その後の私は

30代、ひとつの恋を終わらせて。

とても穏やかで未練の一つもなければ
心の引っかかりもない日々を過ごしていて、
30代の女はなかなか強いんだなと少しだけ他人事のように感じている。

あの出来事の後はどうしても人に話したくて、やっぱり聞いてほしくて、知って欲しくて触れ回っていたけど
今はその衝動も落ち着きまさに平穏な日々を送れている。

図太くなったものだ。
たった一人に頭の中を支配されて、
一挙手一投足に喜怒哀楽し勝手に期待しては落ち込んでもう二度と恋なんてするかと思っていた青い時代を経てなかなか人を情熱的に好きになることがなくなってきた寂しさすら覚えるけどそれ以上に自分自身の成長を感じている。

遠く離れた地に住む彼に熱い思いを馳せることはもうおそらく無いだろう。
生きていてさえくれれば。
楽しく生きていてくれれば、と
その他大勢の大切な友人たちを想う気持ちと同じかそれよりもほんの少しだけ低い温度感で思っている。

時間が解決することは確かにあって
もう過去になった出来事に一瞬だけ囚われることはあれど「あのときこうしていれば」「あのときこう言っていたら」とくよくよ悩むフェーズも脱した。
恋愛の回を重ねるごとにその期間が短くなっている自覚があっていっそ清々しく頼もしく思う。

結局自分自身を満足させることができるのは自分だけであってそれを言語化できなくても持ち合わせているのが大事だと思う。
思考ひとつで送る日々の気分が違い、表情もきっと変わる。

今、私は私を中心に生きている。
頭を支配する存在もなければ人間関係に不安もない。そんな心地よい毎日を楽しみ、安心しきっている。
それでいい。
このまま一生平和で居れたらいい。

30代半ばに片足を突っ込み生きている、
中途半端な年頃の私たちはまだまだ輝いているからこそ自分の自分自身が中心の世界をしっかり楽しみ尽くしたいと思う。
ギラギラ貪欲に、出し惜しみせず。

自分の幸せは自分で掴むので安心してください。
あと、私の周りにいる全ての人は私が楽しませます、私が幸せにしますので、ご心配なく一緒にいてください。

人間関係に悩んでいた若き自分に今言いたいメッセージ。

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