見出し画像

【例文あり】商品説明文の書き方にこだわろう!

こんにちは、CAT+v編集部です。
先日、売れやすい商品写真の撮り方についてお話しましたが、
商品写真が素敵なだけでは売れないのが悲しい現実。

写真だけでは伝わらない情報を文字として補足し、
購入時に気になる疑問などがクリアになる商品説明文が必要です。

例えば、どんな素材を使用しているのかは写真だけでは伝わりにくいですよね。
重さに関しても明記してあげることで、
実際に手に取って見ていただけないインターネット上でのお買い物でも
商品の全体像が掴みやすくなると思います。

「発送にはどのくらいかかるのかな」
「手に届いた商品に不備があったら対応してもらえるのかな」
といった、インターネット販売ならではの疑問をお持ちのお客様もいらっしゃいます。

顔が見えないお取引きだからこそ、安心してお買い物ができるような環境を整えてあげるのもハンドメイド作家のお仕事のひとつ。

本記事では、商品説明文の書き方について例文を交えてご紹介いたします。

「国語の成績に自信がない」という作家さまもご安心ください。
インターネット販売における商品ページ作成のメリットは「違うな、と思ったらやり直しができること」です。
始めから完璧ではなくていいので、どんどん改善していきましょうね!

ご参考になりましたら幸いです。

商品説明文が大切な理由とは


ハンドメイド作品をインターネットで販売するとき、商品説明文は購入の決め手になる情報のひとつになります。
商品説明文をあまり読まず、一目惚れして購入してくださるお客様がいる一方で、
商品説明文をしっかり読んでくださるお客様予備軍の方もいらっしゃいます。

「この作品素敵だな、どんな作品なんだろう?」という期待を込めて商品ページをクリックしてくださった方へ、丁寧にわかりやすい説明になる文章を心がけましょう。
そもそも、どうして商品説明文が大切なのか、ひとつずつご紹介します。

お客様に安心してお買い物してもらうため

インターネット販売においてデメリットのひとつといえるのが、商品を直接手に取って見られないこと。
写真だけでは伝わらない情報を文章にして補足してあげることで、購入後に「イメージと違った」ということを防ぐことができます。

ご自身がインターネットで何かを購入するシーンを思い出してみてください。

「素材は?大きさは?重さは?
どうやって使うの?
お手入れはどうしたらいいの?
発送までどのくらいかかる?」など、
さまざまな疑問を心のどこかで抱えていると思います。

そういったお客様が欲しいであろう情報を先回りして考え、説明文に盛り込んでいきましょう。

細かいところまで丁寧な説明文があると、お客様に信用していただけます。
信用していただければ、安心してお買い物していただける環境を提供できますよね。

トラブルを未然に防ぐため

商品説明文が不十分だと、お客様の中で実際の商品とは違う認識やイメージができてしまいます。そうなってしまうと、実際に届いた商品に対して
「イメージと違う」
「説明文に書いていないから○○だと思っていたのに」
という不満を感じ、トラブルに発展してしまうこともあるかもしれません。

ハンドメイドマーケットを利用して販売されている方は既にご存じかもしれませんが、こうしたトラブルがあっても、基本的に運営には動いてもらえないと思っていた方がいいでしょう。
利用している作家様やお客様がたくさんいるので、1件1件すべてのトラブルに対応できるほど手が回っていないのだと思いますが……。

本来、ハンドメイド作家は個人事業主
個人事業主には、守ってくれる会社や、責任を取ってくれる上司はいません。
すべて自己責任なんです。

なので、こうしたトラブルを事前に防ぐためにも、商品説明文が重要になります。

販売側も購入側も気持ちよくお取引きが終わるよう、「ここまで書くか!?」という当たり前のことまで丁寧に書くことをおすすめします。

検索で見つけてもらいやすくするため

ハンドメイドマーケットには検索機能がありますよね。

検索したときに見つけてもらいやすいということは、お客様の目に留まる回数が多いということ。

検索結果には、お客様が入力したキーワードが商品名や商品説明文に含まれているページが表示されます。
商品説明文を丁寧に書くということは、結果的に検索キーワードを商品ページの中に盛り込むことに繋がっているのです。

