「山田陽翔=びわ湖」。完成を待つ日本一の方程式/高校野球ハイライト番外編・近江
いつからだろう。スポーツを見るとき、心に予防線を張るようになったのは。
応援チームの優勝を願いながら、いつもどこかで「負けるんじゃないか」と思っている。スポーツが全てではない。負けても明日はやって来る。平静を保つための保険は必要だ。
「2018年を越える。記憶にも記録にも残る史上最強のチームになれる」。
夏前の取材。多賀章仁監督の宣言を100%で受け止めなかった自分がいる。滋賀大会を勝ち抜いたあとも、期待より不安が大きくなってきた。
確かに山田陽翔はスペシャルだ。ただ、ワン