雑日記。米原万里

今朝も目覚めたら汗だくだった。
私の身体が異常な汗かきなのかエアコンの設定温度をミスってるのかわからんが、とにかく起きるなりシーツをひっぺがし、洗濯機に放り込む。

我が住まいは山林に囲まれているので、夏は日が登る前から草刈り機の凄まじい轟音が四方八方から鳴り響いてくる。ご近所の皆さん、暑い中本当におつかれさまです。

最近の朝のルーティン。さっとシャワーをあびて、息子の幼稚園の荷物仕度と朝食作りをすませる。そこからひとまず座って、冷えたトマトときゅうりをせっせと無心で食べる。熱がこもりやすい体質の人は夏にトマトやきゅうりを食べて整えるといいらしい。そういうセルフケアもちゃんとやってんのよアピール!でも朝からいきなり冷えたもん食べていいのかな?適当。

息子が起きてきて、朝ごはんを食べさせるのに40分近く格闘。おしゃべり大好き5歳児の口めがけてもはや押し込んでる。着替えさせ、戸締まりし、荷物を確認して、また息子を車に押し込み、あれが足りない、これをもっていきたいと大量に上がってくる要望を蓮舫さんばりにビシバシ仕分けして、なんとか幼稚園に押し込む。起床から3時間たらずでもすでに非常にスリリングです。

今日は久しぶりに我がオフィスに行った。
(最近はリモート多め)
キッチンではNさんとYさんが、胡麻を練り込んだお洒落な手作りパンをホームベーカリーで焼いていて(?!)一切れかじらせてもらう。
テーブルには昨日からのお客人もいた。
お客人はロシア国籍だと聞いていたので、怪しい英語でなんとか自己紹介をはじめたが、途中で「彼は日本語がペラペラなんです」とNさん。
「はい、日本語話せます。○◯と申します。」
と。すごい!「ちはやふる」が好きなんだそうな。

そのあとも少しだけパンをかじりながら雑談したが、ロシア国籍のお客人はきれいな日本語の返事の「はい」と、話の途中の相槌の「うん」を絶妙に使い分けているようで、とても親しみを感じてしまった。滞在中、楽しんでくれることを祈る。

そんなこんなで今日も、うだる暑さの中あちこちと出回り、書類を集めたり、立ち会ったり、役所で手続きをしてるうちに息子をピックアップする時間になり、はい終了ー!の笛の音が頭の中で鳴る。

ほぼほぼこんな感じの毎日。

19時。息子を先に洗って、自分が風呂に入った数分後に、玄関先から名前を呼ぶ声がして、あ!月末!集金だ!と青くなった。急いで全身を拭いてなんとか服をきて濡れた髪で対応する。田舎に越してきて集金を家回しでやるようになってから、集金の大変さを知った。不在のタイミングが重なると何度も何度も行かなくちゃいけない。さすがにこの暑い時期に出直させるなんてあんまりだ。効率厨の名にかけても「不在」は出せない!

玄関を開けると雨が振っていた。
ご近所さんは集金の知らせのまえに「洗濯物ぬれちゃうよ」と教えてくれて、「あなた大丈夫?大変でしょ〜育児」と声をかけてくれた。
最近気づいたんだが、若い頃の濡れた姿はただ単に濡れてんね、って感じだったんだけど、ある程度年齢を重ねてうっかり濡れた自分を見ると、なんか、「濡れそぼっている」のだ!弾かない! くそー!ハタからみたら哀愁あんだろーなーこの姿。今そぼってんだろなー。と内心焦りながらも、労りの言葉かけが嬉しかった。

21時。息子就寝。本棚の前で何を読むか考えて、今日はそうだ!米原万里だわ!と思いつく。

ロシア語通訳として歴史に名を残し、素晴らしい小説やエッセイを残した米原万里の文章は、私には内容が難しくて半分ほども理解できなかったりするが、熱くてするどくてとんでもなく知的で、ユーモアがあって最高にクールだということは理解る。世界中の人々との異文化交流のエピソードは、知らないことがまだまだこんなに、こんなにある!とわくわくさせてくれるし、言語を扱う究極のプロの目線が、平凡な私の脳に別回路を開いてくれるような感じだ。

どの本でどのエピソードを読んだのか、もはやわからなくなるほどに数が多いので、今日は一番シンプルな MUJI BOOKS 米原万里を読みながら寝よう。

MUJI BOOKS 米原万里(美しい言葉)

うーん、やっぱりかっこいいなー。

おやすみなさい。

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