【烙印相剣】2022/1/30、2/20Tetsu会リモートレビュー
1.参加大会について
TCSでその名を轟かせている伝説の遊戯王の担い手「Tetsu」さん
このコロナ禍での遊戯王の衰退を危惧し、積極的なオンライン大会の開催を行われております
今回は1/30、2/20に開催されたリモート大会に参加させて頂きました
1/30は入賞ならず、勝率5位という結果に終わりました
2/20は滑り込みで入賞、4位になりました
【相剣】のアップデートを自分なりに考えて至った構築ですが、思ったような結果は出ず
大会の反省とこれからの改良案を自分の中でまとめる意味でも記事をまとめました
2.使用デッキ
私の【相剣】に対するイメージとして「持久力に乏しく後続確保が難しい」というものがあります
それを克服するためには「白の聖女エクレシア」の③による回収効果を活かす構築をしていく必要があると考えております
また【相剣】が苦手とする手札誘発に「エフェクト・ヴェーラー」「無限泡影」があります
「相剣師-莫邪」にこれらを打たれた場合動きが止まるため無防備なままターンを返してしまい、結果負けに繋がる場面が多々あります
そのため、今回のデッキコンセプトは以下になります
「白の聖女エクレシア」の③による回収効果を活かしつつ「相剣師-莫邪」に対する手札誘発後の動きができる
このコンセプトを満たすことができる相方として「烙印」の採用に至りました
「烙印の気炎」により墓地に融合モンスターを落としつつ、「スプリガンズ・キット」を手札に加えることでランク4 or 「捕食植物ヴェルテ・アナコンダ」を選択することができます
その際「氷剣竜ミラジェイド」を落とすことになるため「相剣師-泰阿」が先攻から☆8シンクロを行うことができるようになります、よって普段は1枚採用のところを2枚採用にしております
「アルバスの落胤」自体も後攻からのめくり札として非常に優秀で、相手のEXから出てきたモンスターを素材にしながら「氷剣竜ミラジェイド」を出すことができる上に、「白の聖女エクレシア」の特殊召喚する選択肢を増やすことができます
また、今話題の「勇者」出張セットに対する対策ができるのも本デッキの優秀な点だと考えております
「白の聖女エクレシア」+☆4モンスターの通常召喚により効果を発動することなく「覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン-オーバーロード」のエクシーズ召喚を行うことができ、「流離のグリフォンライダー」を戦闘破壊しながら4枚素材「天霆號アーゼウス」を出すことができます
EXはそれらの狙いのためにぐっちゃぐちゃになっております
全ての狙いを満たせる構築がこれしか思いつきませんでした
最後に、本デッキは罠の比重を多くしております
「トラップトリック」により「相剣暗転」が1枚から発動できる上に、「無限泡影」の複数採用に対するメリットも出てきます
また、今回メインから採用しております「次元障壁」を「トラップトリック」により発動しやすくさせることができます
「次元障壁」は相手のデッキを見て適切な種類を止めることによりほぼ確実に相手の動きを止めることができます
なるべく戦線を維持したい【相剣】にマッチしたカードではないでしょうか
「次元障壁」は相手によっては全く刺さらない可能性がありますが、「烙印」が流行っている昨今は刺さる相手の方が多いでしょう
また、この枠はサイドデッキ入れ替え候補カードです
【ふわんだりぃず】相手には「アンデットワールド」+「メタバース」を入れ替えることで「トラップトリック」がそのままクリティカルに刺さるメタカードとなります
相手のデッキを確認してメタカードを入れ替え、罠の比重を減らしめくり札を入れ替えることで後攻にも対応していこうというのがこの枠の狙いになります
サイドデッキの「禁止令」はおしゃれ枠です
