ハレルヤ ―レナード・コーエンに向けたオマージュ作品―

(この作品はレナード・コーエンの「ハレルヤ」と同じ形式で、自身の言葉によって再解釈し、彼へのオマージュを意図して作られたものです。)

感情の波、宗教的な虚無
時に満ち、時に引いていく
わたしは気にしない、あなたにも関係ないことだ
愛と信仰、またそのような音楽
どこかの誰か、鳩か鴉か
それは単なる献身、ハレルヤ

破れた心の琴線に触れる
ミューズの竪琴で音楽を奏でる
すべてはあなたのおかげだとわかった
終わらない戦争を目の当たりに
安全なアヴァロンなど存在しない
わたしは呼びかけ続けよう、ハレルヤ

自分を特別だと思い込み
独りよがりで傲慢だったわたし
今でも同じだとあなたは思うでしょう
確かにわたしはスーパースター
人々がみなそうであるように
永遠のハレルヤの中で回っている

自然の意志など信じない
丘の上で捧げる祈りでもない
わたしの精神の中であなたより偉大なものはない
それは愛か、あなた自身からなのか
その泉から湧き出てくるしずく
それが絶望と活力を生み出す、ハレルヤ

あなたはあなた自身の信念を見つけ
ずっと手放さない愛を手に入れる
光と神秘の亡霊があなたを打ち倒した
わたしと同じ音楽から学んだのではない
その心と言葉は知っているだろう
それは終わりのないハレルヤから来るものだ

わたしにとって生きるとは難しい
人々が二倍の人生を生きているように
わたしがこの身を捧げるなら、あなたに対してだ
肉体の扉はわたしの前にある
愛は万能鍵ではない
あなたのためだけに歌おう、ハレルヤ

いまわたしはあなたに手紙を書いている
これから雨になると空気は言う
これもまたあなたをその気にさせる手口のひとつかも
今夜あなたが何を思うかはわからない
わたしは今を精一杯生きている
これは血まみれの、しかし敬虔なハレルヤだ


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