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Weekly Pick Up! 2021/10/22

毎週金曜日は、気になる3つのニュースを取り上げます。

東北大学、スマートチェアとAIによる「腰痛悪化予報」

東北大学大学院医工学研究科の永富良一教授らの研究グループは、荷重センサーを装着したオフィスチェア(スマートチェア)のデータをAIで解析することで、腰痛悪化を高い精度で予測することを可能にしました。

その結果、人間は同じ姿勢を続けないように細かく体を動かしており、その動かし方には共通のパターンが見られることが分かりました。また、そのパターンが見られなくなると高い確率で腰痛が悪化することが明らかになりました。そのため、腰痛悪化の兆候を検知し、ストレッチなどを促すことができます。

デスクワークをしていると動くのを忘れてしまいがちですが、こうした製品があると心強いですね。


国立がん研究センター、希少がん研究をアジア・太平洋地域5ヵ国と連携

国立がん研究センターは、症例数の少ない希少がんの研究を推進するため、マレーシア、タイ、インドネシア、フィリピン、ベトナムの5ヵ国10施設と前向き共同レジストリ研究(MASTER KEY Asia)を開始することを発表しました。

これまで取り組んできたMASTER KEY projectでは、国内において2000例近くの希少がん患者の遺伝情報、診療・予後情報を収集しており、世界最大の希少がんデータベースとなっています。

今回の連携によって、アジア全体で毎年1000例程度の追加登録が見込まれるということです。


フィットネスプラットフォーム Ultrahumanが19億円調達

ワークアウト、マインドフルネスコンテンツや睡眠、心拍数トラッキングなどを提供しているフィットネスプラットフォームUltrahumanがシリーズB資金として1750万ドル(約19億円)を調達したことを発表しました。

同社の最新のツールでは、ユーザーの血糖値のトラッキングを行うようです。高血糖イベント等によってアプリが警告を発するなどして、ライフスタイルの最適化を促すといいます。

資金はグルコースモニタリング製品の品質向上に使われるようです。初めは皮下間質液中のグルコースを測定する直接装着型のハードウェアになるようです(他の測定方法も検討しているとのこと)。

既に糖尿病の人だけでなく、糖尿病予備軍や健康志向の人々に血糖値測定を拡げることで市場の拡大を狙っています。

既存のCGM, FGMのようなデバイスでは、日本での個人購入は難しいかもしれませんが、面白い取り組みだと思います。


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