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BCGと事大主義

 まず、ツベルクリン検査というものがありました。赤くなった注射の跡の大きさをノギスのようなもので測りました。赤の小さい人はBCG注射。大きい人はレントゲンでした。注射が嫌で、叩いたり掻いたりして大きくする者もいました。

 ボクは BCGの注射を失敗されたらしく、腕からタラタラ血を流しながら家へ帰った記憶があります。けっこう大きなケロイド状の跡になりました。

 昨日は、朝、家内がマルエツとヤオコーの広告が無いと言って騒ぎました。その後、ヤオコーへ行くとスピーカーで、行政の要請を受けて新聞折込広告をやめたとか流していました。
 また、近くのローソンには入り口にトイレの使用禁止とかの紙が貼ってありました。

 さらに、今朝NHKを見ていたら、視聴者からの質問だと言って、不要不急には何があてはまるのかとかをやっていました。小学生の頃に遠足の前にお菓子は100円までと言われ、バナナはお菓子ですかと聞いた人がいたことを思い出します。
 そんなこと自分で考えろ、と言いたくなります。

 こうしてみると、37.5度の熱が4日以上続いたら云々というのを大部分の人が守ったのであろうと思いました。事大主義から。病院が感染源となるのを見事に防いだのでしょう。

 そういうわけで、今のところ日本が欧米諸国に比べて上手くやっている理由を、ボクはBCGと日本人の低劣な事大主義の二つであろうと見ています。

 未だに死者数が三桁に達していないのは世界に誇れるのではないでしょうか。

 非常事態宣言をだとか、ロックダウンだとか騒いでいる人がいます。普通の人が検査をして陽性になったとしても、ほんとうに陽性である確率は甚だしく低いというのに、検査をさせろと騒いでいる人もいるとか。日本が上手くやっているのが気に食わない反日の人なのか、欧米の真似をしたい人なのか、いずれにしても愚劣な感じがします。

 それにしても、インフルエンザの死者数や交通事故の死者数や自殺者が五桁に達しても平然としていられるのに、この騒ぎは不思議です。

 以前「JUSTICE」という本で、暴走トロリー問題とか、テロリストを拷問して良いかというのを読みました。欧米は個人主義なので、犠牲になる一人のほうに感情移入するのか知りませんが、ボクたち日本人は助かる大勢のほうに自分を入れるので問題にすらならないだろうと思いました。それなら、今度のことは本来、経済的困窮のほうが大きいのだから、平然と無視できるはずです。オリンピックも延期になったことだし。

 不思議です。

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