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メルマガ小泉悠と読む軍事大国ロシアの世界戦略(定期購読版)

ウクライナ戦争の行方やロシアの軍事力について、毎週月曜日に配信します。単独の記事のみ購読したい方はこちらをどうぞ(https://note.com/cccp1917/m/m59a…
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2023年7月の記事一覧

第231号(2023年7月31日)ロシアの徴兵対象年齢拡大が示す戦争長期化の見通し

【インサイト】ロシアの徴兵対象年齢拡大が示す戦争長期化の見通し徴兵対象年齢拡大法の成立が確実に  7月25日、ロシア下院は、18-27歳だった従来の徴兵対象年齢(このうちのどこかで12ヶ月間勤務する)を18-30歳に拡大する法案を可決しました。28日には上院にもこの法案を承認したため、残された立法上のステップは大統領の署名だけであり、この線で法制化されることはほぼ確実な情勢と言えます。法案が成立すれば、2024年1月1日から発効の見通しとなっています。  ここでロシアの

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第230号(2023年7月24日)弾薬生産をめぐる東西軍需産業の死闘

【インサイト】弾薬生産をめぐる東西軍需産業の死闘反転攻勢は相変わらず難航中  前号から2週間空きましたが、その間もウクライナでの戦況はあまり大きく変わっていないようです。全体として言えばウクライナ軍が主導権をとっているものの、それを大きな戦果に繋げられていない、ということです。特に南部ではロシア軍が築き上げた地雷原と塹壕が要塞線となりウクライナ軍の反撃を阻んでいます。  この結果、ウクライナ軍は装甲戦力を中心とした突破は諦め、少数の歩兵部隊を装甲戦闘車両を組み合わせた小チ

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第229号(2023年7月10日) 反転攻勢から1ヶ月 今後を分ける三つの分水嶺

【今週のニュース】ウクライナへのクラスター弾供与を決定 ほか核兵器はすでにベラルーシに搬入済み?  7月6日、ベラルーシのルカシェンコ大統領は、ロシアの戦術核兵器がすでに同国領内に搬入されたと発言した。  3時間にも及ぶ外国記者団との会見の中で発言したもので、「一定数の核弾頭がベラルーシ領内に存在し、厳重に保管されている」とした。また、前号で報じたように、核弾頭の搬入に関しては鉄道が使用されるという観測があったが、ルカシェンコは「海外に逃げた連中にそんなことはわからない」

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第228号(2023年7月3日)衛星画像分析 ロシアの核兵器はベラルーシのどこに配備されるのか?

【インサイト】衛星画像分析 ロシアの核兵器はベラルーシのどこに配備されるのか?プリゴジンの乱から1週間  えー、前号ではプリゴジンの乱について次号で扱う、ということを申し上げました。しかしその後、『フォーサイト』さんから緊急に依頼を受けまして、「乱」については現状で考えていることを概ね語りきったかな、と思っています。  もちろん、その後も続報は出てくるのですが、これらも含めた今回の件についての再評価はもう少し時間を置いてからにするつもりです。ということで、有料記事で申し訳な

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