知恩院三門

2008年11月3日




浄土信仰の聖地、知恩院にやって来ました。
浄土宗といえば、おじさんに馴染み深いのは芝増上寺ですが、アチラは大本山、コチラは総本山。
比べるまでもなく、「大」よりも「総」の方が寺格は上なのです。

有名な三門です。
時の将軍、徳川秀忠の寄進ですから、建立の資金も潤沢だったのでしょう。
たしか木造門では世界最大だったのでは?

特別拝観で三門に上がれるそうです。
拝観料を払い、行列に並びます。
ちょっとお高い金額でした。
高いといっても、清水寺や三十三間堂との比較です。
法然さまは口称念仏で救済システムをお作りになりましたが、平成の御代では料金収受システムがしっかり機能しています。

上階へ延びる急な階段をケータイで写そうとしたら、チケット受領係のおばはんに「撮影禁止です」と説諭されてしまいました。
階段を撮られて、何か後ろめたいことでもあるのでしょうか。
ここで使い回しの小汚いビニールに履物を入れ、素足になります。
穴のあいた靴下なんか履いてると恥ずかしいので、注意が必要です。

急階段に張られた太いロープを頼りに、前のおじさんのお尻なんぞを見ながら上がります。
それほど急なので、女性は決してミニスカートで来てはいけません。
三門に上がると、内部には釈迦如来像と十六羅漢像、天井には龍図が描かれていて、「なるほど、これを写されたくないんだな」と了解します。
それは判るんだけど、階段まで撮影禁止とは、ちと行き過ぎのような気がします。
ということで、三門からの景色を写メに収めて、ささやかな抵抗をしてみました。

三門を裏から撮ってみました。
さすがに大寺の風格があります。

御影堂へ続く石段。
ここは映画「ラストサムライ」で、クルーズ家のトムくんが上ってましたね。
印象的なシーンでした。
とにかく立派な石段です。

大したことないと思った階段も二人には苦行で、日頃の運動不足がこたえます。
途中でちょっと一休みして振り返り、パチリ。
皆さん同じようで、振り返って写真を撮ってます。

もう午後も遅い時間なのに、階段は御影堂へ向かう人ばかり。
この階段は男坂。
巡路をそのまま進むと、帰りは女坂を下ることになるのでしょう。
一句思い出しました。


行き男坂帰り女坂の萩の寺 山の人


萩の時期は過ぎてるし、周囲には萩も無さそうです。
一番ステキなのは、やはり紅葉の盛りでしょう。
あと一週間か十日後くらいがちょうど良さそうです。

御影堂でした。
なーんだ残念。

ということで、我々ははこれから参拝です。


続く。



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