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ふとした言葉、なんでも

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#夜

夜と月

幼い頃から夜に月を見るのが好きだ。 月明かりが照らす世界がとても綺麗で、ただ見ていられた。 満月の日はなんだか丸顔の私を見ているようで妙な親近感が湧く。 幼い頃から夜が嫌いだった。 何か闇に飲み込まれるようで目を瞑るのが怖かった。 怖いことがあると、両親が喧嘩している声と物音が聞こえてくると。 涙を流しながら、”神様“なんてものに縋ってよく願った。 「神様お願い、明日になったら今までの記憶がなくなりますように。」 死にたくても死ぬのが怖い臆病な私は縋った。

夜に溶け込む感触

私は夜が好きだ。 街灯が辺りを照らす。 私は灯りに照らされないように、隠れるように陰を歩く。 夜の闇に溶け込んだような感覚が心地良い。 でも、ある日から私は夜が怖くなった。 家のすぐ目の前で痴漢に遭ったから。 それから夜の中を歩く時は必ずイヤホンは片耳だけ。 時々後ろを振り返っては、誰も尾けてきていないか確認する。 これが習慣になった。 そして、自然と外を1人で歩く時、私は攻撃的な目つきをするようになった。 お化けは怖いと誰が言ったんだろう? お化けなん