個人的にここが好き!A.リード♪ アルメニアンダンス

今回より、演奏会で演奏する曲の個人的な見どころを紹介したいと思います。

吹奏楽作品では言わずと知れた名作ですね。
この曲はPart1とPart2に分かれていますが、1楽章、2楽章という認識でいいでしょう。なので本当はセットでやるべき曲です。
ではなぜ分かれているかというと、出版社が違うからです。なぜ版が違うかというと、Part1が売れるかわからないのでとりあえずこちらで。爆発的なヒットを出したので違う出版社がPart2の権利を買ったそうです。
今回はPart1を見ていきます。

アルメニアンダンスというと民謡です。その民謡やその土地の歴史的背景はどんなものかを見ていかなくてはいきません。

○歴史的背景
"アルメニア人大虐殺"というのを聞いたことはありますか?
アルメニアは今から103年前の1915年4月24日にオスマン・トルコ帝国が、アルメニア人詩人ダニエル・ヴァルジャンを強制連行したことから始まります。
なぜ連行したかというと、皆さんは世界史の授業で、ヨーロッパの宗教改革がどのようにして起こったかを覚えているだろうか。
マルティン・ルターは旧約聖書をドイツ語翻訳(ルター聖書した方だが、その出版は知識人によって本という媒体が使われました。
アルメニアも同じく詩人、画家、作家という知識人と書店という本を売る場所など、オスマン帝国の政治家は、独立の気運が高まるアルメニア人コミュニティの中で脅威となっていました。もちろん民謡も脅威のひとつです。
それから、集団処罰という理由でアルメニア人大虐殺が始まりました。その数150万人が犠牲となりました。

そのような歴史があり、一人の男が民謡や歴史的背景を忘れないようにとのことで、ゴミダス・ファルタベッドが当時人気若手作曲家のアルフレッド・リードに作曲を頼みます。

○ゴミダスによって収集されたアルメニア民謡に基づいて作曲されているのですが、こちら
あんずの木

やまうずらの歌

ほい、私のナザン

ゆけ、ゆけ

随所に吹奏楽版のモチーフが登場してくるのがお分かりと思います。(探すのに割りと苦労したのでわかって!)
これを元にリードが作曲したのが皆さんがよくやるアルメニアンダンスPart1なのです。

私が中学2年のときに弾きましたが、一番好きな演奏はオランダ海軍軍楽隊の演奏です。

○見どころ
とにかく、この曲は民謡からきているというのを知ってほしい。そして歴史的背景を知ってほしいですね。

まずは民謡の曲を聴いてください。あとは何もいいません。

しいて言うならば5/8拍子(3+2または2+3の混合拍子)と最後のユーフォニアムですね。

参考

大澤ゼミ

https://www.huffingtonpost.jp/2015/04/24/armenian-genocide-controversy_n_7140572.html

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%83%BC

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%83%BC%E8%81%96%E6%9B%B8

http://windbrass.client.jp/arme.html
youtubeから

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