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「夢」を持って人の心を動かすくらい頑張りたい。

服飾専門学生の時から、夢を追い求める人に魅力を感じる。

「ファッションとは、夢を売る仕事だから、
不平不満なんていっちゃいけない」

当時、NANAに出てくるノブが黒縁眼鏡をかけたような先輩が内定者講演会でそう語っていた。私はその言葉に胸を打たれた。

服飾専門学生といういうのは華やかそうに見えて、ファッションデザイナーとして成功するのは学校の全校生徒で1人いるかいないかの、シビアな世界だ。

学校での課題は少なくはないし、ファッションショーの衣装作りというのは、習った事の無い技術を用いることもあり、その前というのはみんな徹夜で死にそうになりながら、ひたすら服を縫い続ける。ドレスの裾のまつり縫いは、エクセルの膨大なデータを入力するより大変。

そして、社会情勢を読み取り、先を読む力が必要となってくる。
服飾専門学生は流行を1年から2年程先取りしている事が多い。
授業やセミナー、イベント、または服屋を巡ったり、クラブなど遊びの中で自然と次に流行る服装というのが感覚的に分かるようになるのだ。

大人しい子よりはコミュニケーション能力に長けていて、クラブでDJをし、毎晩酒を飲んでいるような子の方がファッション業界では生き残る事が出来る。人の生の本音というのは、ネットに比べても信憑性が高い。ビジネスの意識が高いファッション業界人は、遊びの中でアイデアを生み出していくと言っても過言ではないのではないだろうか。そういった環境の中で自然とマーケティングを覚えるパリピは、やはり大人しいタイプの子がいくらネットを読み漁ってマーケティングをしたところで叶わないのが現実だ。パリピ・というのはやはり天性の素質であり才能であると言える。

ファッションショーの時の感動は何にも変えがたいものだが、それだけ大変であるにも関わらず成功する人は一握りなのだ。

大半が諦めて販売員になったり、本社勤務だとしても3年以内に辞め、ファッションとは別の道を進む人も少なくはない。就職して直面するのはアパレル業界の現実だ。販売にしても、企画、型出し、パターン作成、縫製など、想像するよりも難しく、誰でも出来る仕事ではない。

ひたむきに頑張る事でクラス1のイケメンが認めてくれたRingoの服飾専門学生時代

私は学生時代も、1日1回は何か失敗をしてしまうようなおっちょこちょいだった。そんな性格をクラスメイトは面白がって仲良くはしてくれたが、ナメられやすくもあった。恥ずかしい話、手芸の課題が全く上手く出来ず、見かねた友達がやってくれた事もあった。そんな感じで馬鹿にしてくる人もいたのだが、2年生のファッションショーでは、人の心を強く動かしたいという想いが人一倍強かったと思う。なかなか今までの私のイメージは払拭されず、ナメられた感じではあったが、同じチームのイケメンと男女4人でカラオケに行った時「Rinちゃんがんばっとうやん?」と認めてくれたのが嬉しかった。そのおかげなのか、だんだんと周囲の目が良い方向へ変わってきた気がした。

一生懸命頑張る姿は、人の心を変える。

専門学生の経験以来、人の心は動かせるものだと信じて生きてきた。
4年間働いた職場でも、仕事を円滑に回す為に対立していた他部署とコミュニケーションをとったり、ひたむきに頑張る姿は上司からも評価されていた。ただただ、前の職場は上手くいかなかったり、大好きな彼と別れたり、20代後半に差し掛かって、叶わない夢もあるとようやく悟る事になった。

今の職場でやっと、自分の性格を周囲の人が認めてくれ、少しは自分の生き方って間違っていなかったのかな?と思えるようになった。

Ringoがくじけそうな時に聞いていた曲

清水翔太/DREAM

「君がいるから、どんな夢も叶うような気がするよ」
スタイリスト志望のカップルや、ダンサー志望のカップル、受験生など、様々なシーンがあり、夢に向かってひたむきに頑張る姿に感情移入してしまう。

さユリ/十億年

「巨大な不安と戦ってやっと出会えたんだ」
ややサブカル色が強い歌手だが、この曲は力強い歌声が心に響く。

RAM WIRE/歩み

「上手くいかなくてもいいから、一歩づつ君らしくあれ」

カメラマン志望の若い女性が、何度も壁にぶつかり、諦めそうになるところを友人に励まされ再度奮い立つというMVのストーリーは、同じように夢を追いかける人の心に強く刺さるのではないだろうか。


最後に

どの曲もやや古めだが、頑張る姿は人の心を動かせると思ってこれからも頑張りたいと思う。

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