ですが、キーワードを羅列するだけでは運営側からの評価が下がり、上位に表示されにくくなってしまいます。
あくまでも自然に取り入れるようにしましょう。

商品説明文を書くときのポイント


では、実際に商品説明文を書くにあたって、取り入れたいポイントをいくつかご紹介します。
すぐにマネできる簡単なポイントなので、ぜひご参考になさってください。

最初の5行にシンプルに詰め込む

検索画面に表示され、商品ページに来てくださった方でも読んでいただきやすいのが【最初の5行】です。

ほとんどの方がスマートフォンを利用して商品ページを閲覧すると思うのですが、minnne(ミンネ)やCreema(クリーマ)は商品説明文の続きはタップしないと展開されません。

したがって、この5行に「こんな作品です」という魅力をコンパクトに詰め込むことで、購入に繋がりやすいと言っても過言ではないでしょう。

例:ご覧いただきましてありがとうございます。
オフィスにも着けていけるシンプルなデザインの天然石を使用したピアスです。
金具には【K16GP】を使用しております。金属アレルギーの方でも……

  • どんなシーンで使用できるのか

  • どんなアイテムなのか

  • どんな素材を使用しているのか

がこの数行の説明でわかると思います。

第一印象は商品写真になりますが、この第二印象になる商品説明文の【最初の5行】を丁寧に書くことで、好印象を与えることができますね。

どんな人にも伝わるようにする

長くその業界に携わっている方ほど陥りやすい、「こんな当たり前のことは今更説明しなくてもみんなわかるよね?」問題。
あなたにとっては当たり前のことでも、購入するお客様にとってはすべてが当たり前ではありません。

例えば『ポニーフック』など、知っている人は知っているけれど、「それってどうやって使うアイテムなの?」という疑問を持ったまま商品ページに来てくださる方もいます。
そういった方に対して

『ポニーフック』とは、ヘアゴムを簡単に隠せるアイテムです。ひとつにまとめただけの簡単なヘアアレンジにフックのように刺し込むだけで、こなれた印象になります。

という簡単な説明があると、『ポニーフック』を知らなかったお客様にも、安心してお買い物をしていただきやすい商品ページになります。

どんなお客様にもわかりやすく伝わる商品説明文を意識して書くことで、不要なお問い合わせを減らすことにも繋がりますよ。

価格に納得してもらえるようにする

一般的に流通しているアイテムよりも高価になりがちなハンドメイド作品。

使用している素材や、手仕事にこだわっているので、それ相応の価値があると思います。
しかし、ただ「丁寧にこだわって作りました」という説明だけでは、購入してくださるお客様に伝わりません。

どんなところに苦労したのか、どんなこだわりがあるのか?をなるべく具体的に説明するようにしてみましょう。

また、使用している素材に関しても同じことが言えます。

例えば、先程の例文に出した【K16GP】ですが、
一般の購入層のお客様からすると「???」という方がほとんどでしょう。

使用している素材の価値や、なぜその素材を使用しているのか、
そういった説明があるだけで「だからこの価格なんだ」と納得していただきやすくなります。

読みやすくなるように整える

どれだけ熱心に商品説明文を書いても、読んでもらえなくては意味がありません。
とくに最近はスマートフォンで読む方が多いので、改行や一文の長さには注意が必要です。

パッとみて情報が伝わるように整理して書くと、わかりやすい文章になります。

例:
商品サイズは縦が○○×横が○○で、奥行きが○○。重さは○○です。モチーフの素材には○○を使用し、チェーン部分には○○を使用しています。発送には土日を除く5日程度かかります。お手入れ方法は、使用してすぐは乾いた布などで拭いていただき、また、汚れが目立つ際は中性洗剤を利用して、なるべく優しく拭き取るようにしてください。

