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Socket ネットワーク(2)LAN

こんにちは。
株式会社フーバーブレイン SE の香取です。


Socket ネットワークの第2回、今回は筐体冗長化(HA)のお話です。
LAN 側に焦点を当てています。

筐体冗長化(HA)

VRRP のことです。
Primary の機器が故障や電源断で使えないときに、Secondary が Master に昇格して Cato Cloud の利用を継続できます。

どうネットワークを構成するか?が、今回のテーマです。

Socket 同士を直結

従来から本当に良く用いられる形です。Socket もこれに対応しています。

Primary LAN1 が通信できなくなると、Secodary が Master に昇格
可用性は十分確保できているのですけど、第1回で最初に述べた要件に合っていないのが少し気になります。

Cato Socket を使う際に、
回線、筐体、ポート、全部冗長化したい!

Socket ネットワーク(1)WAN

Link Aggregation(LAG)

そこで、Socket の LAN ポートも冗長化することにしました。
可用性は更に高まる!

LAG なので「ポートを束ねて速度アップ」という効果が得られます。1Gbps のポートを2つ使えば 2Gbps、3つなら 3Gbps…広帯域を使う時には LAG が必要です。

「LAN LAG Master & VRRP」や「LAN LAG Member」といった言葉が出てきました。

ポートの設定でしょ!

正解です!!
CMA(Cato Management App:Web 管理コンソール)で、Socket のポート設定を変更できます。

IP アドレスはどうなる?

HA 構成の場合、3つのプライベートアドレスを使用します。
仮に拠点のネットワークが 192.168.50.0/24 だとして、こんな感じです。

仮想 IP アドレス

拠点内の端末から見たときに、デフォルトゲートウェイとなるもの。
Primary / Secondary のいずれか Master となっている側に当たります。

【CMA】Network > Sites >(拠点を選択)> Site Configuration >Networks

Primary / Scondary 各筐体の IP アドレス

それぞれの Management IP を設定します。

【CMA】Network > Sites >(拠点を選択)> Site Configuration > Socket

まとめ

  • Socket の筐体冗長化(HA)は LAN 側で VRRP を使う。

  • LAN ポートの冗長化は LAG で行う。帯域の向上にも役立つ。

  • HA 構成時に利用するプライベートアドレスは 3つ(仮想IP, 筐体 x 2)

今後ともよろしくお願いいたします。

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