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IPOのP/L一覧 23.06


ABEJA 5574


DX支援(ABEJA-PFによるAI開発安易化で差別化)
🖊 特定客向けのフロー売上だがカタリスト強い、VC売りが好機に

・吸収22億
・フロー中心、22.8期から損保HDを軸に大幅なアップセル続く
・今期は「基盤開発完了」により開発コスト激減
・増収時に利益率が向上するフェーズ
・22年7月に三菱商事と地域DXに関し提携
・17年にNVIDIAと技術パートナー
・1.5倍解除170万株、90日解除50万株、売却時報告義務2社
・24.8は増収額と粗利率不変、販管費+1.3億※でEPS73
※23.8の販管費はトータルで増えなかったが人件費は+1.2億

ARI 5578


AWSやAzureなどのクラウド導入支援
🖊 粗利率がかなり低く、自力で改善しにくいモデル

・吸収9億
・売上は成長していて、予想初値でのPERに割高感は無い

Globee 5575


AIを活用した英語学習コース「abceed」(個人向けメイン)
🖊 利益率向上に魅力があるが、予想初値高く水準次第

・吸収11億
・今期は増収額横ばい
・粗利率向上中、販管費がほぼ増えず、→利益率大幅向上
(原価最大:PF決済、ライセンス料、販管費最大:給与)
・来期、前期と同じ増収/コスト増額であればEPS54に

GSI 5579


WEB、スマホアプリの開発向け派遣・請負・受託開発
🖊 割高感は無いが、粗利率低下で2期連続減益では

・吸収4億、札証
・粗利率低下中、労務費上昇+売上単価横ばいの構造
・顧客は首都圏がメインでニアショア展開

QLSHD 7075


大阪・東京・横浜で保育事業所40施設
🖊 同業比でもPER低く、地方市場+極小らしい先々の意外高も

・吸収2億、名証ネクスト
・児童数や職員配置に応じた自治体からの委託費・補助金
・利益率が低く、利益剰余金も低水準
・大手で好マージンのJPHDでPER10倍ほど
・ドミナント戦略を採用
・今期計画増収率が低いのは前期の新設が少なかったため

W TOKYO 9159


「TGC」イベント広告・入場料、PR出演料/「他」PR出演料、物販
🖊 業績予想が難解、財務が盤石ではないとなると評価しにくい

・吸収14億
・今期の計画売上はコロナ前への回復
・同利益率はコロナ前よりも大幅に向上
・原価はほぼ外注費と出演料
・販管費率は今期計画で20%ほどと考えられ、既に低い
・財務面で余裕は無く自己暖簾も大きいが改善中であり許容範囲
(「暖簾+商標権」-株主資本=2億)

アイデミー 5577


DXに関する教育をオンライン・リアルで行う
🖊 増収ピッチ良いが、吸収が小さすぎて初値が飛びやすい

・吸収2億
・ダウンラウンド
・低水準ながら急増収、顧客企業数も急増
・規模が小さいだけに販管費率に低下余地

エリッツHD 5533


京都で賃貸仲介&マンション管理を運営
🖊 予想初値に割高感無く、CAGR5-6%・好配当、需給も魅力

・吸収5億、スタンダード市場
・22.9の利益剰余金25.1億
・23.9の配当は56円計画
・前期まではコロナでの苦境にあったとしている
・仲介契約、管理戸数とも4年CAGRは5-6%ある
・不動産仕入をほぼ伴わないことを考慮するとPERには割安感
(マンション管理は安定事業であり管理戸数成長は好印象)

オービーシステム 5576


金融・流通・社会公共向けSI、日立向け4割
🖊 完全な横ばい業績で、予想初値での利回りも目立たない

・吸収11億、スタンダード市場
・売上、利益率とも5年でほぼ横ばい
・配当性向3割としており、24.3期は52円ほどに

クラダシ 5884


フードロス商材の買取再販
🖊 成長ピッチは満点で余地も大きいが、輸送費高騰に苦しむ

・吸収19億
・ダウンラウンド
・採用を始めて実質3年で売上が5億から12億・20億・30億と飛躍
・ざっくり「粗利-販管費≒ゼロ」
・販管費の半分は輸送費、その高騰が赤字の主因
・原価内訳は非開示だが、粗利率は低下中
(コロナ下ではフードロス商材の供給がだぶついていた可能性)
・潜在的な利益創出力を見積もりにくい
・拡張前の営利率は2-5%であり本質的にマージン確保が難しい印象

ジーデップ・アドバンス 5885


GPUへの知見を武器にAI・映像開発者向けに先端ハード導入を支援
🖊 元が割安。人数は限界だがマージン向上、カタリストは特大

・吸収19億、スタンダード市場
・従業員は21人で1年採用無し
・仕入の6割はNVIDIA製品
・顧客は大学等研究機関+企業とあり引き合い急増を想像
・ここまでも案件選びが粗利率改善の背景
(原価のほとんどは仕入代)
・在庫は基本的にほとんど持たない
・販管費率は低水準でそのほとんどは固定費
→増収率を前年並み、需要過多から粗利率更に改善とするとEPS390
→前身のピークである19.5の売上51億を当て嵌めるとEPS500

シーユーシー 9158


大手病院向けアウトソーシング/訪問看護・ホスピス
🖊 競争力と実質成長率に魅力があり、予想初値のPERに割高感無し

・吸収122億
・人手不足、医療法人の経営効率化ニーズは強い
・ホスピス、在宅医療ニーズも強い
・ホスピスは新設計画が充実している
・病院支援と自社展開の並行により人材供給力を最大化
・過去2期の一時需要を除く成長率はともに20%
・一時需要が無い24.3計画EPSは営業益*0.7ベースで83

ノバレーゼ 9160


結婚式場の運営、レストラン運営
🖊 財務リスクから手が出ない

・吸収71億、スタンダード市場
・うち13億を親引け、海外配分あり
・2016年に経営混乱から前代表主導でポラリスによるTOBで上場廃止
・売出はおよそ半分で、残りは90日と短いロックアップ
・売上は18.12期の+8%、営業益は23億が30億に
(ただしIFRS)
・「暖簾+商標権」÷株主資本=4.2と財務リスク高い

ブリッジコンサル 9225


「会計士.jpb」登録人材を紹介するプロシェアリング
🖊 利益が伸びていない中、吸収が小さすぎて初値が飛びやすい

・吸収2億
・売上は伸びている
・原価は「会計士.iob」登録者へのバックなので不変
・自社コンサルタント採用による販管費増で粗利増を相殺

プロディライト 5580


ビジネスフォン(クラウドPBX、IP電話、端末販売)
🖊 利益水準が低い中、良くも悪くも凹凸を見つけにくい

・吸収7億
・増収率はそこそこ
・利益率は低いながらも粗利率改善が続いており増益率は高い
・しかし利益水準は非常に低い
・22.8に「テレワーク需要」「ワクチン接種受付需要」とある

リアルゲイト 5532


建物主から賃料保証し借りコワーキング物件として運営
🖊 今期計画の内訳はパッとしないもの

・吸収13億
・ダウンラウンド
・23.9の売上は物件売却を除くと前年比並みで施工売上は減収

小型株、いまはとりわけグロース株の評価を業績面から行い、見た目のPERではわからない「成長性に鑑みて割安な銘柄」の発掘を目指しています。IPOセカンダリーなど。