【哲夏祭を分析する】哲夏祭2023大会結果分析
情熱と太陽の国スペインよりも、南国の国ナウルよりも気温が暑くなってきている今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?
C.Bです。
毎月400~500の大会情報をTwitterから拾って、その集計ならび報告を行っています。
今回は北九州で行われた64人規模の大会「哲夏祭」の大会結果を分析します。
『エイジ・オブ・オーバーロード』が発売されてすぐのタイミングということもあり、このパックがどれだけ環境に影響を及ぼし得るかを見るのに非常に良い参考になる大型大会です。
哲夏祭の結果に関しては主催のTetsuさんご本人がnoteにまとめております。
【大会結果】哲夏祭 2023|Tetsu (note.com)
【大会概要】
・イベント名:哲夏祭2023
・開催日:2023/7/23(日)
・開催場所:竜星の嵐 小倉駅前店
・対戦形式:個人戦(予選スイスドロー 5回戦 & 本選トーナメント 4回戦)
・参加人数:64人
・参加費:1000円/1名
・抽選方法:先着順
今回はこちらで公開されている記事を元に、普段 #からふだ で公開されているデッキとの比較をしながら哲夏祭2023の傾向を読み取ってみましょう!
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デッキ分布
#からふだ の7/22~7/28優勝デッキまとめとデッキ分布を見比べてみましょう。
7月4週目優勝デッキ
予選デッキ分布(64名)
予選デッキ分布を見ていきましょう。
デッキ分布割合は
1位:【R-ACE】
2位:【ラビュリンス】
3位【ティアラメンツ】
でした。
ちなみに、『エイジ・オブ・オーバーロード』発売前の大会結果分析では、優勝数は、1位ラビュリンス 2位R-ACE 3位 ティアラメンツ ですので、哲夏祭のデッキ分布からR-ACEへの期待値が伺えます。
普段私は、 #からふだ で公開されている全国の大会結果を分析していますので、ぜひそちらもご確認ください。
【遊戯王OCG】2023年6月遊戯王大会結果分析まとめ|C.B (note.com)
本選デッキ分布(16名)
本選では【ティアラメンツ】が大きく数を減らしました。
どうしても運の要素が絡む分、安定しない結果中々数を残すことができていないようです。
そして【マナドゥム】【60グッドスタッフ】は参加者全員がベスト16まで勝ち上がっております。
哲夏祭 環境概要
【R-ACE】のシェアが1位となりました。『エイジ・オブ・オーバーロード』で登場した「ディアベルスター」を追加する型が非常に注目を浴びていたため、今回使用者が増えたのでしょう。
【ラビュリンス】はシェアが2位となりました。「白銀の城の執事 アリアス」が登場し新たな動きが話題になっておりましたが、動きの速度が早くなる分手札消費が激しいと一長一短な部分もあったためまだ様子見している人が多かったのではないでしょうか。
その他【ティアラメンツ】【烙印】【マナドゥム】【HERO】と展開の手数が多いデッキが多い印象です。
先攻の動きを自由に許してしまうと非常に堅い盤面を敷かれてしまうため、手札誘発による防衛の意識がメインデッキから強く要求される傾向ですね。
逆にメタを戦術の中心に据えている【エクソシスター】【ふわんだりぃず】や、展開を最小限で済ませることの多い【御巫】【ジェネレイド】は数が少ないです。
そんな中でもベスト8へ勝ち上がっている数少ないメタ系の【エクソシスター】はお見事です。
採用されている手札誘発やサイドデッキは見据えた環境に合わせたチョイスを感じます。
【R-ACE】はリンク召喚を採用したことで墓地の利用が多くなり「ディメンション・アトラクター」が刺さるケースも出てきました。【ティアラメンツ】【烙印】など展開系には勿論刺さる相手も多いカードです。
