タグ・ホイヤー・ポルシェ・フォーミュラEチームとCato Networks:パートナーシップの背景
2022年11月、タグ・ホイヤー・ポルシェ・フォーミュラEチームは、Cato Networksとのパートナーシップを発表し、Catoをチームの公式SASEパートナーと宣言しました。
タグ・ホイヤー・ポルシェ・フォーミュラEチームのリードITプロダクトマネージャーであるThomas Eue氏は、次のように述べています。「私たちにとってCatoは、まさにゲーム・チェンジャーです。本当に設定が簡単で、実際にネットワークが高速化しました。他の企業にも自身を持ってCatoを勧められます。」
この投稿では、タグ・ホイヤー・ポルシェ・フォーミュラEチームがSASEを導入する前に抱えていた課題、なぜCatoを選んだのか、そしてCatoのSASEソリューションがタグ・ホイヤー・ポルシェ・フォーミュラEチームの勝利にどのように貢献しているのかを検証します。
挑戦:規模に応じたリアルタイムデータ伝送
タグ・ホイヤー ポルシェ フォーミュラEチームにとって、ABB FIAフォーミュラE世界選手権のレース中は、ドイツにあるチーム本部からリアルタイムでドライバーに配信されるインサイトと指示が頼りです。こうした指示は、タイヤの温度、バッテリーの消耗、タイミングデータ、ドライバーの映像など、ライブのレースデータから導き出されます。このプロセスにおける正確さと信頼性は、チームの成功に不可欠です。
しかし、50Mbpsの帯域幅しか提供されなかったため、タグ・ホイヤー・ポルシェ・フォーミュラEチームは、複数の異なるチャンネルにまたがるライブTVフィード、ライブインターコムサービス、ライブコミュニケーションを伝送することに苦戦していました。
さらに、チームは毎回大会前に新しいレース会場に足を運び、ネットワークをセットアップしなければいけません。ポルシェ・モータースポーツの IT 責任者、Friedemann Kurz氏は次のように述べています。「様々な国で私たちを待ち受ける問題について、技術的に100%の確信を持つことができません。特にレイテンシは純粋に物理学的なもので、国によって大きく変わってくるため、とても大変でした。」
タグ・ホイヤー・ポルシェ・フォーミュラEチームの選択:Cato NetworksのSASEクラウド
タグ・ホイヤー・ポルシェ・フォーミュラEチームは、Cato SASEを選択し、それをレース戦略の要としました。レース中の重要データはCatoのグローバルなプライベートバックボーンを通じて送信され、本部でリアルタイムに分析され、ドライバーや現場チームにフィードバックされ、ドライビングパフォーマンスを向上させます。
ポルシェ・モータースポーツのIT部門責任者であるFriedemann Kurz氏は、次のように語っています。「Cato Networksのおかげで、ITネットワーク・インフラストラクチャのセットアップと管理のための作業が軽減され、サーキットで違いを生み出す重要な決断に集中できるようになりました。Cato SASEクラウドを使用することで、世界中のどこでも必要とされる信頼性の高いセキュアな接続が可能になりました。」
Cato Networksはまた、接続の安全性も保証しています。ポルシェ・モータースポーツのチームマネージメントおよびビジネスリレーション担当ディレクターであるCarlo Wiggers氏は、次のように語っています。「レーストラック、クラウドアプリケーション、そしてヴァイザッハのポルシェ・モータースポーツ間、どこにいても最もセキュアな接続が実現されました。」
Cato Networksは導入の課題解決のため、たった5時間で拠点の立ち上げを可能にしました。エンジニアの到着と同時にサービスの開始が可能となのです。
合理的かつ高性能なソリューション
チームのITエンジニアとモータースポーツIT部門は、Cato Networksの技術を活用し、リアルタイムで確実にデータを送信しています。本部チームはデータを分析し、即座にそれらの情報に基づいた決断を下すことが可能です。
最初の1週間で、チームは1.2TB以上のデータを転送しました。
ケープタウンでのレースの例:
1.45TBのデータ送信。
レース場から本部までのラウンドトリップタイムは80~100ミリ秒で安定していました。
イベント全体でのパケットロスはわずか0.23%でした。
ポルシェ・モータースポーツのIT部門責任者であるFriedemann Kurz氏は、次のように語っています。「当社と同じようにグローバルで活動し、世界中にさまざまな拠点を持つ企業であれば、間違いなく、Catoが提供している全てのソリューションの恩恵を受けられます。」
ABB FIAフォーミュラE世界選手権、タグ・ホイヤー・ポルシェ・フォーミュラEチームがCATOのSASEをどのように活用しているか、そして両チームが共有する価値について、詳しくはこちらのケーススタディをご覧ください。
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