発達障害で不登校、開陽高校進学は正しかったのか？

中2の時から意識していた高校進学

結論から言うと失敗である。高校進学は用意周到にしていて2年生で既に高校見学もしていたし、受験勉強も中2の冬から始めていた。クラスメイトより一層の進路や努力しないといけないのは分かっていたので「発達障害　高校進学」などと検索していた。しかし、自分には小2の不登校が引っ掛かっていた。3年生で1クラス10人ほどしかいない田舎の学校に転校したのは正にこれだった。

通っていた中学校の校舎

とはいえ中学生で気づいたズレがあるのは分かっていたから、そんな自分がまた大規模な高校に戻ったら？実際大規模高校も訪れたけど多すぎる生徒数に閉口した。そんな時に出会ったのが開陽高校だ。単位制で、卒業に必要な単位もその他の高校より少ない74単位。不登校から回復するために来た人もいる。以外と悪くないのではないかと思った。

周りの心配と生き地獄のような生活

当然担任にしろ、私が発達障害であることを知っていた友人Hにも勧められなかった。一度「Hがあなたの発達障害高校でうまくいかないか私に話してきたよ」勧告はされていた。しかし、当時は模試の点数が上がらないことに焦っていたし、11月に控えた英語コンテストと土曜日の作業、言語療法に余裕がなかった。不登校の話をするなんて過去の問題を再度掘り返すものだ。三者面談で2度も担任に適当になっていると言われたけど（今でもなんで言われたのか分からない）滑り止めの2つの私立高校も受け、開陽にも合格した。しかし、不登校と発達障害で開陽を・・・、今日まで誰も話すことはなかった。
しかし、結局そこでは進学してすぐ一カ月後にクラスメイトを病気で亡くすし、いじめと暴力を受けるし、3年でいよいよ居場所をなくし、完全に幽霊の存在になった。

クラスメイトの葬式会場

1年生で中学の友人が好きだったボカロにはまり、特にJunkyさんのメランコリックが好きだったけど、暴力を振るった加害者もボカロが好きといっていたのでボカロからも離れた。通信制移行か留年したいと親に希望したが却下され、それ以降深刻な人間不信になった。高校3年生の誕生日にHからバースデイメールも来たのにそれも無視してしまった。今考えれば、二次障害そのものだった。3年でちゃんと卒業したけど、人間不信は次の専門学校や大学でも続くし（オンライン授業ということもあり）、学費を稼ぐために就いた仕事は抑鬱で4カ月で辞めた。

崩れた開陽進学の根拠

「発達障害の傾向はあるけど、障害と診断できないですね」。仕事を辞めいよいよ個人では対処しきれなくなり、精神科で検査した結果だ。そんな・・・絶望的半端なくこれで1つ目の理由、発達障害の学校生活不適応の根拠が完全に崩れ去った。しかも鹿児島県にも夜間中学校ができるのだ。戦後教育の混乱で学校に通えなかった人が対象とのことだが、恐らく最近だと外国人や元不登校児が対象だろう。不登校もやり直しができることとなった。もはや開陽に進学した根拠は完全に崩れた。

定時制もあるから深夜も校舎は明るい

そう考えれば、学力自体は平均点数には達していた（社会と英語は超えていた）から指宿高校や川辺高校などに入れたかもしれない。当時開陽高校はこの年県内一の倍率だったが川辺、指宿は下回っていた。

・指宿高校　
定員                                    120人　
検査定員　　　　　　　117人
出願者数　　　　　　　94人　
倍率　　　　　　　　　0.8　
合格者数（推薦含む）　97人
・川辺高校　　　　　　　
定員　　　　　　　　　120人　
検査定員　　　　　　　119人
出願者数　　　　　　　107人　
倍率　　　　　　　　　0.9　
合格者数　104人

発達障害の私でも多分重度の人間不信にもならず、いじめや暴力のターゲットもたぶんない。ていうか小学校の不登校や発達障害の懸念を正直に話したら別の高校を提案されていたのではないか？。では他の発達障害当事者は？
「発達障害生徒に「合った学校考えたら」　発言教諭を告訴」

発達障害生徒に「合った学校考えたら」　発言教諭を告訴（朝日新聞デジタル） - Yahoo!ニュース

私立高校で女の子も自分同様幼いころからカウンセリングを受けていたがそれでも進学先で高校の教師からの心無い暴言で一生直らない心の傷を負う(尚、当時の担任は退職、その後高校と和解した)。
  発達障害者の高校選び、高校の転入は難しいのだから一度失敗したら取返しのつかない事態となる。外れの許されないギャンブルだ。だから不適応を起こしたらほとんど対処方法がない。弾かれた診断と夜間中学の開校で完全に開陽進学をしてしまい後悔する今。9年前の自分は開陽進学前、どう思っていたのかなあ。