「朔夜しぐれ」は「R-ACEタービュランス」を止めるカードとしても強力な上、展開途中に効果を止められたモンスターをリンク素材にする動きへの牽制にもなる器用なカードです。
ベスト8 かきぴー09 エクソシスター
総じて哲夏祭の環境としては展開系を好む傾向にあり、手札誘発の重要度は高いように感じます。
では実際に平均枚数がどうだったか、見てみましょう。
手札誘発の比較
7月4週目手札誘発トレンド(全国集計)
7月4週目の手札誘発トレンドです。
平均合計枚数は8.16枚、最近は【ラビュリンス】も手札誘発を多く採用する様子が見られ、「灰流うらら」もほとんどのデッキで3枚投入されている構築を目にします。
【R-ACE】を意識した「無限泡影」「エフェクト・ヴェーラー」が多いですが、6月まではかなり流行していた「ドロール&ロックバード」は【ピュアリィ】【超重武者】の規制に合わせて数を減らしている印象を受けます。
哲夏祭手札誘発統計
こちらは哲夏祭ベスト16デッキの手札誘発統計です。
平均合計枚数は9.19枚と、完全に《7月4週目の手札誘発トレンド》よりも1枚多いです。
「ニビル」のメインデッキからの採用も0.05枚→0.19枚と比率が大きいため展開系のデッキへ意識を向けている様子が伺えます。
そして注目は「深淵の獣」、【60グッドスタッフ】を使用した人が2名入賞しておりそれぞれに6枚ずつ投入していたため統計上も4番目に多く入れられていた手札誘発となっております。
モンスターを供給できる手札誘発という非常に前のめりなカードが愛用されているところからも、展開系を好む傾向が表れているのではないでしょうか。
今後の環境予想
『エイジ・オブ・オーバーロード』の発売により【R-ACE】【ラビュリンス】の戦術に幅が出来、勢いが増している状況ですが、展開の検討が進むにつれて高い確率で「赤き竜」+「カラミティ」ができることが判明してきた【マナドゥム】と「ディアベルスター」による展開が追加された【ティアラメンツ】も注目されているかと思います。
一度数を減らした「ドロール&ロックバード」ですが、また多くのデッキがサーチを多用する雰囲気が出始めているため再度数が増加するのではないでしょうか。
また、戦術にシンクロが採用される傾向が強くなるため「ニビル」の増加、「次元障壁」の採用が予想されます。
【ティアラメンツ】の増加と共に各デッキの墓地活用頻度も多くなってくるため【エクソシスター】にも追い風でしょう。
ということで、私の今後の環境予想としては「ドロバ時々ニビル、ところにより【エクソシスター】に注意が必要」です。
まとめ
如何でしたでしょうか。
哲夏祭ベスト16のデッキ統計から読み取れる地域性、今後の環境についてまとめてみました。
ご意見感想等ございましたら是非コメント頂けると幸いです。
また、7月に #からふだ にて優勝が報告されたデッキのまとめも近々記事にまとめて報告させて頂きますので、そちらも見て比較して頂けたら1大会だけのデータではない、400を超えるもっと大きな母数の統計結果も見れますので是非お楽しみに。
さて、以下からは【R-ACE】【ラビュリンス】のデッキレシピ統計について語っていきます。
今回大会環境使用率TOP2である【R-ACE】【ラビュリンス】デッキについて、ベスト16に入賞したデッキレシピの
・メインデッキの各カードの平均枚数、採用率
・EXデッキの各カードの平均枚数、採用率
・サイドデッキの各カードの平均枚数、採用率
をまとめております。
このデータを見れば
・【R-ACE】は「アウローラドン型」と「ドロゴン型」どちらが多いのか
・【R-ACE】はどれくらい「ディアベルスター」との混合型がいるのか
・【ラビュリンス】デッキにはどれくらい「白銀の城の執事 アリアス」が採用されているのか
など【R-ACE】【ラビュリンス】における流行の型やデッキ構築の際に押さえておくべきポイントが丸わかり!
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