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Mリーグ観戦記|おかぴー(岡田紗佳プロ)のリーチ躊躇に思うこと

Mリーグ2020、レギュラーシーズンも20日目を迎え、全チームがちょうど20戦を終えることとなります。

Mリーグ2020とは?

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本題に入る前に、Mリーグをご存じない方に少々説明を。1,000人を超える麻雀プロの中から、選ばれたトッププロ30名が出場できるナショナルリーグ、それがMリーグです。Mリーグは個人戦ではなく団体戦で行われます。全8チームによるリーグ戦を半年にわたって行います。優勝賞金は5,000万円です。今回の2020シーズンで3シーズン目となりました。試合の模様は、毎週、月火木金の19時からAbemaTVの麻雀チャンネルで観戦することができます。プロたちの熱い戦いをお見逃しなく!

ご参考:Mリーグ2020公式ガイドブック(Amazon楽天

試合内容 11/6(金) 第2試合

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今回は、第2試合から考えさせられたことを書いてみたいと思います。まずは試合を簡単に振り返ります。

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親のKONAMI 麻雀格闘倶楽部の佐々木寿人プロ(寿人)が、5ピンをポンしてタンヤオに向かいます。しかし、EX風林火山の勝又健志プロ(勝又)が、白待ちの七対子をリーチ。これをKADOKAWAサクラナイツの岡田紗佳プロ(岡田)からアガリます。岡田からしたら「白は安牌として取っておいたのに・・・」という感じでしょうか。好調の風林火山と不調のサクラナイツの差が垣間見えた1局となりました。

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親の赤坂ドリブンズの鈴木たろうプロ(たろう)が、高め発でリーチするも不発。一人聴牌で流局します。

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10巡目、岡田、ピンフ聴牌でリーチ。たろうもリーチで追いかけますが、宣言牌の8萬があえなくアタリ。裏ドラが1枚乗って、岡田の3900のアガリとなりました。

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5巡目、たろうがノミ手をリーチ。すぐに勝又からアガるも、裏ドラ乗らずで1300。この日ドリブンズと風林火山の2強が直接対決となり、個人的に注目していました。「ライバルチームからの直取りが1300じゃ、雲行き怪しいね・・・」と感じた局となりました。

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親の勝又が、ツモタンヤオドラ赤の4000オールをアガリ、頭一つ抜け出します。

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ドラ7ピン。6巡目の岡田、8ソーをツモってこの手牌。

 12366二三四④⑧⑨南南 8

18秒ほど考えて打④(4ピン)。ドラ7ピン受けのターツ⑧⑨を残します。

7巡目、寿人がカン7ピンを引き入れてドラ1のリーチ。同順、岡田も南を引いて聴牌。

 123668二三四⑧⑨南南 南

スジの8ソーを切ってリーチ!・・・せず。役なし聴牌をダマで継続。

8巡目、岡田、無スジの1ソーを掴みます。悩んだ末、南を落としてオリに回ります。

9巡目、寿人、ドラの7ピンをツモ切り。タラレバになりますが、岡田が即リーしていたら、仕留めていた牌です。

12巡目、寿人、3ソーをツモって、1000-2000のアガリ。ちなみに、岡田が押していたら、裏1で寿人から5200のアガリとなっています。

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5巡目、岡田、赤1で先制リーチ。

10巡目、寿人、2ピンを加槓してリンシャンツモ。岡田のリーチをつぶし、1000オールでトップにせまります。

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10巡目、寿人、カン8ピン待ちのノミ手で聴牌。自分の捨て牌に5ピンがありますが、8ピンは場に2枚切れ。「でも、そんなの関係ねぇー」とばかりに即リーチ。同順、岡田も七対子聴牌。ちょっと考ますが、無スジの2萬を押して追っかけリーチ。

12巡目、手詰まったたろうから、8ピンがこぼれ出て、寿人7700のアガリ。これで勝又を捲ってトップに躍り出ます。

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11巡目、岡田、白を暗槓していた手が聴牌して2-3-6ソーの3面待ちで即リーチ。

12巡目、寿人、4-5-7ソーのこちらも3面待ちで追っかけリーチ。

14巡目、寿人、4ソーをツモって4000オール。加点してリードを広げます。

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10巡目、たろう、ようやく手が入り、ピンフドラ赤に仕上げて1-4ソー待ちでリーチ。

11巡目、勝又、たろうと同聴の4ソーをツモあがり、中のみで寿人の親とたろうのリーチを流します。

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13巡目、岡田、ホンイツ中赤のカン4萬待ちで聴牌。

14巡目、岡田、9萬をツモって暗槓。カンドラ6萬。3枚乗って満貫から跳満に昇格。カン4萬待ちを継続。

15巡目、たろう、岡田に危険な2萬を切って、ピンフ赤の3-6萬待ちでリーチ。

結局、アガリが出ずに、勝又が一人ノーテンでこの局は流局します。

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10巡目、岡田、ピンフドラの5-8ソー待ちでリーチ。同巡、寿人も岡田と同聴の5-8ソー待ちで聴牌。こちらはリーチせずにダマ。

