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ある人に母を見る。

第一印象は職場によくいる御局様の感じだった。

会社のルールを教えてくれたり、世話を焼いてくれた。

プライベートについての話もよくしてくれた。

入社からしばらくすると

人の話を聞くより自分の話がしたいんだなぁとか

自分の意見が正しいと思いたいんだなぁとか

いい面ばかりでない部分が見えてくる。

デリカシーのない質問をされ、窮したこともあったし

過去のミスを掘り返され、居た堪れない気持ちになったりもした。

正直、

顔合したくないなぁ
鬱陶しいなぁ
今集中したいから話しかけないでほしいなぁ
放っておいてほしいなぁ

なんて思ったこともある。(失礼すぎる)

まぁ、困った存在ではあったんだけど
来月からその人は異動となり顔を合わせる機会が減ることになった。

悩みの種になったりしたこともあったが、
いざ会う機会が少なくなると思うと寂しくなる。

存在に対してだけじゃなく、その存在から受ける私の感情ももう感じられなくなるのかもしれないと思うと急に寂しくなる。

あの世話焼きも自分語りにもなかなか触れられないのか。

その世話焼きによる統率力・行動力に助けられた人も少なくないんだろうな。
私も紛れもなくその1人だ。

もう会えないわけではないけど送別品を用意した。
きっと大袈裟なくらい喜んでくれる。
そういう人だ。

-まるで母のような存在。

実際の母にこんな穏やかな感情を抱けるようになるのはまだ先になるんだろうけど、
あの人も母も確実に歳重ねている。

どうか健康だけには気をつけて毎日を過ごしてほしい。


でもまだ私は母から来たLINE(想い重め)に返信できていない。

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