私の貧弱なドロー力では入れ替えても引き込むことができないため(実際この2大会で1度も引いてない)実質デッキ枚数を40枚から37枚に減らす効果があります(ありません)
3.使用感
ここまでデッキコンセプト、理想論を述べてきましたが目論見通りいかないことが多々ありました
・「烙印の気炎」の手札コストが重い
・「スプリガンズ・キット」の手札をデッキに戻す効果が重い
・「アルバスの落胤」の手札コストが重い
・「神炎竜ルベリオン」の手札コストが重い
・とにかく手札コストが重い
少ないリソースで薄給をして戦う【相剣】では浪費癖の強い【烙印】を養うのは難しいということですね
実際手札誘発の踏み越えに「烙印の気炎」を使って「スプリガンズ・キット」を出した時点で手札消費が3枚、そこから「氷剣竜ミラジェイド」を出しても手札が残り2枚では上振れて追加の1妨害しか敷けず、もしターンが帰ってきても後続を並べることが難しいです
初動で「白の聖女エクレシア」を使用して動き出していた場合は「白の聖女エクレシア」を回収できているため後続確保することができますが、素直に「相剣師-莫邪」召喚から入って手札誘発を受けた場合は消費が激しく結局ジリ貧になってしまいます
結局現状の課題である後続確保、手札誘発踏み越えは残ったまま、上振れれば課題克服できるが事故の可能性が充分にあるといった感覚です
う~ん、難しい。。。
4.大会レポ
2大会分なので簡単にご報告
1/30Tetsu会リモート
■1戦目【LL鉄獣】1-1
・お互いに先攻で制圧盤面を敷きあい1-1で引き分けとなりました
LL鉄獣には「相剣大師-赤霄」+「妖眼の相剣師」でそこそこ圧をかけることができるというのは1つ大きな発見でした
■2戦目【水晶機巧】0-2
・い、今起こったことをありのままに話すぜ
「アーティファクト-デスサイズ」の効果でEXからの特殊召喚を禁じられたと思ったら、決闘が終わっていた
何を言ってるのか分からねえと思うが(略
■3戦目【ホープ召喚獣】2-0
・先攻時は「相剣大師-赤霄」+「フルール・ド・バロネス」に対してお相手がサレンダー
・後攻時は相手盤面が「召喚獣メルカバー」のみだったため、「アルバスの落胤」でめくり、「白の聖女エクレシア」から「相剣大師-赤霄」+「相剣大公-承影」+「相剣暗転」で完全制圧し勝利しました
■4戦目【化石融合メガリス】2-1
・先攻で「相剣大師-赤霄」+「フルール・ド・バロネス」を敷き、次ターンに「烙印融合」で畳みかけて勝利しました
・お相手の先攻時に充分に準備されつつ、こちらの行動は「次元障壁」+「群雄割拠」で完全妨害、返しのターンにメガリスを回され敗北しました
・マッチ最終戦は先攻「烙印融合」で「神炎竜ルベリオン」+「氷剣竜ミラジェイド」を出しましたが、「古生代化石マシン スカルコンボイ」を出されて「氷剣竜ミラジェイド」の効果を使わざるを得ず「地球巨人 ガイア・プレート」に「氷剣竜ミラジェイド」を突破されます(ここら辺でEXターン)
返しのターンに「覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン-オーバーロード」セットで戦闘し「天霆號アーゼウス」4枚素材で凌ぎにいきますが、それを「メガリス・ベトール」で突破され「ブロックドラゴン」のダイレクトアタックを受けます
しかし、EXターン最後に「白の聖女エクレシア」から「輝竜星-ショウフク」で場をこじ開けトドメとなりました
2/20Tetsu会リモート
■1戦目【ダイノルフィアリゾネーター】2-1
・勝ち試合は決死の「次元障壁」シンクロモンスター宣言でターンを凌いで切り返してました
・負け試合はダイノルフィアも展開するわレッドデーモン出てくるわでてんやわんやに
■2戦目【サイバードラゴン】1-1
・最初に先攻で制圧+「次元障壁」で相手の展開を許さず勝利
・先攻を取られ「サイバー・ドラゴン・インフィニティ」を立てられますが「アルバスの落胤」で突破、しかしサイバードラゴン怒涛の「禁じられた一滴」サンレンダァ!!