例:
【商品サイズ】
縦×横×奥行き:○○×○○×○○
重さ:○○
【使用素材】
モチーフ部分:○○
チェーン部分:○○
【発送について】
5日程度(土日覗く)
【お手入れ方法】
使用後は、乾いた布などで拭いてください。
汚れが目立つ際は、中性洗剤で優しく拭き取るようにしてください。

情報に応じて見出しをつける
一文を短く区切ることでグッと読みやすい文章になりました。

文字がズラッと並んでいると読む気が失せてしまうので、読み手のストレスにならない工夫を心がけましょう。

商品説明文に書く項目


アイテムについて

はじめに、何についての説明なのかを明確にします。
商品写真だけでは「これはどんなときに使うこんなアイテムです」という説明ができないので、商品説明文で補足していきます。

例:シンプルなヘアアレンジに花を添える、お花のポニーフックです。
海に漂うクラゲをイメージした透明感のあるピアスです。
まるで本物のような目玉焼きがキュートなペンダントです。

素材、サイズ感

使用している素材や、全体のサイズだけではなくパーツごとのサイズ、重さに関しても明記していきましょう。
「ふわふわ」「すべすべ」といった特徴的な肌ざわりなどもあれば、記載してあげることで実際に手に取っていただく期待値が高まります。

2way仕様などの機能性や、アレルギー対応に関しても明記しておくといいでしょう。
また、色に関しても具体的に言語化してあげることで、「写真の色とイメージが違った」というトラブルの防止になります。

製作へのこだわりや背景

「なぜ、その作品の製作にとりかかったのか」というきっかけや、製作中のこだわりを書くと、その想いに共感してくださるお客様に届きやすくなります。
作品に関しての背景で共感していただけると、その作品に対しての好感度も上がりますよね。

作品そのものだけでなく、作品にまつわるエピソードまでを価値として感じていただき、購入につなげていきましょう。

使用例や実際のお客様の声

購入したあとのイメージが湧くような文章を入れてあげることで、お客様の「欲しい!」という気持ちの背中を押すことができます。
また、実際に購入していただいたお客様からレビューをいただけたら、掲載させていただけないか許可を取ってみましょう。

第三者である実際のお客様からのお声は、これから購入しようか悩んでいる方にとって、とても信用できる情報です。

実際にどんなときに、どんな場所で使用しているのか、買ってからどんな変化があるのか、という使用例やレビューを掲載しましょう。
ここで、「私だったら、こんな風に使いたいな」と、お客様が自分事として考えていただけたら大成功です。

注意書き

トラブル防止のためにも、必ず記載するようにしましょう。
具体的には、

  • 直射日光に当てると色あせしてしまうこと

  • 水濡れに弱いので、水気のある場所での使用は避けていただきたいこと

  • 天然素材のため、個体差があること

など、使用されている素材などによって、取り扱い上さまざまな注意があると思います。

とくに、天然素材を使用されている作家さんは個体差があることを明記していた、いないのトラブルが多く見受けられます。

梱包する商品が商品画像と同じものではない場合、
「天然素材を使用しているため、個体差があります。そのため、色や柄の見え方が写真とは異なる場合があります。届いた商品の風合いをお楽しみくださいませ。」
といった注意書きを添えておくといいでしょう(それでも同じようなトラブルは尽きないんですけどね……)。

お手入れ方法

購入を悩んでいるお客様にとって気になるのは、購入したあとの取り扱い方法です。

お金を出して購入するのだから、少しでも長く使いたいもの。
とくに、普段アクセサリーを使用し慣れていない方にとっては「金属のお手入れなんて、どうしたらいいかわからない」方もたくさんいらっしゃいます。

日々のお手入れ方法や、保管方法なども記載しておくと、お客様はより安心して購入できます。

発送やご注文に関して

ハンドメイドマーケットによっては、項目別に記載できるものもあります。
しかし、受注生産やフォーマットがない場所での販売では、発送やご注文時についての記載が必要ですよね。