11巡目、たろう、高めタンヤオ赤の1-4-7ピン待ちで追っかけリーチ。同巡、岡田が4ピンを一発で掴み、たろうに12000を放銃。この放銃で岡田は箱下に転落してしまいます。

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6巡目、勝又、ドラの発が暗刻の手牌からペン3萬をチーして7ソー単騎で聴牌。

8巡目、岡田、ポックリ浮いていた、勝又の当り牌の7ソーに5ソーをくっつけて、放銃を回避・・・かと思いきや、熟考の末、5ソーをツモ切り。

9巡目、岡田から浮いていた7ソーが切られ、勝又、発ドラ3で8000をアガリます。

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4巡目、寿人、カン5ピン待ちで中のみ聴牌

6巡目、勝又、ダブ南暗刻の4-7萬待ちでリーチ。

7巡目、寿人、カン5ピンをツモあがって、勝又のリーチを流します。

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6巡目、岡田、1-4ピン待ちのノミ手をリーチ。

9巡目、寿人、ドラ1の1-4萬ノベタン待ちで追っかけリーチ。

13巡目、寿人、1萬をツモって1000-2000のアガリで試合終了。

試合結果

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試合結果は次の通りとなりました。

引用:Mリーグ(プロ麻雀リーグ)実況 @m_league_jikkyo

試合を終えて思うこと

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この試合の感想をツイッターで次のようにつぶやきました。

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試合のターニングポイント

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この半荘のポイントは東4局1本場ではないでしょうか。岡田自身も試合終了後のインタビューでこの局を振り返っていましたが、岡田がドラのペン7ピン待ちを即リーしていれば、勝又・岡田のトップ争い、寿人・たろうの3着争いに、なっていたような気がしてなりません。

チーム事情

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特にチーム事情や、制限等がなければ、愚形のドラ待ちなので、危険牌キャッチに備えて、リーチせずでもイイと思いますが、序盤とはいえ、すでにトップと400ポイント以上も差をつけられ、雷電と最下位争いをしているサクラナイツとしては、何としてもトップを持ち帰りたいところだったと思います。

セオリー通りか?それとも無視か?

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この日も1試合目に沢崎誠プロ(沢崎)が、あれだけ手が入っていたにも関わらず、ラスで終了となりました。あの沢崎でさえ、どうにもならないチーム状況ならば、セオリー通りの手順でトップが取れるはずもない・・・と考えてもイイのでは?と思ってしまいます。

岡田もそれを察したのか、南場に入ってからは積極的に攻めていたと思います。しかし、時すでに遅しといいますか、すべて空振りまたは裏目となってしまいました。できることなら開局からその姿勢で臨むべきでした。

昨シーズン、高宮まりプロが好成績を残しました。その裏側には、どれだけセオリーを無視して、どれだけ危険牌を通してきたことか。技術や読みだけで勝ち取ったものではなかったと思います。シーズン終盤には「高宮がまた押してくるかも・・・」と対戦相手がそう感じさせるぐらいの印象付けに成功していたように思えます。

攻めるなら終盤ではなく序盤

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今シーズン、二階堂亜樹プロが好調です。前2シーズンと比べて明らかに打ちスジが違います。とにかく押しが強い。最初からエンジン全開といった感じです。これってすごく理に適っていて、ほとんどのチームは「まだ序盤だから様子見で・・・」なんてノンキなこと言ってますよね。実はそれは間違いです。

例えばレギュラーシーズンの90戦を人生90年として考えた場合、20歳で起業するのと70歳で起業するのとでは、どちらがいいと思いますか?当然20歳ですよね。その理由は、失敗してもやり直すチャンスが沢山あるからです。だから若いうちに思い切ったことをすべきで、仮に失敗してもまたやり直せば済むことなんです。また、上手くいった場合はさらにそれを伸ばすチャンスがあります。

序盤は結果よりも意味を残す!

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Mリーグのレギュラーシーズンも同じで、20戦目で日和って裏目るぐらいなら、前のめりでやられた方が意味が残ると思います。開幕戦から20戦目まで全ツッパでくるチームがいたとして、それが結果裏目を引いてトップと500ポイント差になったとしても、21戦目以降、他のチームからしたらやりづらくないですか?セオリー通り戦って500ポイント差のチームと、全ツッパしてきて500ポイント差のチームだとしたら、そのあとの試合で大きく差が出始めると思うんですよね。

単なる500ポイント差か、それとも意味のある500ポイント差なのか?序盤の20戦を無駄にしないよう、下位2チームには死力を尽くして欲しいと思います。

最後に

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いろいろと好き勝手を書いてしまいましたが、Mリーグの1ファンとして、そしておかぴーがさらに強くなることを願っての意見ですので、温かい気持ちで読んでいただければ幸いです。

とはいえ、ドリブンズ推しの私が言う内容ではありませんが・・・。

※プロの敬称は省略させていただきました


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いつも読んで👀いただきまして、ありがとうございます🙇まさか、いない👋とは思いますが、万が一サポートしてくれる🌞神様🌞がいらっしゃいましたらば、バチ😣が当たらぬよう、もう少しだけnote📗に対して真摯に取り組もうと思います💪