痩せた

最近大幅に痩せた.およそ6か月で6㎏ほどの減量だろうか.
別にダイエットをしていたわけではない.
体調を(主に心の調子を)崩し,何となく食欲が湧かずに食事量が減った結果の減量,つまりはやつれたのである.

元々わたしは身長が150㎝の半ば,体重はぎりぎり400ml献血ができる程度あったので,中肉中背からやや肉付きが良いかなくらいの体形だった.
しかし,6㎏痩せると(体重のおよそ1割!)しっかり瘦せ型である.

生まれてから昨年までわたしは痩せていたことが無かった.
もともとふっくらしていたし,中学以降はがっつり運動部で筋肉の塊のような体形だった.
体形を隠す服ばかりを選びがちなのは残念だったが,その反面同世代の女性より明らかに体力はあったし,(あまり可愛くないからか)ひとりで歩いていても嫌な声かけにあうことはほとんどなかった.

しかし,人生初の痩せ型である.
痩せてみて今まで経験したことのない事態が生じている.
まずびっくりするほど体力がない.山を歩くとすぐに息が上がってしまう.徹夜なんてもっての外だ.
次に筋力の低下も著しい.身長ほどの堤防に飛び乗ろうとしたら腕や胸,背中の筋力が無さ過ぎてよじ登ることが出来なかった.
やや面倒な人にも声をかけられる.おじさんは気の弱そうな,華奢な感じの女の子が好きらしい.いまだに慣れないからか,思わず愛想よく応えてしまって厄介事に巻き込まれがちである.

痩せると目がぱっちりする,との言説は巷で耳にするがこれは真実らしい.
もともと目元ははっきりしている方だが,痩せた結果はっきりというかグリグリっとした印象になった(ややゴラム味すら感じる).
あと服を着た時のシルエットがきれいになったのは嬉しいかもしれない.
Tシャツ1枚でもなんとかなるのは,夏場において大きなアドバンテージだ.

つらつらと自分の体形について書き連ねたが,何よりも大切なのはどんな体形でも自分を嫌いにならないことだと思っている.
どんなに嫌っても自分の体は一つだけだし,この体をメンテナンスしてくれるのは自分しかいない.
あと数十年は向き合わなければならない.

「わたしはわたしを愛せる」.こう歌っていたのはちゃんみなだっただろうか.
どんなに痩せても太っても,自分は自分.
奇麗事かもしれないが,そう思って日々ハッピーに生きていきたい.

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?