【Geoguessr】標識ガイド -総論-

交通標識の見分けは基本中の基本です。
使える標識と使えない標識、どこを見ればいいかというのはけっこう難しいですが、一個一個覚えていくことで特定の幅が広がります。



警戒標識の形

警戒標識は地域によって形が異なります。

1.三角形

イギリス

三角形の警戒標識はヨーロッパから中東、アフリカで使われています。
アジアでも、香港やシンガポールなど一部の地域で使われています。

2.ダイヤモンド型

アイルランド

ダイヤモンド型の警戒標識は南北アメリカとアジア、オセアニアで使われていますが、特筆すべき点としてアイルランドがヨーロッパでは唯一この形を採用していることが挙げられます。


警戒標識の色

ダイヤモンド型の警戒標識はほぼすべてが黄色ですが、三角形の警戒標識は多くの国で白が主流です。三角形かつ黄色い警戒標識を使用している国はある程度限られているので、覚える必要があります。

黄色い警戒標識

警戒標識が黄色い国は以下の通りです。
スウェーデン
・フィンランド
・アイスランド
・ポーランド
・ギリシャ

以下の国では白の警戒標識と黄色の警戒標識が併用されています。
・ロシア
・旧ユーゴスラヴィア諸国

ポーランド

ポーランドの警戒標識は赤い枠線が極めて細いので簡単に見分けることができます。スウェーデンとフィンランドの見分け方については後述します。

逆三角形の標識も同様です
禁止標識が黄色いのは北欧のみです

Give Wayサインなど逆三角形の標識の色も基本的には警戒標識に準じていますが、円形の禁止標識が黄色いのはアイスランド、スウェーデン、フィンランドの北欧三か国に限られます。


標識の枠線

すでにポーランドの警戒標識については書きましたが、標識の一番外側の枠線も実はとても重要な情報のひとつです。

ルーマニア

ルーマニアはポーランドとは逆に、逆三角形の標識の赤い枠が異常に太いです。中が黄色い標識はルーマニアには原則ありません。
ポーランドと違い、警戒標識の赤枠は標準的な太さです。

また、警戒標識の赤い枠線の外に白(または黄色)の縁取りがあるかないかも重要な手掛かりで、似ている国を見分ける鍵になる場合があります。

縁取りがないもの

警戒標識に縁取りがない国は以下の通りです。

・オーストリア
・ベルギー
・スウェーデン
・エストニア
・ポーランド
・ルーマニア
・ギリシャ
・スペイン

・オランダ
・デンマーク
・スイス
・ノルウェー
・アイスランド
・イギリス
・アイルランド

縁取りがあるもの

警戒標識に縁取りがある国のうち重要なのは以下の通りです。

・ドイツ
・ルクセンブルク
・フランス
・フィンランド
・ラトビア
・リトアニア
・イタリア
・ポルトガル

中でも西ヨーロッパでの場合分けや、スウェーデンとフィンランドの弁別、エストニアスペインの区別などにかなり重宝します。

円形の禁止標識にも同じ法則が当てはまりますが、STOPサインやGive Wayサインには必ずしも当てはまらないので注意が必要です。


標識の支柱

標識そのものではなく、支柱に注目することで見分けることができるケースも存在します。ラテンアメリカに顕著なのでかなり覚え得です。

スイス
デンマーク
オーストリア
ボツワナ

すべての標識の支柱に塗装が施されているわけではないようです。

ペルー

行先表示看板の支柱の下に白い土台が置かれていることが多いです。

チリ

警戒標識を二本がかりで支えていることが多いです。

ペルー

ペルーの警戒標識の支柱は白黒の縞模様に塗装されています。
白黒の塗装自体はアジアの標識の支柱には広く見られますが、ラテンアメリカに限ればペルーに固有の特徴です。

ボリビア
ウルグアイ

ボリビアとウルグアイの標識の支柱はいずれも木製が多いです。
ウルグアイは特に白く塗られているものがよくあります。


標識の裏側

標識の裏側も時にヒントになります。

コロンビア
ウルグアイ
ブラジル

標識の裏側が黒いのは南米ではブラジルとペルーが多いです。
ペルーは支柱の塗装で区別できるので、便利です。

イタリア・サンマリノ・アルバニア・ルーマニア

ヨーロッパでも標識の裏側が黒いことがあります。
ルーマニアを含むイタリアと関係の深い国々でよく見られますが、これらの国はブラジルと違って必ず裏が黒いわけではないようです。


Give Wayサイン

Give Wayサインに関連して、いくつかポイントを紹介します。

GIVE WAY

Give Way の表記を用いている主な国は以下の通りです。
オセアニアでは文字の色が見分けるポイントです。

・イギリス
・オーストラリア(黒字)
・ニュージーランド(赤字)

YIELD

Yield の表記を用いている主な国は以下の通りです。

・アイルランド
・アメリカ
・カナダ
・南アフリカ

CÉDEZ LE PASSAGE

CÉDEZ LE PASSAGE はフランスに固有の書き方です。


STOPサイン

STOPの標識は大まかな地域を絞り込むこともできますが、ものによっては国を特定できる場合もあるので押さえておきたい標識のひとつです。

STOP

トルコを除くヨーロッパ北米英語圏STOPの表記を用いています。
ロシアにはキリル文字でСТОПと書かれた簡易的なものもあります。

ALTO

ALTOはカバレッジの中ではメキシコグアテマラが使っています。
中米で使われているらしく、コスタリカもほぼ見ないですがALTOです。

PARE

PARE南アメリカ大陸の全てのカバレッジのある国で使われています。

ARRÊT

フランス語のARRÊTカナダのケベック州でほぼ確定です。

トルコ
マレーシア

これらの国は表記が特有のものなので一発で判断できます。
特にマレーシアはよく見るので重宝します。

ギリシャ

ギリシャはSTOPの文字がやたらと大きいです。

スペイン・フランス

フランスとスペインの標識のデザインやフォントは正確には異なるものですが、文字が縦に短いため小さく見えるという点で共通しています。

イタリア・サンマリノ・アルバニア

イタリアとその仲間たちは太いフォントがかなり特徴的なので、この標識に限らずフォントで特定しやすい国のひとつです。


駐禁標識

駐車禁止を示す標識にもバリエーションがあります。
国まで分かることは稀ですが、地域を絞り込めるでしょう。

青地に赤の斜線が一本

ヨーロッパではこの文字のない形式が一般的です。

E

Eの文字はコロンビアを除くラテンアメリカ全国で使われています。

P

ヨーロッパではアイルランドのみ、ラテンアメリカではコロンビアのみがこのPの文字の標識を採用しているため分かりやすいです。

ただし、これらのTipsは駐車可能エリアを示す標識には適用できません。

P

ヨーロッパでもこちらはPの文字を使います。
コロンビアはやはりラテンアメリカで唯一Pを使っています。

E

Eの文字は同じくコロンビアを除くラテンアメリカです。

RÉSERVÉ

RÉSERVÉと書かれた駐車可能エリアの標識はチェコスロバキアです。
ぱっと見がフランス語なので要注意です。


総論としてはとりあえずこんなもんです。
さらに細かい標識ごとの区別を各論編で扱うのでぜひそちらも見てみてください。横断歩道標識なんかはそっちにまとめます。

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