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キャリア・コンサルタントが成功するために必要なデジタルスキルとは?

こんにちは。
NPO法人中国キャリアコンサルタント研究会の吉田です。

現代のビジネス環境では、デジタルテクノロジーが急速に進化し、組織や業界全体のデジタルトランスフォーメーションが進んでいます。キャリアコンサルタントは、クライアントがデジタルのビジネス環境に対応できるように支援する役割を果たす必要があります。そのためには、デジタルテクノロジーの最新動向やデジタルツールの使い方について理解していることが不可欠です。

DX化がすすむビジネス環境において、キャリアコンサルタントがより多くのクライアントに役立ち、キャリアコンサルタント自身を成功に導くためのデジタルスキルに関して主なものをご紹介します。ご自身の理解の確認と、クライアントへの支援する事象について照らし合わせて参考になれば幸いです。


オンラインプレゼンスとパーソナルブランディング

キャリア・コンサルタントが成功するためには、オンライン上での存在感を築くことが重要です。SNSや情報発信サイト(note, LinkedInなど)を活用して、自身の専門知識や経験を積極的に発信しましょう。定期的に有益なコンテンツを共有したり、記事やブログを書くことで自身の専門性や信頼性をアピールすることが、パーソナルブランディングへつながります。さらに、クライアントとのオンラインコミュニケーションも重要です。迅速かつ効果的にメッセージを伝える能力が求められます。


Webライティング

キャリアコンサルタントは、自身のウェブサイトやブログを通じてキャリアに関連する情報やアドバイスを提供することがあります。Webライティングのスキルを持つことで、読者に有用な情報を提供し、専門知識を共有することができます。また、SEO(検索エンジン最適化)の基礎知識を持つことで、自身のコンテンツが検索結果で上位に表示される可能性を高めることもできます。

また、オンラインメール、チャット、SNSなどを通じてクライアントや求職者とコミュニケーションを取ります。適切な文体やフォーマットでメッセージを伝えるためには、Webライティングのスキルが必要です。長々と書くのではなく、短く的確に"伝わる"効果的な文章を書くことが必須です。ライティングスキルは、コミュニケーションスキルに直結します。クライアントとのコミュニケーションを円滑にし、情報を明確に伝えるためWebライティングのスキルを高めましょう。

 

デジタルマーケティング

デジタルマーケティングの知識とスキルは、キャリア・コンサルタントにとって重要です。クライアントのニーズや目標を理解し、それに合わせたマーケティング戦略を立てる必要があります。デジタル広告やコンテンツマーケティング、メールマーケティングなど、デジタルチャネルを活用して自身のキャリアサービスを宣伝し、クライアントを引き付けることができます。


データ分析

キャリア・コンサルタントは、データ分析のスキルを持つことで、クライアントに対してより適切なキャリアアドバイスを提供することができます。また、求人市場のトレンドや需要予測、特定の業界や職種の成長率などを把握することができます。これにより、クライアントのキャリア目標をより具体的にサポートし、競争力のあるアドバイスを提供することができます。データ収集や分析方法についての知識、データ可視化のスキルが必要です。


オンラインキャリア開発ツール

オンラインキャリア開発ツールは、デジタル時代においてキャリア・コンサルタントが利用する重要なツールです。例えば、履歴書やポートフォリオの作成には、オンラインのテンプレートやツールを活用することができます。これにより、専門的なデザインやフォーマットに沿ったプロフィールを作成することができます。

Canva 
オンラインで使える操作が簡単なデザインツール。プロフェッショナルな履歴書やポートフォリオを作成するのに役立ちます。豊富なテンプレートやグラフィック素材を使いながら、自分自身の情報をカスタマイズしてデザインすることができます。

DropboxGoogleドライブ 
クラウドストレージサービスです。履歴書やポートフォリオの保存や共有に便利です。データをオンライン上で安全に保存し、必要な時にアクセスできます。また、共有リンクを生成して他の人とファイルを共有することもできます。

また、ジョブマッチングサイトやキャリア探索プラットフォームの活用も重要です。これらのプラットフォームを使用して、求人情報やキャリアのトレンドを把握し、クライアントに最適な機会を提供することができます。さらに、オンライン学習プラットフォームを活用して、クライアントのスキルや知識の向上を支援することもできます。


バーチャルコミュニケーションスキル


Web会議やチャットツールを使ったリモートコミュニケーションは、現代のビジネス環境で重要な役割を果たしています。キャリア・コンサルタントは、遠隔地にいるクライアントやチームと円滑にコミュニケーションを取る能力を持つ必要があります。
遠隔コミュニケーションにおいては、明瞭なコミュニケーションスキルが求められます。適切なビジネスメールの書き方やオンラインミーティングの進行方法、効果的なプレゼンテーションスキルなどが重要です。また、非言語的なコミュニケーションの面でも注意が必要であり、適切な視覚的なプレゼンテーションやフェイシャルエキスプレッションの活用が求められます。

・ZOOM
現在もっとも有名なWeb会議ツール。無料で使えて高音質かつ高画質であるため、Web会議だけでなく研修やセミナー、イベント、学校の授業など幅広い現場で活用されています。画面録画、画面共有、ブレイクアウトルームなど便利な機能が充実しています。

・Google Meet
多様な機能を持ったウェブ会議ツール。Googleアカウントがあれば、無料プランでも100人まで参加できるオンライン会議が可能です(最長60分間)また、セキュリティの高い通信が確保されているため、多くの企業や自治体、あるいは学校などの教育現場で利用が進んでいます。

・Slack
世界中で大人気のビジネスチャットツール。100ヶ国以上で使われており、日本国内でも毎日50万人以上が利用しています。どんな種類のファイルでも気軽に共有可能。豊富な外部サービスと連携。無料ビデオ通話ができ、話しながら画面共有も可能です。

・Chatwork
国産のビジネスチャットツール。26万社以上の企業に導入され、ビジネスのさまざまな場面で発生するコミュニケーションを円滑にしやすくするための機能に特化しています。グループチャット機能やビデオ通話機能を使ってリモート会議も可能。ファイル送受信の容量制限がなく大容量のファイルも安心して送れます。タスク管理も可能。


まとめ

さまざまな分野でデジタル化がすすみ、キャリア・コンサルタントにおいても、これらのデジタルスキルを習得することが必要不可欠となります。
また、クライアントに最適なキャリアサポートを提供するためには、持続的な学習と実践を通じて、これらのスキルを向上させることが重要です。

忘れてならないのは、あくまでもデジタルスキルは副次的ものであって、キャリア・コンサルタントの本質は、個人や組織のキャリア開発に関する専門的な助言や指導を提供することです。

キャリア・コンサルタントの本質である、クライアントの個々のニーズや目標に基づいて、キャリアの方向性やスキルの開発、仕事の探索、進路の変更などに関する支援をベースに、デジタルスキルを身につけることで、一般的なキャリア・コンサルタントとは違った価値のある存在へと成長することができます。


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