−嬉しいこともあれば、悲しいこともあるのが人生だからね
映画というのは、人生を写す鏡なんだ
−別に映画を見なくても、人生を味わいたいなら自分の人生を好きに生きれば十分よ
−叔父さんがこう言ってた
『映画が発明されて、ひとは3倍の人生を生きられるようになった』
−どういうこと?
−つまり映画によって、普通の人生にさらに2倍の経験がプラスされるんだ
たとえば殺人、実際に人を殺した経験はなくても、殺人がどんなものかは分かってるだろ?それは映画によって擬似体験したからさ
−殺人なんて、そんな恐ろしい経験する必要ないわ
だって、優しくすれば優しさは返ってくる
人を殺す理由なんてないはずよ
−殺人というのはただの一例で、ほかにもある
たとえば
『どんな雲も、どんな木も、みな美しい。人間も同じはずだ』
この言葉に感動して、物の見方が変わったんだ
−あなたが言うと、なんだか悲しい言葉に聞こえる
もっと明るい言葉はないの?