【インサイト】アレクセイ・デューミンから見る「プリゴジンの乱」 今週は時事ネタをちょっと離れて人物紹介的なことをしてみたいと思います。  取り上げたいのはアレクセイ・ゲンナジエヴィチ・デューミンという人物。現在の肩書きはモスクワから200kmほど南に行ったところにあるトゥーラ州の知事です。  ロシア軍事のことを扱うこのメルマガで何故、地方の知事を取り上げるのかといえば、この人物がプリゴジンとどうやら深い関係にあったらしいためです。以下、デューミンを軸としたプリゴジン像を見て

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