【読書】正欲


短編集なのか?と最初思って読み始めたら不登校男児の子供の父親である刑事の寺井、睡眠家具の販売員の桐生、大学生の神戸の3人のストーリーがぐるぐる回って進んで行くタイプ。海外文学にもこのタイプあるんですが私は苦手です。一気読みしないから話を忘れてしまうというのもあるけど、遠回りしている感がイライラします。殺人事件の話だと展開が変わるのにイライラしないんだけどなあ。


内容は寺井の息子で不登校の小学生、桐生の田舎のうざい狭い人間関係の性的趣向、神戸のミスコンというジェンダーを意識したルッキズム嫌いと想いをつのらせた挙げ句のストーカー行為など。

全体の感想としては会社がかかげる陳腐な「ダイバーシティ」な気がしました。
多様性を理解しましょうとか言っても、人の潜在的意識は根強い。

多様性がテーマというより、異常性癖がテーマ?大也の噴水の用な、水が飛び出す様子に興奮する癖に理解はできませんでした。
私は異常性癖は人に迷惑をかけなければ別にいいと思ってます。
ただし、小児性愛はまじ逮捕されて人工チップを埋められて監視されたほうがいいと思ってます。
子供の心に傷を残す犯罪行為ですから。

大也を私ならあなたを理解できる!という神戸八重子。はっきりいってウザい。兄がJKをテーマのエロビデオを見ていることを知って自分に性的な目が向けられてる!と自意識過剰の喪女。
JKをテーマにしてても、18歳以上だし本物の女子高生でないし、JK=妹が性的対象とはまったく別。

まとめると佐々木、夏生、大也、寺井の妻と息子
この人たち以外はみんなクソ。
古本屋さんでなく燃やしますかね。


ここからはどうでもいい感想
過去の歴史はともかく、現在ではゲイもビアンも異常性癖ではありません。お国が違えば違うんですが。ちなみに厳格なイスラム教のブルネイ王国でゲイは死罪です。
なお、ミスコンを性的搾取と思う人は出場しなければいいのでは?強制ではないでしょ?ミスコンはこの時代廃止してもいいと思うけど、女子アナとかタレントになりたい人の踏み台というかきっかけというかミス◯◯という肩書きがアピール材料になりますよね。だから出るなら好きにしろと思った。
ルッキズムいくない!という人もいるけど、人の見た目は第一印象になります。海外では、デブは自己管理ができないひとと見なされます。許容範囲は個々人によるとはして身なりが汚い異性関わりたいと思いますか?
ビジネスの場ならなおさらでしょう。人は意識しなくても、他人の外見を少なからず気にしてます。

不登校は原因にもよるけど、馴染めないなら保健室登校でよし、イジメにあったなら通わなくてよし、通信制高校にいけばよしとは思いますね。もちろん、学校というなかでも協調性とか人の気持ちを察する、どこまでのケンカは許される、どこからは相手に怪我を負わせるラインを理解するという利点もあるので、学校に行くことを悪としている訳ではないです。

心底嫌悪するcheapでつまらない作品でした。個人の感想ですので、マンセーしたい人はAmazonレビューでも読書メーターででもマンセーしてください。

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