EXターンの最後の最後にライフを逆転されて負けました
■3戦目【シャドール】0-2
・先攻で「相剣大師-赤霄」+「フルール・ド・バロネス」を敷けたのですが、相手の「超融合」で「相剣大師-赤霄」が食われ融合素材となった「星なる影 ゲニウス」の効果で「フルール・ド・バロネス」が無効化され盤面崩壊して負けました
ここのお相手の「超融合」で「相剣大師-赤霄」を除去したのはファインプレーで、セットの「相剣暗転」が完全にケアされてしまいました
・負け先で大事故を起こし2枚セットのみでターンエンドしたら見事に引かれた「ハーピィの羽根帚」にお掃除され「エルシャドール・ミドラーシュ」を立てられました
「白の聖女エクレシア」を引いたのですが「妖眼の相剣師」をサイドチェンジで抜いていたため「エルシャドール・ミドラーシュ」を越えられず負けました
■4戦目【クリストロン】2-0
・【クリストロン】の先攻で「水晶機巧-ハリファイバー」「アーティファクト-デスサイズ」を準備されこちらの後攻を流しつつ「相剣大公-承影」+「F.A.ライトニングマスター」を立てられます
「相剣暗転」+「次元障壁」で何とか相手の「相剣大公-承影」+「F.A.ライトニングマスター」を破壊するも手札から「セリオンズ“キング”レギュラス」が出てきました
こちらの「無限泡影」で「セリオンズ“キング”レギュラス」を無効にしつつ、何とか「相剣師-莫邪」を通して「相剣大師-赤霄」+「フルール・ド・バロネス」を出すことで突破し、「フルール・ド・バロネス」の③で「相剣師-莫邪」を蘇生して追加展開等しながら勝利しました
・次の【クリストロン】の先攻ではこちらの「無限泡影」で妨害した関係で「水晶機巧-ハリファイバー」+「水晶機巧-シストバーン」の盤面でエンドしてきたのに対してこちらが「ライトニング・ストーム」一閃!
「水晶機巧-クオンダム」を場に残しましたがその間に「相剣大師-赤霄」+「相剣大邪-七星龍淵」を展開しました
お相手の【クリストロン】は緻密に練られたデッキのため、「相剣大邪-七星龍淵」のような除去+バーンを持つカードは強いノイズになってその後のモンスターの展開がしにくくなるだろうという判断でした
しかし返しのターンに「発禁令」を使われ「相剣大邪-七星龍淵」は早々に棒立ち攻撃力2900に変えられました
そのまま【クリストロン】が展開を始め盤面を変えされそうだったので決死の「次元障壁」発動、何とか動きを封じてターンをもらいます
その後「相剣師-莫邪」でさらにシンクロ召喚し総攻撃で何とか勝利しました
分かりやすいデュエルはどちらにも一方的に、緻密なデュエルはとにかくお互い神経をすり減らす戦いにと非常に振れ幅がありますがどれも良いデュエルでした
レビュー書き終わって見てみるとどの試合が時間かかったデュエルかってのは文章量を見たら一目瞭然ですね(笑)
5.総括
「烙印融合」や「アルバスの落胤」の単体としてのパワーはやはり一級品でした
また、「次元障壁」は刺さらない相手もいますが先攻時の「トラップトリック」の柔軟性が飛躍的に上がることと、サイドチェンジで【ふわんだりぃず】メタに切り替えられるという点で気に入っています
ただし、「烙印」要素はもっと薄めて良いと思いました
その分誘発踏み倒しや新たな展開ルートを開拓し、アドバンテージをより失いにくい形を模索していきます
もし記事に書いてない内容で、何か他にも知りたい情報があれば是非教えてください! 記事を更新してお答えしたり、今後の記事に盛り込んだりでお応えします!