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Weekly Pick Up! 2021.11.4

1. 自動運転ロボットNuroが685億円調達

11月2日、元Googleのエンジニア2人によって創設された自動運転車両の開発企業である”Nuro”が、Googleやソフトバンクビジョンファンド、トヨタ WOVEN Capitalなどから新たに6億ドル (685億円) を調達したことを発表しました。

この資金調達は宅配用小型ロボットの商用化を加速するための動きで、累計調達額が20億ドルを突破、評価額が86億ドル(約9800億ドル)に上昇しました。

モノを運ぶことに特化したNuroは完全な無人運転車両を公道で走行可能な数少ない企業の一つであり、リフォルニア州から、シリコンバレー地域における運航許可を取得しています。

自動運転に関しては、Nuroの他にもAlphabet傘下のWaymoが11月4日からニューヨークでテスト運行を始めたりトラックの自動運転技術を開発するAuroraがFedExと荷物の運送試験を実施するなど、連日さまざまなニュースが取り上げられています。

自動運転技術が実用化や普及する場合に、テスラのような自家用車の自動化が先導するのか、あるいはNuroAmazon傘下Zooxのような配達/タクシー系が先に広がるのか、はたまたトラックの自動化が先になるのか、この先も要注目です。


2. 中国、デジタル免許証を全国で発行に

2021年6月から天津など3都市で試験運用されて以降、徐々に拡大していたデジタル運転免許証を全国に適用されることが発表されました。スマートフォンアプリから申請・受領が可能であり、免許証と同等の法的拘束力をもつそうです。

身分証明書のデジタル化は、中国の他にも欧州連合(EU)や米国の一部の州で実用化が進んでいます。日本では、2024年までにマイナカードと免許証を統合する動きが進んでいますが、各国で適用が進むその先のデジタル化にいつ追いつけるか、注目です。

3. マクドナルドがドライブスルーの自動化に向けた実験を開始

ファストフード大手のマクドナルドが、IBMと提携してドライブスルーの自動化に向けたAIを導入することが決定しました。このAIは、ドライブスルー客の注文を聞き、85%程度の精度で判別可能ということです。

AIがヒトの仕事を全て奪うのではなく、ヒトが得意な業務に集中できるようにAIを取り込んでいる点は非常に参考になる事例なのではないでしょうか。



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