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ふとした言葉、なんでも

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私のなんでも思ったことや感じたことを書いています
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#私の手記から出てきた言葉

夜と月

幼い頃から夜に月を見るのが好きだ。 月明かりが照らす世界がとても綺麗で、ただ見ていられた。 満月の日はなんだか丸顔の私を見ているようで妙な親近感が湧く。 幼い頃から夜が嫌いだった。 何か闇に飲み込まれるようで目を瞑るのが怖かった。 怖いことがあると、両親が喧嘩している声と物音が聞こえてくると。 涙を流しながら、”神様“なんてものに縋ってよく願った。 「神様お願い、明日になったら今までの記憶がなくなりますように。」 死にたくても死ぬのが怖い臆病な私は縋った。

心のコップ

みんなみんな、見えない心のコップを持っている みんなそれぞれ、大きさも、色も、かたちも違うコップも持っている。中には心の中にバケツも持っている人もいるかも 私の心のコップは穴だらけ 幼少期の心理的虐待、身体的虐待 母と父の板挟み 「あんたなんて産まなきゃ良かった」 「あんたなんて父のとこに置いてくればよかった」 「お前生意気だぞ」 私の心のコップはどんどん穴だらけになっては 広がっていった 大人になってからもそう。出会い系アプリで知り合った男性といい感じにな

秋のはじまり

秋のはじまり 突然の大雨 雨上がり 前より涼しい夜 不意に冷たい風が 身体をなぞって どこかに消えた。 願わくばわたしも 連れてってよ 徐々に灯りが消えてく 世界は眠る 私はまた 眠れない夜をすごす。 誰か私を見つけて ひっぱっていってよ。 他力本願なんて らしくない さぁもう 目は閉じよう 次に開くとき 世界はどうなっているかな。

しょっぱい涙

たまに自分の体が自分のものでないような感覚になる 布擦れや、触れる水に過敏になる 眠る為にじっと 目を閉じていると 夜が私の心の輪郭を溶かすような感覚に 少し怖くなる 夜に混じって、追いつかなくなっていく そんな感じ 涙がポロポロでてきて 枕を濡らす 私の頬を伝って そのままあなたにも伝わってくれればいいのに 私の中に留まる 願うことしかできない 貴方の髪を撫でる 顔の輪郭も 愛おしくて あふれだす 思いとともに 涙も 寝ている貴方に そっと落としたキスは しょっぱい味がし

夜に溶け込む感触

私は夜が好きだ。 街灯が辺りを照らす。 私は灯りに照らされないように、隠れるように陰を歩く。 夜の闇に溶け込んだような感覚が心地良い。 でも、ある日から私は夜が怖くなった。 家のすぐ目の前で痴漢に遭ったから。 それから夜の中を歩く時は必ずイヤホンは片耳だけ。 時々後ろを振り返っては、誰も尾けてきていないか確認する。 これが習慣になった。 そして、自然と外を1人で歩く時、私は攻撃的な目つきをするようになった。 お化けは怖いと誰が言ったんだろう? お化けなん