匿名配送なのか、保証がある発送なのか、などを明記しておくことで、購入時の不安や不明点がクリアになります。

購入してくれるお客様の気持ちになって、「どんな不明点があるのか」を先回りして記載しておくと、購入前の疑問がなくなります。

色違いや素材違いなどを別作品として投稿されている方は、URLを記載してあげると親切ですね。

商品説明文を書くときの注意事項


ハンドメイド作品を販売するとき、初心者の方が書いてしまいがちな注意事項などについてご紹介します。

作品そのものの価値をご自分で下げてしまっているかもしれませんよ。

ネガティブなことはポジティブに変換しよう

「素人のハンドメイドのため、神経質な方のご購入はおすすめしません」
「ノークレーム、ノーリターンでお願いします」
こんな説明文、見たことはありませんか?

自信のなさから出てしまう言葉だと思います。
しかし、これは、購入してくださるお客様の「お金を出してあなたの作品を買おうとしている」という気持ちを否定することにもなりかねません。

ハンドメイド作品と既製品を比べられたくないのであれば、
「丁寧に製作しておりますが、ハンドメイド作品のため、個体差があります。お届けした作品を気に入っていただけますと幸いです。」
と明記しておけばいいでしょう。

そもそもになりますが、お金をいただいているお客様に対して
「欲しい人がいたら買ってください、文句は受け付けません」
と言うのは如何なものかと思いませんか?

「クレームが来たら嫌だな」という気持ちはわかりますが、どんな作品でもクレームが必ず来ないという保証はありません。

ご満足していただけなかったら、素直に受け止め、返金など誠実に対応していきましょう。

誤字脱字に注意しよう

商品説明文を投稿する前に、誤字脱字や、変換ミスに注意してください。
どれだけ素敵な作品で、魅力的な写真であっても、説明文に誤字脱字が多いと「いい加減な人」「最終確認が雑な人」という印象を与えてしまいます。

ご購入前から小さな不安があると、「作品は素敵だけど、この人から買うのは不安だな」と思われてしまいます。
誤字脱字を自分で見つけるためのコツは

  • 一晩寝かせて、翌日読み返してみる

  • 声に出して読んでみる

  • 印刷できるようなら印刷して読み返してみる

ということが有効です。

もし、可能ならご家族など自分以外の人にチェックしてもらうといいでしょう。
ミスに気が付きやすいだけではなく、わかりにくい箇所についても指摘してもらえるかもしれません。

まとめ

商品説明文には、お客様に安心してお買い物をしていただくという大切な役割があります。
事前にトラブルを防ぐという自衛の目的もありますね。
商品説明文は、買い手も、売り手も気持ちの良いお取引きをしていく上で、金銭が発生する前に確認していただく最終確認の場です。

また、写真を見て興味を示してくださった方に対して、「買わない理由をつぶしていく」役割ができるのも商品説明文。

対面販売における接客と同じように、丁寧に書くことでお客様に信用していただき、安心して購入していただけるように心がけましょう。

もし「ちょっと変えたいな」と思っても、気軽に書き換えられるのがインターネット販売のいいところ。

どんどん改善して、お客様の「欲しい」気持ちの背中を押してあげられるような、素敵な商品説明文にしていきましょう!

CAT+vについて

『クリエイティブを、もっと身近に。あなたのクリエイティブにさらなる価値を。』をポリシーとした、クリエイター支援サービスを展開しております。
Creators
Assist
Team.
+v(value)
の頭文字を取り、『CAT+v』。
クリエイターズアシストチームである私たちは、
クリエイターの皆様に、ほんの少しの価値(+value)を提供します。
編集長BANRIを筆頭に、さまざまなジャンルのクリエイターが活躍中。あなたのクリエイター活動がより良いものになりますように。
チーム一同、全力でクリエイターの皆様のご活躍を応援しています。
公式Twitter
公式Instagram
kindle電子書籍も出版中!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?